2010年4月アーカイブ

「赤谷の森 語ログ」をはじめます

赤谷プロジェクト総合事務局(NACS-J)の出島です。
 
本日より、赤谷プロジェクトのブログサイト「赤谷の森 語ログ」(あかやのもりかたろぐ)をはじめます。
このタイトルは、AKAYAプロジェクトサポーターとして活動頂いている平井さんの提案によるものです。みんなで赤谷の森のことを語ろう!赤谷の自然誌をしらべ、様々な生きものとその繋がりを通して、森の楽しさを発信していこう!それらを蓄積して赤谷の森の「カタログ」にしていこう!という思いを込めて考案して頂きました。
 
赤谷プロジェクト関係者が紹介する、四季折々の赤谷の森をお楽しみ下さい。
 

↓4月4日撮影:赤谷の森では両生類たちの産卵がはじまっています。中央のアケビ型がクロサンショウウオ、その奥と手前にあるコイル型がトウホクサンショウウオです。

クロとトウホクサンショウウオ卵塊s.jpg

2010年4月赤谷の日(炭焼き勉強会)

| コメント(0)

赤谷の日の2日目午後に笛木さんに来ていただき、近年の炭焼きの反省会・勉強会を実施しました。全てが灰になってしまった2回の反省としては以下の点が挙がりました。

1.窯の蓋の仕方
・蓋の粘土は粗いものと上質のものを混ぜた方が良い。粗いものとしてはいきもの村内の赤土でもOK。
・窯の蓋は、ブロックを段差を付け傾斜させて積み、さらにブロックの穴に詰めた石が手前に出っ張るようにすることで粘土が擦り落ちるのを防ぐ。
・窯の蓋の粘土は投げつける、押さえない。一度まんべんなく投げつけて覆ったら、1~3時間乾くのを待って2度めの投げつけ覆いをする。可能ならさらに1~3時間待って3度めの投げつけ覆いをする。
・蓋の粘土は厚くする。表面が乾いてヒビ割れたらトロトロ粘土を流し込んで密封する。
・煙突口の蓋も今までよりも厚く盛り上げ空気の漏れを少なくする。

2.窯の補修
・以下の補修用粘土は上質粘土にセメンを混ぜて使用する。
・窯の内側、壁部(天井は除く)に粘土の投げつけをして密閉度を高める。投げつけ前に壁面を軽く湿らす(霧吹きが良い)。終了後に火を焚き乾燥させる。可能ならその後2度めの投げつけをする。
・窯口周辺の後退部に事前の水の霧吹き後、粘土を盛りつけ口周りを厚くする。厚みは蓋部の粘土の厚みに合わせる。

今年の炭焼きは10月の3連休の実施を予定しています。そこで窯の補修を直前の9月の赤谷の日に実施することにしました。また補修用と今後の蓋用の上質粘土を、9月の赤谷の日までに手配することになりました。
炭焼き反省会1.jpg

炭焼き反省会2.jpg

炭焼き反省会3.jpg

炭焼き反省会4.jpg

 

 

調査は中井さん竹村さん、飛鳥さん、藤田さん、高野さん、前田さん、センター小川さんと佐藤の8名。林道は中間地点より徒歩、一部は地面が見えてはいたが、ほぼ雪道。締まった雪がほとんどだが、一部ゆるんで歩きずづらい道のり。途中の(仮)ワダ池でバイカモを観察、5月の赤谷の日では開花がみられるのか楽しみです。途中見晴らしの良い場所で昼食をとり、いざ湿地へ。湿地の状況は、日当たりの良い一部を除きまだ積雪に覆われていた。水面と日当たりの良い南面は雪解け。開放水面にはクロサンショウウオの卵塊が約35観察でき、さらに生体も確認することができた。

その後高野さんがセンサーカメラのフィルを交換、残りのメンバーで管理すべき領域を中心にニホンジカなどの食害状況を確認しながら、防護柵などの目安を調査した。また水位を調査する測量杭を中井さんが設置し水位の変化を観察した。(サポーター・佐藤)

 

南ヶ谷定点A100403.JPG

↑南ヶ谷定点A

南ヶ谷定点B100403.JPG
↑南ヶ谷定点B

南ヶ谷観察風景100403 (3).JPG