7月17日に三国山に登ってきました。



お花畑のニッコウキスゲはピークを迎え、チシオシモツケなどの花々が見頃を迎えてきましたので、まさに色とりどりな様子を楽しめます。来週の3連休も十分楽しめると思います。ぜひ「旧三国街道・三国峠を歩こう!」マップをもってお出かけ下さい!

↑チシオシモツケ
チシオシモツケは三国山のご当地のお花として、「旧三国街道・三国峠を歩こう!」マップでも表紙に使っています。長浜陽介さん(地域協議会)が「チシオシモツケ」について国立科学博物館に問い合わせて頂いた内容を転記させて頂きます。
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チシオシモツケ(血潮下野)について*国立科学博物館植物研究部より*
チシオシモツケとは、シモツケソウ(バラ科)のうちで、葉脈が血潮のように赤くなるものです。
この和名チシオシモツケは、当館の植物研究部長を務めた奥山春季(おくやましゅんき)氏が
群馬県三国山地の植物について名付けたものです。
奥山氏の筆跡で『チシオシモツケ』と記された押し葉標本が、当館の植物標本庫に残されています。しかしながら、奥山氏はこの名前を正式には発表されなかったようです。このように、正式な発表(ラテン語の学名と記載を与え、タイプ標本を選定する必要があります)がなされなかった名前を裸名〈らめい〉と言います。これまでに調べた限りでは、チシオシモツケは裸名のようです。
奥山氏は野外観察会を頻繁に実施されましたが、そのような時にこの名前で解説されたのではないかと思われます。なお、三国峠付近にはアルカリ性の基岩が分布しているため、チシオシモツケは広い意味での蛇紋岩植物と考えられます。典型的な蛇紋岩植物は葉の下面や茎が濃紫色になります。
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ということで、地域の自然観察会を通じて口頭で伝えられてきた呼び名といえます。

↑ノリウツギとニッコウキスゲ。ノリウツギの淡い白がイイです。

↑シモツケとニッコウキスゲ
その他にクガイソウやツリガネニンジンなど、見頃のお花の種類が増えています。
以上(NACS-J出島)