炭焼きの最近のブログ記事

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↑炭を窯から取り出す作業を行っていただいたお二方!

2月赤谷の日に参加して頂いた皆様お疲れ様でした。
まずは先月焼いた炭が焼けているか?(灰になってしまっていないか?)の結果確認から。
お蔭様で見事に炭が出来ていました。2011年にお行った窯の補修によって、2年連続の成功です。今回、まだ煙突からの煙が少し白い状態で火を止めました。これまで、釜の中の半分程度は炭になっていましたが、早く火を止めた分、今回は窯の中の2/3程度の材が残っていました。
ただ、部分的に十分炭化していない部分が残っていましたので、その部分は取り除いて、ストーブの薪材にしています。結果的に、炭として使える部分は、米袋8袋+麻袋9袋分でした。前回(2012年1月)は米袋10袋分ですので、歩留まりは良くなったと言えるのではないでしょうか?
できた炭を早速使ってみましたが、煙もなく使えるものでした。(一安心!)
出来損ないの部分も火力の強い薪として有用です。

その他は、1日目はムタコ、2日目小出俣でホンドテンモニタリング&アニマルトラキングを行いました。ただ、2日目は夜に積雪がありコンディションが悪く、調査にならない状況でした。
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↑炭窯を開けた直後。炭が見えて一安心!

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↑2日目には地元の師匠をお招きして「輪カンジキ」をつくりました。

事前の作業としては、アブラチャン(ジシャ)を熱湯にいれてU字型曲げておきます。それを4本組み合わせて両足分のカンジキをつくります。本来の大きさのもの(写真右)より少し大きめをつくってみました(写真左)が・・・あまり歩きやすいとはいえませんでした。。。。

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↑オヤマボクチ:TH 小出俣

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↑ルリビタキ:TH ムタコ

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↑県道から赤谷の森の様子(2月4日)

以上です。


11月赤谷の日(11/5-6)

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毎月第一土日の活動日「赤谷の日」。11月赤谷の日です。

1日目は、木の実豊凶調査、南ヶ谷湿地保全、ホンドテンモニタリング、炭材・薪材集めを行いました。2日目は、早朝にいきもの村自然誌調査。その後、三国峠あたりの紅葉はすっかり終わっていたので、いきもの村(手道)~カッパ広場(猿ヶ京)の歩道を散策。その後、新治地区の観光スポット「たくみの里」を訪れたことがないというサポーターの方が多いことに驚いて、たくみの里で散策と昼食となりました。

木の実豊凶調査は、一部、まだ実が落ちそうなブナのトラップを残して、大部分のトラップは回収をしました。ブナは豊作と言えるほどではないかもしれませんが、少なくともこんなに大変な仕分け作業は2006年の開始以来はじめて。個人的には少し感慨深く作業をしました。今年は本当にクマ棚を見かけません。実りが多い時はわざわざ木に上らないのかもしれません。

南ヶ谷湿地では、来年度行う予定の湿地周辺の人工林の間伐作業方法についての現地検討、珪藻調査用のサンプル採集、定期のセンサーカメラと定点撮影を行いました。

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↑南ヶ谷湿地の周辺の人工林で検討中

ホンドテンモニタリングは補修作業中の赤谷林道を除いた、雨見、ムタコ、小出俣の3ルートを実施。全体的には定番のサルナシが主体ですが、ムタコ林道でウラジロノキが多く採取されています。

炭材・薪材集めは、大峰林道入口付近の伐採地の残材を回収し、軽トラ6台分を運搬して頂きました。これで、来月はバージョンアップした窯で炭焼きです。

2日目はいきもの村から縁結びの滝、カッパ広場までを散策、いきもの村周辺の紅葉はちょうどピーク。十分に楽しめました。道もしっかりしているので、ちょっとした散策ルートとして、誰でも楽しめます。

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↑手道集落周辺。小雨が降っていますが里地の紅葉が綺麗です。

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↑猿ヶ京で紅葉を見ながら迎えの車を待っていました。

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↑まんてん星の湯で¥500で販売。

「カッパ広場」「縁結びの滝」について、何でその名前?と思った方はぜひ『猿ヶ京温泉語りガイド・おとめ婆の祈り』をご覧下さい。地域に伝わる民話が、地図と綺麗なイラストで楽しく紹介されています。

