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調査員や検討会委員などモニ1000里地調査の関係者が一同に集まり交流する「サイト間交流会」を2012 年3月4日東京農工大学(東京都府中市)にて開催しました。当日は北海道から長野まで全国18 サイトの方が参加し、検討会委員、環境省、NACS-J、その他関係者を合わせて合計50 人が集まりました。
<調査データの活用の報告>里地里山分野データの活用として東京大学小松功武さんより鳥類の種数と景観の関係について研究結果を発表していただきました。そして東京大学大学院の神保宇嗣さんより里地調査でデータ登録を予定している国際的な生物多様性情報の収集プロジェクト「地球規模生物多様性情報機構(GBIF)」の取り組みを報告いただきました。小松さんの研究内容は近日発行予定のニュースレターにて概要を報告する予定です。
<全国の調査サイトからの報告>事前に申し込みいただいた5サイトの方に報告していただきました。どのサイトも調査サイトや調査の様子、結果について楽しそうに発表してくださったのが印象的でした。発表が終った後も「今年自分のサイトでは鳥類が少ないが全国的なものなのか」など参加者同士で活発な意見交換があり、調査員の皆さんは全国各地の調査員の熱意に触れ、今後の活動の刺激となったようでした。全国の調査サイトからの報告質疑応答の様子
<調査の課題についての共有>調査に関して各サイトで課題となっていることを共有し、参加者全員で解決のアイディアを出し合うためにワークショップ形式による話し合いを行いました。テーマは調査項目ごとの課題と、全項目に共通する課題の2つに分けて行いました。調査項目ごとの課題をテーマとするワークショップでは、「植物「鳥類」「チョウ類」「哺乳類・ホタルその他」の4テーブルに分かれて普段疑問に思っていることについて話し合いました。全項目に共通する課題をテーマとするワークショップでは「後継者の育成」「データの正確さ」「データの共有・活用」「データの活用」の4つのテーブルに分かれて調査活動上の悩みについて話し合いました。
ワークショップ全体会での報告ワークショップ全体会の様子
各テーマの話し合いは30 分と短かったのですが、参加者からは「自分達だけで悩んでいたが、他のサイトの方と同じ悩みを話すことができてよかった」、「楽しく続けることが大切だとわかった」等の意見をいただきました。事務局では調査関係者同士が情報交換しあえる場を毎年改良しながら続けていきたいと思っています。今回参加されていない調査員の方も、次の機会にはぜひご参加ください。
※当日プログラムはここからご覧になれます
http://www.nacsj.or.jp/katsudo/moni1000/pdf/20120304moni1000sitekouryuukai-program.pdf
サイト間交流会 全員集合写真
鳥の目で広く地域の自然を捉えるのが人為的インパクト調査です。調査自体は植生図をつくる、というものなのですが、これをつくる過程で新たな視点で地域を見ることができます。生きものにこだわらず参加できるので、地権者の方や子ども達、管理に関わる方など様々な人が参加可能です。
今回は神奈川県川崎市にある一般サイト「生田緑地」にて1日かけて講習会を行いました。参加者はモニ1000の調査員の方8人と、損保ジャパンからNACS-Jにインターンで来ている2人の学生さんも参加して合計12人となりました。講師はモニ1000検討委員の尾崎煙雄さんが地図の見方も含めて、とても丁寧に解説していただきました。講習会ではまず過去の航空写真で地域の変化を実感。国でも植生図を作っていますが、現場確認をしていないので精度は粗い状態です。地域で使える植生図をつくるため、室内で航空写真から植生を判断して、野外で確認する作業を行いました。保全活動している方にとっては見慣れた風景ですが、尾崎さんが「まとまってスギが植わっている部分がありますね」というと、「言われるまで認識してなかった」という驚きの声があがるなど、現地調査で新たな発見があったようでした。仕上げの段階では、植生の範囲で迷う部分もありましたが、チームで作成した班は短時間に仕上がりました。細かい作業が好きな人、大胆な判断ができる人など様々な個性をもった人同士があつまって調査をするのが、楽しく簡単にできるコツのようです。最後にインターン生が講師となって植生の面積計算も実践しました。アンケートでも「分かりやすかった」という答えが多く、難しいと思われがちな調査も実際の講習会の体験を通して理解が深まりました。調査で使う地図、面積を測る点格子板の貸し出しなど準備はお手伝いしますので、モニ1000でまだ調査されてない方もまずは気楽にやってみてください。
