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nacsj

綾の照葉樹林プロジェクト 調査研究の体制を強化しました。

2008.09.01
活動報告

2008年9/10月号より転載


NACS-Jは、宮崎県の綾町にある1万haの照葉樹林を復元するために、今後どのような調査が必要かを調べる「調査・研究基本構想計画策定調査」(2007年度 九州森林管理局委託)を行いました。

05年度から官民5者による照葉樹林プロジェクトを実施していますが、各者が必要な調査を独自に計画・実施してきたため、その調査の全体計画の中での位置づけや、調査間の関係があいまいで十分に活用できていませんでした。

そこで、生態学や林学などの専門家からなる検討委員会を設け、必要不可欠な調査研究のテーマや内容について検討しました。委員会では、照葉樹林の復元に必要な調査だけでなく、復元結果を評価し、エリア内の保全管理策を検討するための動植物や川の水質のモニタリング調査も必要と判断されました。そのほか、継続的に調査を行うには地域住民の理解・協力が不可欠であるため、市民参加の調査が提案されました。

また、林床の植生調査などすでに始められている調査もデータが不十分であることや、どこから、どんな方法で復元していくかを決めるために必要な、各場所の自然環境、林齢、施業の履歴、林道からの距離などの基盤となる情報の整備やその解析が進んでいないという課題も明らかになりました。今後は基盤情報の整備を進め、それに基づいて調査研究計画を立て、効果的な照葉樹林の復元を目指します。
(保全研究部・朱宮丈晴)

4つのテーマ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲綾の照葉樹林プロジェクト推進のために必要な4つの調査テーマ

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