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「宮崎県綾町周辺の過去50年間の生態系サービスの変化とその要因」

2012.01.25
活動報告
2010年10月に開催された生物多様性条約締約国会議(CBD-COP10)に向けて、日本における里山・里海のサブグローバル評価という取り組みが、国連高等研究所を中心として行われました。これは、専門家を中心に、日本の里山について生態系サービス(供給サービス、調整サービス、文化的サービス、基盤サービス)の観点から、過去50年間にどのように変化したのかを調べ、その要因や今後の予測をシナリオとして示すことにより、地域の取り組みに生かしてもらうために行われた試みです。報告書には、地域の概要、歴史、現状と傾向、変化の要因、対応(制度、法整備、行政計画など)、そして結論が述べられています。

この枠組みを使って、日本自然保護協会は地元の市民団体とともに「宮崎県綾町周辺の過去50年間の生態系サービスの変化とその要因」をレポートとしてとりまとめました。ここでは生物多様性(種多様性、植物群落レッドデータ・ブック)、供給サービス(木材資源、農業、漁業)、調整サービス(綾北川と綾南川における流量の変化、治山事業、河川の汚濁)文化的サービス(観光、エコツーリズム、森林セラピー、綾の照葉樹林プロジェクト)などの現状を記載し、それらの変化の要因について時系列に各要因の変化を並べることで考察し、相互の関連性を示した図にまとめました。
「宮崎県綾町周辺の過去50年間の生態系サービスの変化とその要因」(PDF/4.05MB)
ayachoseitaikei.jpg
 
 
 
 
 
 
 
 
図:綾町周辺の時系列に沿った生態系サービスの変化と相互関係 (クリックすると拡大します)

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