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海辺・干潟・湿地環境の保全

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2016.02.14

羽田連絡道路に関する協議会設置の要望書を、日本野鳥の会とWWFジャパンとともに提出しました。

多摩川河口付近の写真

 

「多摩川の河口干潟」に、国際戦略特区の指定によって羽田空港と対岸の川崎市を結ぶ道路計画が浮上してから1年以上が経過しました。しかし完成予定が近づく一方、事業主体すら発表されておらず、環境配慮や市民参加がどのように進むのか責任が不明瞭なままです。

そこで、この計画について多様な関係者が議論できる協議会の設置を求め、日本野鳥の会、WWFジャパンと連名で要望書を提出しました。

(仮称)羽田連絡道路に関する協議会設置の要望書(PDF/121KB)


2016年2月15日

内閣総理大臣 安倍晋三 様
国土交通大臣 石井啓一 様
神奈川県知事 黒岩祐治 様
東京都知事  桝添要一 様
川崎市長   福田紀彦 様
大田区長   松原忠義 様
羽田空港周辺・京浜臨海部連携強化推進委員会 座長 和泉洋人 様

公益財団法人 日本野鳥の会
公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン
公益財団法人 日本自然保護協会
(公印省略)

(仮称)羽田連絡道路に関する協議会設置の要望書

多摩川河口干潟の(仮称)羽田連絡道路に関し、「多摩川河口干潟に影響を及ぼす羽田連絡道路の建設に対する意見書」を2014年11月17日付けで各機関に提出しました。しかし、羽田空港周辺・京浜臨海部連携強化推進委員会や川崎市は、道路建設推進に関する一般住民に対する情報公開を行っておらず説明責任を果たしていません。多摩川河口干潟は、東京湾に残る貴重な干潟で、渡り鳥にとっても重要な生息地です。国家戦略特区として、事業を進めるには事業全体の必要性を含めた、多様な関係者との議論を行う事は最重要と考えますので以下の要望をします。

  1. (仮称)羽田連絡道路の事業全体に関する目的および将来構想、予算、各事業主体(責任の所在)、スケジュールに関する情報を公開し、議論出来る協議会を設置する事を提案します。
  2. 協議会において、道路建設に関する環境配慮と自然再生の責任の所在を明らかして下さい。
  3. 協議会は、羽田空港周辺・京浜臨海部連携強化推進委員会において設置し、関係機関、各分野の専門家、NGO、市民など多様な主体が議論、情報公開を行える十分な期間と透明性をもった場にして下さい。

(理由)
東京湾に残る干潟は過去の10%程度しか残存していません。多摩川河口干潟は、東京湾に残存する河口干潟としては塩性植物群落が残る唯一の場所です。多くの渡り鳥や、底生生物が生息する場所は、日本の玄関口である羽田空港の直近という立地では奇跡的です。

その干潟の中央部に建設される予定の(仮称)羽田連絡道路は、京浜臨海部基盤施設検討会など数回にわたる行政内組織で検討された経緯があります。しかし、事業全体の目的や環境配慮、代替案検討、ゼロミッション検討、予算、都市計画、道路ネットワークなどの問題点は、十分な情報公開が無く、議論の内容も不明であります。また市民意見の聴取も行われた形跡もありません。

上記協議会において十分な議論と情報公開、意見聴取を行う事が必要と考えます。

将来の東京湾の生物多様性維持のためにも十分な議論の期間を取り、市民やNGOなどの合意形成を計る事が重要と考えます。

以上

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