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2007.05.01

AKAYAプロジェクト・エリアで、全国初の治山ダム撤去を行います。

会報『自然保護』No.497(2007年5/6月号)より転載


11・12月号でお知らせしたように、AKAYAプロジェクトでは森林生態系を構成する重要な環境である、渓流環境を修復する取り組みに着手しています。このたび、林野庁関東森林管理局が設置した技術検討会の基本方針がまとまり、渓流環境の連続性や多様性を回復させるために、エリア内の茂倉沢にある治山ダムの一部を撤去する方針を決定しました。これは全国で初めての事例です。

クマタカの繁殖地のひとつでもある茂倉沢(約3㎞)には、昭和20~30年代を中心に建設された、本支流合わせて13基の治山ダムがあります。今回決まった方針では、防災と環境保全の両立を最終目標とし、茂倉沢の下流約1.5㎞を土砂流出防止エリア、被災ダム観察エリア、多様性保全エリアに分け、既に機能を失っている複数の治山ダムを撤去します。また、渓流環境の連続性を妨げない、治山ダムに代わる防災のための技術開発も行っていきます。

同時に、これらの環境修復を適切に進めるためのモニタリングを実施します。ダム撤去によって変化する土砂の移動量などを調査するとともに、渓流環境の連続性が回復していくかを知るために、渓流魚、カワネズミの調査も計画しています。渓流環境の修復を評価するために役立つモニタリングとはどういうものか?  アイデアをお持ちの会員の方、ぜひ担当・茅野まで、お教えください。

(茅野恒秀/総合プロジェクト・AKAYA担当)

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←茂倉沢の治山ダム。中央部分が撤去される。(写真:青木邦夫)

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