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自然観察指導員の養成

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2009.05.01

「指導員の今までとこれからを考える」 第8回自然観察指導員全国大会を開催しました。

3月21日~22日の2日間、「指導員の今までとこれからを考える」と題して、第8回自然観察指導員全国大会を東京大学・弥生講堂(東京都文京区)にて開催しました。自然観察指導員(以下指導員)の養成30周年を記念した今大会に、NACS-Jの指導員や会員、この取り組みに関心のある方など、延べ400人以上の方が参加されました。

2009年5/6月号より転載


1日目のテーマは
「指導員養成が目指してきたこと」を思い返す。

最初に、かつてNACS-J普及委員会の委員長を務められていた浜口哲一さんと林 公義さんから、指導員制度と講習会が何を大事にしてきたかをご講演いただきました※(浜口さんが急遽欠席され、講習会講師・足立高行さんが講演原稿を代読)。後半は、各地で長年活動されている4人の指導員から、講習会を地元に誘致したり、指導員連絡会の立ち上げにかかわったり、自治体・博物館などの機関や分野を巻き込んでいったりした当時のいきさつなど、指導員養成の取り組みが地域にもたらした成果や課題についてスピーチをいただきました。

2日目のテーマは
「指導員の活動のこれから」を考える。

まず、4人の指導員から、地域の産業や暮らしにかかわる人たちが主役になるような場・しくみづくりを仕掛けたり、観察会を調査活動に発展させて、その成果を根拠に具体的な保全策を提案するなど、観察会活動をいかに地域の生物多様性の保全や持続的な社会づくりにつなげようとしているか、をご紹介いただきました。その後、指導員の魅力や期待されている役割などについて講演者・スピーカーと講習会担当の事務局スタッフによるパネルディスカッションを行いました。

2日間にわたる話から、指導員の今後の活動に向けて、次のような姿勢や目標を共有することができました。

◆指導員一人ひとりが、地域の自然の理解者をさらに増やしていくとともに、一人でやれることは限られているので、”いつでも、どこでも、だれとでも”を基本にした間口の広さを生かして仲間をつくり、皆の知恵と経験を合わせたチームをつくってリーダー力を発揮しよう。

 

◆全国に自然観察会を定着させ、”自然かんさつからはじまる自然保護”の考えを広めてきた成果をさらに伸ばして、生活のすべてのシーンに指導員の姿勢・行動を反映させたライフスタイルを目指し、自然観察を文化にしよう。

 

◆地域にこだわり、広く一般の人に生物多様性や自然の恵みを実感してもらえる観察会を目指すとともに、ささやかでも生きものたちの生息・生育環境を守る行動をとろう。

 

◆自然観察を自然保護につなげるという役割を発揮し、地域で一目おかれる人になっていくために、さまざまな意味でのコミュニケーション能力(発信力・発言力)を高めよう。

NACS-Jでは、こうした提案や目標の実現に向けて、指導員同士が経験やノウハウを交換・共有できるしくみづくりや、地域の生物多様性の守り手となっていくための研修会の実施などに取り組んでいきたいと考えています。それには、指導員の皆さんの自然保護への思いと、活動の輪の広がりが欠かせません。これからもご支援ご協力をよろしくお願いします。
(教育普及部・芝小路晴子)

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