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イヌワシがいなくなった国

 

記事_イヌワシがいなくなった国_13

イヌワシが希少種となっている国は日本だけではありません。アイルランドもそんな国のひとつ。実はアイルランドでは、1912年に一度イヌワシが絶滅してしまいました。そこで2001年に、スコットランドからイヌワシを迎え入れ、定着させるプロジェクトをスタートさせたのです。拠点としたのは、アイルランド北西部にある国内最大の面積を誇るグレンヴェー国立公園。国内でもとびきりの秘境とされる、自然豊かな場所です。ここに約50羽のイヌワシのヒナがスコットランドからやってきました。彼らのなかにはつがいとなり、ヒナをもうけるものもいますが、15年経ったいまでも、巣立つことに成功した例は報告されていません。一度失ってしまったイヌワシを取り戻すことがいかに大変か。身につまされる話ではないでしょうか?

 


参照サイト:The Golden Eagle Trust

2017年1月15日更新