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広島県福山市で「人と自然のふれあい調査」実践講習会を開きました!

2012.02.23
活動報告

icon_okonogi.jpg    こんにちは、保全研究部の小此木です。

 
2月19日に広島県福山市で「人と自然のふれあい調査」実践講習会を開催しました。
 
共催は芦田川水系の水を守る会事務局の福山市環境保全課。
環境保全課と言っても自然保護専門の部署はないとのことでしたが、担当してくださった職員の方は、地域の自然に興味を持たれている方でした。
当日は芦田川水系の水を守る会に属する市町村のうち、福山市、府中市、尾道市の関係部局の職員の方、NACS-Jの会員の方、一般の方14名が参加してくださいました。

 

20120223ふれあい講習会in福山市 報告1講習会では、NACS-Jからふれあい調査の意義などの講義の後、参加者の方々に、芦田川との五感によるふれあいを実際に書き出し、発表していただきました。
ご年配の方の発表では、昔のきれいだった河川の時代に取っていた生きもののこと、遊んだこと、などが多く出され、まざまな生きものがいたことが分かりました。
一方、若手の方々からは川が汚い、ヘドロが多いなどといったことが出されました。しかし、それ以上に、ご年配の方と比べ、匂いや味、感触といった、川に実際に触れて感じる内容が少なく、電車の中からの景色といった景観的な内容が多かったです。
また、川底がヌルヌルするといっても、昔のコケによるものか、今のヘドロのようなものかなど違いがあるようでした。

20120223ふれあい講習会in福山市 報告1午後は3班に分かれ、会場の近くで現地調査の実習を行いました。
1時間程度でしたが、福山城の北側の地域を回り、調査を行いました。
この辺りには住居の前、玄関と公道の間に小さな河川が流れ、昔は生活に必要なものだったようです。
河川にはシジミも生息していて、昔は食べていたのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

20120223ふれあい講習会in福山市 報告3調査のあとは歩いてきたルートで気付いたことをグループごとに模造紙にまとめ、発表会をしました。今回の参加者には、この福山城北側の地域に住んでいる方はいらっしゃらなかったので、外から来た人が見た、地域の自然と人とのかかわりが少し明らかにできたと思います。

また、調査中、班ごとにGPSを携帯していただき、歩いたルートと気づいたものを写真撮影したデータを簡単にまとめたデジタルマップを作成しました。データは

こちら(KMZファイル/5.5MB※Google Earthで開けます)。

実は芦田川は中国地方の一級河川でも水質がワースト1位の川。
そこを何とかしたいという思いを、流域に暮らす人と川とのかかわりを明らかにするところから始めたい、ということで今回の講習会の実施となりました。
今後、実際に芦田川流域全体で進められれば良いですね。
 
「人と自然のふれあい調査」実践講習会の共催をされる自治体を募集しています。
詳しくはこちらへ。

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