日本自然保護協会は、生物多様性を守る自然保護NGOです。

  • 文字サイズ

自然しらべ

Home 主な活動 自然しらべ 記事一覧 【自然しらべ2003】ユニークレポート

2003.07.01(2018.06.27 更新)

【自然しらべ2003】ユニークレポート

調べる対象:カメ

ユニークレポート

各地から寄せられたカメ情報

本日までのカメ 合計471頭(2003.8.11現在)
アカミミガメが圧倒的な勢いで毎日数をのばしています。今のところ、なんと約7割がアカミミガメ。ニッポンのカメくんたち、がんばれ~!
(内訳 ニホンイシガメ:62頭、クサガメ:75頭、スッポン:10頭、リュウキュウヤマガメ1頭、ミシシッピアカミミガメ315頭、カミツキガメ4頭、その他4頭)

10年間で種数が激変
・カメ各種
・みつけた場所:大阪府/大正川
・大阪府・岡さん

僕は、大阪府吹田市・茨木市・摂津市に流れる大正川で、10年間以上、川のカメの捕獲調査をしている大学生です。よかったら僕の捕獲データを使ってください。

岡さんのホームページを拝見してびっくり! なんと10年以上のカメの記録です。それもほぼ毎日のようにデータが。もう、まいりました! という感じです。すごいです。右の写真は昨年見つけた最大のアカミミガメだそうです。最大甲長32cm! 「もはや、一般に知られているアカミミガメではありませんでした。あまりに大きく別の生き物に見えました。」とのこと。みなさんも見てみてくださ~い。 (カメさがしスタッフ・しむら)

水の中のカメ
・ニホンイシガメ20頭ぐらい
・みつけた場所:三重県松坂市
・撮影日:2003年3月16日10時ごろ 曇り時々雨
・東京都・森田さん

渓流の中、特にカバーの下に多くいた。越冬かも知れないが、川底を歩いている個体もいた。上流部の砂防ダムの直下のたまりで死んでいる個体を見つけた。確認した個体はすべて水中におり、陸上に出ているカメはいなかった。

今年早春にアマゴの水中写真を撮影していたときの記録とのこと。水中でのカメの姿に感動です。貴重な写真をありがとうございます!(カメさがしスタッフ・しむら)

カメの産卵
・ミシシッピアカミミガメ
・みつけた場所:東京都北山公園
・撮影日:2003年6月22日17時 はれ
・東京都・金田さん

池から20m離れた花畑に土を掘り、産卵し土をならして池に戻りました。池に戻ると疲れたのかしばらく水に浮かんでいました。

花畑で産卵とはびっくりです。産卵した後にぷかぷかと池の上に浮かぶカメを想像してしまいました。(カメさがしスタッフ・小松)

傷ついたカメ介護
・クサガメ
・みつけた場所:千葉県村田川
・撮影日:2003年6月中旬
・千葉県・宇都宮さん

今回のクサガメ発見場所から500m離れたところに右前足を折ってしまったクサガメがいて、弟が思わず拾ってきてしまったので現在でも飼い続けています。

クサガメは日本でもっとも多く見られた種だそうです。カメが足を折った原因はなんだったのでしょうね。(カメさがしスタッフ・小松)

蟹篭にカメ!
・ミシシッピアカミミガメ
・みつけた場所:福島県十六沼
・撮影日:2003年6月中旬 はれ
・福島県・塩崎さん

おびき寄せた餌は烏賊の内臓。後日また行ったが、かからなかったことからその沼に放された個体のみで繁殖はしていないと思われる。

烏賊の内蔵につられて蟹篭に入ってしまったカメにとっては災難だけど、得物がかかったと思って網を上げてカメだった塩崎さんもとんだ災難でしたね。(カメさがしスタッフ・小松)

ヘビより多い?
・クサガメ
・みつけた場所:水田の畦
・撮影日:2003年7月30日 くもり
・奈良県・吉田さん

ここ10年来、水田周辺にカメが異常発生しているように感じます。田植え時期によく確認できます。ヘビよりもカメの方が多いです。

なんでヘビよりカメの方が多いのでしょう!? しかも在来種のクサガメが多いとのこと。興味深い現象です。(カメさがしスタッフ・小松)