(関連WEBサイト) モニタリングサイト1000人為的インパクト調査 http://www.nacsj.or.jp/project/moni1000/howto.html
こんにちは、すっかりご無沙汰しています、アナグマ・ナナコです。
今回はモニタリング調査を始めたいビギナー向けに植物のモニタリング調査の講習会を行いました。参加者は15人で遠くは山口県から駆けつけてくださいました。しかし、当日は雨。海上の森に来たかった!という人が多かったのにちょっと残念でした。
午前はモニタリング調査の意義の講義の他、現地で活動している海上の森モニ1000調査の会メンバーにより、万博の保護活動から得た調査の大切さについて実感のこもったお話をいただきました。受講生はとても熱心に聞いていました。
午後は雨の中で合羽を着て調査の実習を行いました。秋の海上の森はアズキナシの赤い実が鈴なりで実り、ツルグミが花を咲かせて、すっかり秋の様子。現場の調査員の皆さんの協力により、受講者の皆さんも短い時間ながらにたくさんの植物のに出会い、楽しむことができました。海上の森のモニタリング調査は第3木曜日に行っているそうです。参加したい方は、NACS-Jまでお知らせください。
室内講習の様子
野外実習の様子(海上の森)
1971年に発見された「ヒヌマイトトンボ」の発見地、茨城県涸沼に知人に会いにいってきました。涸沼南側では3月11日の震災で土手が大きく沼側に崩れていまい、近くの道路も亀裂が入っていました。幸いけが人は出なかったそうですが、右側のサイクリング道の方が高かったとは思えない状況です。名物のシジミ漁も今年は難しそうだ、と知人も話していました。各地の河川や湖沼の土手が緩んでいるので台風の時期が心配です。
福井県敦賀市にある中池見湿地は、2005年から「モニタリングサイト1000里地調査」のコアサイトとなり、今年で5年目を迎えました。そこで活動を広く知っていただくために、調査を行うNPO法人ウェットランド中池見とNACS-J主催で現地見学会と発表会を開催しました。また合わせてモニ1000里地調査の交流会も開催しました。
<2月26日現地見学会>雪の影響を心配していましたが奇跡的な快晴!中池見湿地では産卵したての透き通ったニホンアカガエルの卵塊も見ることができ、ヤマアカガエルのかわいい鳴き声も聞かれました。当日は一般の参加者の他、モニタリングサイト1000の検討委員や環境省の方、スタッフも入れて47人が参加し、中池見の調査メンバーが案内する中、参加者それぞれが得意分野の生きものに夢中になっていました。春の兆しを感じる時期に様々な生きもの達に会うことができ、参加者の皆さんは中池見を満喫していたようです。
<2月27日午前 調査発表会>中池見湿地で実際に調査するメンバーが、植物、鳥類、チョウ類、カヤネズミ、哺乳類について5年間の調査結果や活動の様子を発表しました。各項目の専門家のコメントや質疑応答も活発になされ、中池見湿地の調査員の方にとって、今後の活動につながる有意義な場となったように思います。当日はスタッフも入れて53人が参加し、NHKや新聞社も取材に来てくれました。NHK福井放送局は調査発表会の取材からなんと30分後のお昼のニュースで放映されたそうです!すごい技ですね。
■中日新聞 ※時間がたつとリンクが切れます
敦賀の中池見湿地の鳥類調査で161種確認 NPOモニタリング報告
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20110228/CK2011022802000103.html
■福井新聞 ※時間がたつとリンクが切れます
中池見ホタル復活、保全成果発表 敦賀 バイパス排水懸念も