その後、地域協議会長浜さんのガイドでたくみの里を散策して須川茶屋で昼食後に解散としました。

参加されたみなさまお疲れ様でした。

(NACS-J出島)

10月赤谷の日(10/1-2)

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毎月第一土日に開催している「赤谷の日」です!
今回は、壊れてしまった炭窯の補修ができる、今年最後の日程です。ただ、木の実豊凶調査も、実りの秋を向えていますし、南ヶ谷湿地でも注目している水位を調査する時期であり、忙しい2日間でした。
多くの方に参加して頂き無事に予定をこなすことができました。

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(撮影:竹村)いきもの村から望む、平標山-仙ノ倉山-えびす大黒の頭。県境部は紅葉が始まっています。

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炭窯補修は2日間行いました。9月に引き続いて粘土を掘り出し、それに水を加えていい塩梅の粘土にします。粘土ができたら、石と粘土を組み合わせてみ上げていきます。昨年、空気の漏れが確認された窯口の左右をしっかりと補強しました。
今回は、赤谷集落から上質の粘土を掘り出しました。きっと今度こそ・・・です。


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木の実豊凶調査も一年で最も忙しい月です。ブナ(写真はイヌブナ)が2005年ほどではないかもしれませんが、そのとき以来の実りを迎えています。


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定番のホンドテンモニタリング調査は、1日目にムタコ沢、雨見林道、2日目に小出俣林道を行いました。小出俣ではサルナシを中心に12サンプルを採集しましたが、小出俣林道では珍しく多いサンプル数です。

以上です。
(NACS-J出島)

9月第一土日(9/3-4)は台風の影響で中止として、9月18-19日に振替実施しました。

急な日程変更でしたが、1日目はホンドテンモニタリング(雨見林道、小出俣林道、赤谷林道)と、南ヶ谷湿地保全活動を行いました。2日目は、いきもの村自然観察(7:00-8:00)、炭窯用の粘土掘り(8:30-10:30)を行い、その後、南ヶ谷で見つかった新たな池を観察に行きました。

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粘土掘りは、炭窯に良質とされる白っぽい粘土層を探しながら、うまく掘り出す作業。掘り出す係と仕分け係を交代しながら2時間程度の作業をしました。(撮影:竹村)

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南ヶ谷の池では、クロサンショウウオ(今年生まれ)と、タゴガエルを確認しました。

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早朝いきもの村の展望台からの眺め(撮影:竹村)

 

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いきもの村の倉庫の屋根は、ハイイロチョッキリが落としたコナラのドングリで一杯でした。しばらく待っていると"コツッ、コロコロ"と屋根に落ちる音が聞こえます。

 

2010年4月赤谷の日(炭焼き勉強会)

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赤谷の日の2日目午後に笛木さんに来ていただき、近年の炭焼きの反省会・勉強会を実施しました。全てが灰になってしまった2回の反省としては以下の点が挙がりました。

1.窯の蓋の仕方
・蓋の粘土は粗いものと上質のものを混ぜた方が良い。粗いものとしてはいきもの村内の赤土でもOK。
・窯の蓋は、ブロックを段差を付け傾斜させて積み、さらにブロックの穴に詰めた石が手前に出っ張るようにすることで粘土が擦り落ちるのを防ぐ。
・窯の蓋の粘土は投げつける、押さえない。一度まんべんなく投げつけて覆ったら、1~3時間乾くのを待って2度めの投げつけ覆いをする。可能ならさらに1~3時間待って3度めの投げつけ覆いをする。
・蓋の粘土は厚くする。表面が乾いてヒビ割れたらトロトロ粘土を流し込んで密封する。
・煙突口の蓋も今までよりも厚く盛り上げ空気の漏れを少なくする。

2.窯の補修
・以下の補修用粘土は上質粘土にセメンを混ぜて使用する。
・窯の内側、壁部(天井は除く)に粘土の投げつけをして密閉度を高める。投げつけ前に壁面を軽く湿らす(霧吹きが良い)。終了後に火を焚き乾燥させる。可能ならその後2度めの投げつけをする。
・窯口周辺の後退部に事前の水の霧吹き後、粘土を盛りつけ口周りを厚くする。厚みは蓋部の粘土の厚みに合わせる。

今年の炭焼きは10月の3連休の実施を予定しています。そこで窯の補修を直前の9月の赤谷の日に実施することにしました。また補修用と今後の蓋用の上質粘土を、9月の赤谷の日までに手配することになりました。
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