アカミミガメは口が大きい?
・ミシシッピアカミミガメとイシガメ
・みつけた場所:愛知県南公園
・撮影日:2003年7月19日 はれ
・愛知県・吉見さん一家

公園で販売しているコイのエサ(麩)を池にまくと、大量のアカミミガメが寄ってきました。中に一匹だけイシガメがいたのですが、同サイズのアカミミガメと比較して口が小さく、なかなかエサを採ることができませんでした。

外来種であるミシシッピアカミミガメは在来種(イシガメ)よりも強いのでしょうか。エサを食べたくても食べられないで隅っこ追いやられているイシガメが目に浮かびます。がんばれイシガメ!!(カメさがしスタッフ・小松)

絶滅が危ぶまれるリュウキュウヤマガメ
・リュウキュウヤマガメ
・みつけた場所:山林の山陰に隠れていた
・撮影日:2003年7月9日17時ごろ はれ
・沖縄県・宮城さん

沖縄県国頭村(通称:山原)での生態観察調査で見つけました。山原は最近、捨犬や捨猫が数多く発生して、自然の生態系がおびやかされており、また農薬などの影響なのか奇形が見受けられます。

リュウキュウヤマガメの繁殖力はあまり強くないとか。それに拍車をかけて農薬などが影響しているとすれば本当に深刻です。日本の固有種が絶滅の危機に瀕している状況を目の当たりにして、私に何ができるのだろうと考えてしまいました。(カメさがしスタッフ・小松)

サークルの川清掃中に
・ミシシッピアカミミガメ
・みつけた場所:福岡県御笠川
・撮影日:2003年5月10日午前11時ごろ はれ
・福岡県・桑原さん(太宰府水から川る会)

本河川には10年以上前から定住しており、市内市街地域内で10頭以上が常時目視されます。

こちらも、ご自分のフィールドでの記録を送ってくださいました。会のお名前もすてきですね。(カメさがし事務局・しむら)

ササゴイの観察中に
・ミシシッピアカミミガメ
・みつけた場所:秋田県梨木公園
・撮影日:2003年5月15日午前10時30分ごろ くもり
・秋田県・梁田さん

30cmと20cmの2頭。この2頭は一昨年から見ていますので、越冬しているようです。

今年5月の観察ですが、日時・天気の記録はもちろん、一昨年から見ている……と、ご自分のフィールドをしっかり見守っている姿が目に浮かびました。(カメさがし事務局・しむら)

道路でひかれるカメもよく見ます
・ニホンイシガメ
・みつけた場所:広島県西城川
・撮影日:2003年7月2日午前7時ごろ はれ
・広島県・橋本さん

岩の上に3匹。ひなたぼっこ。三次市や庄原市の道路では今の季節、クサガメの礫死体をよく見かけます。水田周辺で移動中のものです。

カメのための横断歩道がほしいところですね。(カメさがし事務局・しむら)

車中から歩いているカメを発見
・ニホンイシガメ
・みつけた場所:兵庫県淡路島
・撮影日:2003年6月28日午前8時ごろ あめ
・長野県・福島さん

お尻のほうがギザギザ。石色、ゴツゴツしたかんじ。甲羅は盛り上がり、肉付きが良い。

記念すべき、今年の「カメさがし」はがきの第1号。兵庫県淡路島でのNACS-J自然観察指導員講習会に参加するため会場に向かう最中だったとのこと。ため池の多い淡路島。そぼふる雨に、カメものんびり散歩していたのかな。(カメさがし事務局・しむら)

 

あなたの支援が必要です!

×

NACS-J(ナックスジェイ・日本自然保護協会)は、寄付に基づく支援により活動している団体です。

継続寄付

寄付をする
(今回のみ支援)

月々1000円のご支援で、自然保護に関する普及啓発を広げることができます。

寄付する