葛飾区水元公園内のオオモノサシトンボの調査と保護活動についてInvestigation and Protective Action of Copera tokyoensis at MIZUMOTO PARK,KATSUSIKA,TOKYO

著者名Authors

みずもと自然観察クラブMIZUMOTO NATURE CLUB

五十嵐吉夫Yoshio Igarashi

昭和11年に水元小合溜で新種として発見されたオオモノサシトンボは、平成12年4月、環境庁発行のレッドデータブックで、絶滅危惧種のI類に指定された。都立水元公園内では、現在でも生息しているが、かつての生息地の水生植物園付近では、現在では全く姿を確認することができず、新しい生息地のスイレン池でも数頭しか見ることができなくなった。そのため、オオモノサシトンボの生息調査を行い、生息地を保全することを目的として、次のような活動を行った。

5月~9月までの毎月1回の定期調査のほか、観察会を開き、個体数の調査と、生息場所の環境作りを学習した。また昨年度から今年度にかけての調査記録をまとめた。

1月には、日本トンボ学会の専門家を招き、オオモノサシトンボの住める環境作りについてのアドバイスを受けた。ヨシやマコモは水際部分のみを残し、中心部分は刈り取り開水面を確保すべきであることがわかった。8月には、水生植物園の増えすぎたヨシやマコモを刈って間引き、開水面を確保した。また9月には、日本トンボ学会の専門家を招き、8月に水草刈りを終えた場所を見てもらい、水草を間引くとともに、ギンヤンマなどの大型のトンボが入り込めない程度の水路を作る事などについて指導を受けた。また全国で生息地が激減している事や、今後の環境作りについて勉強会を開いた。さらに千葉県内の生息地を観察し、水元の生息地との違いを比べ、生息可能な環境作りについて、専門家の意見を聞いた。

今回の取り組みで、直接的な結果はまだ現れていないが、他のトンボも含めた環境作りのための取り組みは、概ね予定通り活動する事ができた。勉強会では、全国のオオモノサシトンボの生息地は、1952年の資料によると135ヶ所であったものが、過去3年間で確認された場所は、わずか22ヶ所となった事がわかり、水生植物園の開水面の確保と、ヨシやマコモの茂みの中に、ギンヤンマが入り込めない水路を作るなど、今後も他の生息地を見ながら、専門家の意見を踏まえた作業を定期的に行うこととなった。

また、東京都の事業に積極的に協力し、その都度情報交換を行うことで、今後も公園内での活動面では、東京都の協力をいただくこととなった。

ポストカード2点(1)

ポストカード2点(1)

ポストカード2点(2)

ポストカード2点(2)

オリジナルTシャツ

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紙しばい

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