2025.07.16(2025.07.16 更新)
【ご支援のお願い】日本初のイヌワシ野生復帰を開始 - INUWASHI AGAIN -
キャンペン
専門度:
テーマ:絶滅危惧種
フィールド:森林
日本自然保護協会(NACS-J)は、イヌワシの舞う日本の森を未来へ引き継ぐため、皆さまのご支援を活用してイヌワシ保全の取り組みを進めてきました。しかし、全国的な繁殖率の低下、つがいの消滅が続いており、状況の悪化に歯止めが掛かりません。
このままでは、イヌワシは絶滅します…。
危機的な状況を打開するため、NACS-Jと南三陸地域イヌワシ生息環境再生プロジェクト協議会は、動物園で生まれたイヌワシの巣立ち幼鳥を野生に復帰させる、日本初の取り組みを開始します!
南三陸イヌワシ野生復帰プロジェクト 概要パンフレット(PDF/3.7MB)
南三陸イヌワシ野生復帰プロジェクト -その飛翔は、人と自然との共生の証-
INUWASHI AGAIN
かつて4つがいのイヌワシが生息していた宮城県南三陸地域。
2009年以降に次々とペアが消滅し、2012年には定着が見られなくなりました。2015年から、地元の方々、国有林等と連携して生息環境再生を進めてきましたが、近年はイヌワシの出現さえ見られなくなりました。生息に適した環境が再生しても、個体が広がっていくための幼鳥が育っていない、危機的な状況だと考えています。
撮影:立花繁信(享年91歳)/1955年6月、東北初、国内3例目となるイヌワシの営巣地(翁倉山)を発見し、1970年にはイヌワシの生態研究で日本鳥学会の学会賞を受賞。黎明期の日本のイヌワシ研究に多大な功績を残した。南三陸町の鳥がイヌワシなのは、立花先生の存在に寄るところが大きい。写真は1972年以前に立花先生が撮影した翁倉山のイヌワシ。
南三陸地域におけるイヌワシの生息環境は再生しつつあります。
狩場適地の回復
イヌワシが消滅した2013年頃には約160 haに減少していましたが、生息環境再生を開始した2015年以降、440 ha(2023年時亭)にまで回復しており、今後もさらに拡大する予定です。
餌動物の生息状況
南三陸地域では、イヌワシの主要な獲物であるノウサギがセンサーカメラで撮影される頻度は、イヌワシが繁殖している群馬県みなかみ町より、2倍以上高いことが確認できました。
南三陸町は、日本のイヌワシ研究のはじまりの場所のひとつです。また、震災後、志津川湾のラムサール条約湿地への登録や、FSC森林認証取得など、自然と共生するまちづくりを積極的に取り組んできた町です。
この町から、イヌワシの絶滅を食い止め、回復させる、ネイチャーポジティブの実現に取り組みます。
今年から2029年まで、イヌワシ野生復帰を継続的に実施し、科学的なモニタリングをするためには1億円程度の資金が必要です。皆さまからのご支援をよろしくお願いいたします。ご寄付は下記の活動に大切に使わせていただきます。
- 野生復帰のための設備準備
- 継続的な科学的モニタリング
南三陸町の旧志津川中学校のイヌワシの壁画。2018年に関係者でイヌワシの復活を約束した。
お礼品
1万円以上のご寄付でピンバッジとコースターのセットをプレゼント!
南三陸産の国際認証材を使用
ご寄付の方法
▲画像をクリックすると寄付ページに移動します。