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/event_calture/26590.html
<2/27午後 サイト間交流会>発表会後にモニ1000里地調査の関係者があつまり交流会を開催しました。交流会には、中池見湿地のほか、茨城、埼玉、大阪、滋賀、石川、富山から7サイトの調査メンバーが集い、検討委員や環境省、NACS-Jも含めて全35人となりました。各地の活動紹介では、活動だけでなく調査結果も発表いただき、まるで「調査発表会」のようでした。このおかげで参加者同士の活動状況を共有できました(直前まで準備いただきありがとうございます!)。その後、調査項目ごとに分かれ、調査の疑問や課題などを話し合いました。「植物・カヤネズミチーム」では「イネ科図鑑がほしい」といった提案や、「チョウ類・水・ホタルチーム」では「水位の記録は、調査地にノートを置いて調査に来た人がノートに記録する」といったアイディア、「哺乳類・鳥類・カエル類チーム」では、「哺乳類の最終同定の結果を返してほしい」といった要望等が出されました。今後につながるたくさんの意見が出され、密度の濃い交流会となりました。
次回の開催地はまだ未定ですが、今回参加されなかった調査員の皆さんも、またのご参加をお待ちしています。
こんばんは、アナグマナナコです。今回は久しぶりにモニ1000里地調査の水環境調査講習会の様子をお知らせします。
会場の「荒沢湿地」は重要湿地500にも選ばれた、ミズバショウで有名な湿地です。この湿地周辺は地すべり地形で、発生期が異なる沼が散在する珍しいところで、今年3月に地元の20年間の努力により宮城県の自然環境保全地域となりました。今回はその中でも最も下流に位置する田谷地沼にて調査を行いました。
参加者は舟稜やまの会メンバーとモニ1000スタッフ合わせて6人。田谷地沼のPHを測定すると、沼に流入する小川よりも酸性となりました。これは、沼に植物遺体の腐食質がある証拠。受講した皆さんは、興味深げに調査に取り組んでいました。
この地域の特徴である水環境をモニタリングすることで、環境の監視を続けていってほしいと思います。
田谷地沼
朝日新聞や環境省に続き、NHKでも映像に残したい里山を募集しています(2011年3月まで)。
選考には、写真家の今森光彦さんも関わっていて、50箇所は今森さんが選び、あとの50箇所は皆さんからの推薦で決まるそうです。
ぜひ地域のアピールしたい方は応募してみてください。NHKの番組でも紹介されるようです。ウェブサイトから応募もできます。
写真家・今森光彦さんと記録するニッポン里山100 http://satoyama100.jp/
こんばんは、アナグマのナナコです。
最近やっと夜が涼しくなりましたね。
昨日、川沿いの草地に出てみたら、アマチャズルの葉っぱに黒色に信号のような模様をして、お尻をフリフリしている幼虫を発見!あまりにインパクトが強いのてじっくり観察してしまいました。よく見たら、あちこちにいるではないですか。
モニ太に聞いたところ、この幼虫さんは「セスジスズメ」っていうスズメガの一種なんですって。夜にカラスウリなどの花にやってくるそうです。スズメガの幼虫はみんなシッポのような突起があるそうですよ。他の種類はどんな格好をしているのかな。
お久しぶりです。アナグマのナナコです。
最近本当に暑くなりましたね~。でも森の中はとっても涼しい。
いつもの散歩コースを通っていると、
「ない!」楽しみにしていたヤマユリの蕾がすっかりなくなっている!
しかも道沿いのヤマユリはほとんど食べられてる。
モニ太の話によると、どうもカモシカさんが食べたらしい。
もう少しで咲きそうだったのに・・・。カモシカさんは花より団子だなぁ。
こんにちは、モニ太です。
兵庫県三田市にある有馬富士公園で人為的インパクト調査の講習会を行いました。講師は淡路景観園芸学校の藤原道郎さん。参加者7人の皆さんとじっくり観察しながら講習会を行いました。当日は一日寒い雨の日。室内にもどって暖かいお茶でほっとしました。調査後は、昔と今の植生図を比較して変化を確認し、講師の藤原さんから地図の魅力をたっぷり学ぶことができました。参加者から「地元にも過去の調査記録があるので、どう変化したか見てみたい」という声を頂きました。