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2013.03.04

温泉エネルギーの有効活用に関するシンポジウムに参加してきました。

icon_tsujimura.jpg 保護プロジェクト部の辻村です。
3月1日、環境省主催の温泉エネルギーの有効活用に関するシンポジウムが東京新宿の安与ホールで開催され、パネラーとして参加してきました。
このシンポジウムは、再生可能エネルギーの推進を図るため、既存の温泉を利用した温泉熱利用の発電に関しての可能性を議論するものでした。
大規模な地熱発電には解決しなければいけない課題が多いのですが、温泉を利用した温泉熱利用の発電は地産地消エネルギーとして注目されています。
実際に温泉発電を進めている松之山温泉(新潟県)の柳さんや、かつて導入を検討したことのある草津温泉(群馬県)の中澤さんも招かれ、導入の際の難しさや課題を議論しました。
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この中で、共通して課題として挙げられたのは、地域での合意形成の進め方でした。
私からは、合意形成を進めるにあたって、まずこれまでの大規模な地熱発電開発の失敗を繰り返してはいけないことを指摘しました。
具体的には、「温泉資源は無限ではなく有限な資源であり、利用の仕方によっては枯渇などの問題が発生る可能性があることを前提に地域で話し合いをするべき」ということです。その上で、「どんなに可能性が低くても温泉発電を進めることで生じうる全てのリスクとデメリットを共有し、その上でメリットを考えるという順番で進めることが重要」と指摘しました。

事業を進めたいと思う側は、メリットを伝えることだけに終始しデメリットには目を向けさせないようにしがちです。これでは、ほんの小さな疑問がどんどん大きくなっていくだけで決していい方向には向かいません。一つひとつ丁寧にリスクやデメリットを共有していくことが合意形成には不可欠であると指摘しました。
同時に、日本の自然環境は地域ごとに個性をもったまとまりがあり、それがモザイク状に組み合わさって成り立っています。その地域ごとの自然の価値を損なわないようふさわしいエネルギーの供給システムを選択しようとすると、おのずと大規模な発電スタイルではなく、地産地消型のものにならざるをえない、そうでなければ、消費地が収奪する一方になってしまう、ということもお話してきました。
このシンポジウムはこの後、3月18日に福島、19日に大分でも開催されます。お近くの方は、是非ご参加頂ければと思います。
申し込み方法:①①氏名 ②所属 ③FAX番号またはメールアドレス(参加証送付先) ④住所 ⑤電話番号 ⑥参加希望会場を明記し、FAXまたはメール申し込む。
申込先:FAX03-5215-6979  Email:onsen@ace10.jp
申し込み締め切り:福島・大分会場ともに3月13日(水) ※参加定員に達し次第締め切らせていただきます。
問い合わせ先:温泉エネルギーの活用に関するシンポジウム運営事務局(ACE株式会社内)
TEL:03-5215-6978(平日10:00~17:00)
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