2011年7月アーカイブ

今年度、これまでの成果を踏まえた新たな自然林復元試験地を設定しました。
スギ林を伐採幅を変えて大きく伐採し、その後、自然の林がどのように復元し、その場所を動物達がどのように利用するのか?今後、長期間のモニタリングを続けます。

7月16-17日の2日間、伐採前(復元前)のスギ林の調査を一般の方から参加者を募って行いました。参加された皆様、暑い中お疲れ様でした。今後、100年間この林を見続けましょう!

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南ヶ谷湿地保全管理計画検討会-第4回-

日時:2011年7月16日(土) 13:00~16:00
場所:高崎労使会館 
出席者:
サポーター/前田修、和田晴美、竹村秀雄、国安俊夫
自然環境モニタリング会議委員/中井達郎
赤谷プロジェクト地域協議会/星野理恵子
関東森林管理局/石坂忠(計画課)、鈴木綾子、藤代和成 (赤谷センター)
NACS-J/横山隆一、出島誠一(事務局)


1.第3回検討会(6月11日)の議論の確認 資料1  (13:00-13:30 30分)
~7月赤谷の日の活動報告 資料2

2.ニホンジカの摂食対策について    (13:30-14:00 30分)
~これまでの検討の経緯の確認 資料4
~シカ柵設置の基本的な考え方~設置場所~設置方法~スケジュール


3.周辺の森林管理について     (14:00-14:40 40分)
~周辺の森林管理の方法 資料6
~周辺の森林と両生類についての研究(提案)資料5

        休憩(10分)

4.南ヶ谷湿地保全管理計画2011(案)について   (14:50-15:50 60分)
~構成・必要な項目
~今後の順応的な保全管理の体制

資料1:第3回検討会(2011年6月11日)議事抄録(案)
資料2:7月赤谷の日の活動報告
資料3:南ヶ谷湿地の現状と保全・管理の指針
資料4:平成22年度報告書抜粋・南ヶ谷湿地(P166-190)
資料5:湿地周辺の森林と両生類についての研究(提案)
資料6:湿地周辺の森林管理について
資料7:南ヶ谷湿地保全管理計画2011(準備中)

日時:2011年7月7日(木) 13:30~16:30
場所:利根沼田広域観光センター 2F会議室

出席者:
赤谷プロジェクト地域協議会:岡村興太郎、林泉、安田剛士、星野理恵子、松井睦子、河合明宣
関東森林管理局:石坂忠(森林施業調整官)、鈴木綾子(赤谷センター)
日本自然保護協会:横山隆一(理事)、大野正人、藤田卓、出島誠一
赤谷プロジェクト・サポーター:田米開隆男、小鮒守
みなかみ町:小池俊弘(環境課)

挨拶(13:30~13:40)

A.今年度の赤谷プロジェクトの活動について[13:40-14:50]
①自然環境モニタリング会議及び各WG
②赤谷プロジェクト地域協議会
③関東森林管理局
④日本自然保護協会

休憩 [14:50-15:00]

B.報告及び検討事項[15:00-15:30]
①南ヶ谷湿地保全計画検討会の進捗状況(報告)
②利根沼田署に係る事業予定(報告)
③湘南学園からの協力依頼(検討)
④みなかみ町との連携について(検討)
⑤第1期とりまとめについて(検討)

C.三国トンネルの整備について[15:30-16:30]
(高崎河川国道事務所より)

D.その他
企画運営会議の日程:9月上旬~中旬

以上

サポーターの平井です。

遅くなりましたが、7月の赤谷の日、テンモニチームで赤谷林道を行きました。

もうほかの記事に

あるように、残念ながらサンプルは1つもみつからず。

それでも、何の動物か不明の、サクラの種子満載のフンを熱心に調査するテンモニチーム

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さて、ふと赤谷の渓谷の対岸を見ると、真っ白なウェディングケーキが私たちを

出迎えてくれました。まるで優しくなぐさめてくれるようでした。

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写真だと判りにくいかな?見た目では、緑濃くなる森の中に、ほんとうに目立つ白!白!

良く見ると、①真ん中の真っ白ほどじゃないけど、右上に点々と②クリーム色がわかります?

さて、問題です。これは何でしょう?

①真っ白↓これです。

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②これです。林道沿いにもたくさんありました。

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①はヤマボウシ、②はアワブキ(濃厚な甘い香りまでします。)

まだまだありました。もうおわりかけですが、エゴノキ。

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そして、ウリノキ。この花は、花びらがくるっと巻いて一見目立たなそうですが、

飛んでくる虫たちにとってはどうでしょうか?

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白い花がこの季節になぜ多いのか、今回、よくわかった気がしました。

調査というと、なじめないイメージあるかもしれませんが、こんな楽しみや発見にふと出会ったり

します。ぜひ!

 

出島です。
7月赤谷の日の様子をご紹介します。

○南ヶ谷湿地保全活動
モリアオガエルの産卵の見られる季節です。早速、卵塊のカウントを行い、合計は80個。ちなみに、2006年52、2007年92、2008年114、2009年160*、2010年94、というのがこれまでの推移です。
*2009年は湿地内部も調査したため個数が多くなっています。
卵塊周辺の樹を探すと親の姿も見られました。その他、今後のモニタリング項目として定点撮影について、撮影場所の検討を行いました。
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↑撮影者/竹村
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↑撮影者/前田

○木の実豊凶調査
ムタコ沢、旧三国街道(三坂線)ともに、ブナに設置したトラップには、ブナヒメシンクイに食害された未熟種子が入っていたようですが、まだ樹にも種子は残っていたとのことです。今年はブナの結実が期待できそうです。楽しみです。

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↑ブナの未熟種子(ブナヒメシンクイの仕業)

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↑回収したシードトラップの中身を分別中

○ホンドテンモニタリング
赤谷林道、ムタコ林道・雨見林道の調査を行いました。ムタコ、雨見のサンプルからは、サクラが多く見られたようです。赤谷林道は残念ながらゼロサンプルとのこと。後日(7/10)の赤谷林道の調査でも、テンは1サンプルと低調な状況が続いています。

○三国山のお花畑
ニッコウキスゲやツツジの開花状況を見るために、数名で三国山へ登りました。ニッコウキスゲはまだつぼみが多かったようですが、サラサドウダンツツジ、ウラジロヨウラクの花は見られたようです。
ちなみに、「赤谷の森だより」の最新号(17号)は、竹村さん、川端さんにツツジをご紹介頂いています。ぜひご覧下さい!
http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/policy/business/akaya_project/06article/moritayori/index.html

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サラサドウダンツツジ

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ウラジロヨウラク

○炭窯
猿ヶ京・十日会の方々の炭窯で窯を開けるとの事でしたので、その様子を見せて頂きました。窯は粘土と石でしっかりと分厚くできていました。平均年齢は70歳ぐらい?と思われるみなさんが楽しそうに
作業をされているのは印象的でした。やはり、粘土と石の質が重要ということ。いきもの村の炭窯も、来月から補修に入る予定です。
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以上です。