赤谷の日タイトル

2005年6月4−5日
新緑も終わり、ホオノキ、ミズキの花がきれいです。いきもの村の草の丈もずいぶん高くなりました。6月の赤谷の日は、『続・炭窯づくり』と『ホンドテン・モニタリング講習会』です。

いきもの村看板 ホオノキ
いきもの村からの風景

1日目(6月4日)

5月赤谷の日
目黒さん作成の「5月赤谷の日」。とても素晴らしいと参加者全員感動!
※拡大版は”いきもの村活動紹介”に載せています。

センサーカメラ設置ポイント

「いきもの村センサーカメラ設置ポイント」と撮影された写真を見ました。初参加のサポーターの皆さん感動!!

炭窯についてアドバイスをいただく 本日のプログラムは炭窯づくりです。
 地元の講師として、阿部年男さん、阿部佐太雄さん、久保田保男さん、桜井安男さん、田村吉三郎さんに、来ていただきました。ですが、作業予定の午後から強い雨が。。。。そこで、講師の方々に現在の炭窯の状態について匠小屋内でご意見を伺いました。いただいた意見はこんな感じです。

(1)現在の窯の位置が悪い(水はけがよくない。) →左側に窯の位置を移す予定(つまり最初からやり直し。。。)

(2)窯の内側に貼り付けた石(川原石が混入している)と使用した粘土がよくない。 →笛木正幸さんからのアドバイスで5月に購入した粘土を使うべし。また、石は平らなものが良く、今回参加していただいた講師の方が手配可能とのことです。

(3)現在土窯で炭を焼いている笛木正幸さんに全面的に指導を仰ぐことを進言されました。※今回の炭窯づくり講習会には笛木さんは参加いただけませんでした。

というわけで、7月の赤谷の日は、1日目に窯の位置決め、穴掘り。2日目に笛木さんの指導の下に窯の内側に平石と粘土を貼り付ける予定です。

炭窯についてアドバイスをいただく 炭窯についてアドバイスをいただく
 夕方からは、赤谷の炭窯を語る会(懇親会)を予定していましたが、講師の方々の翌日の都合もあり、開催できなかったため、次回の作業予定などを、みんなで話し合いました。

 この日、いきもの村に新たな名物が出来ました。その名も『あかや茶』。たくみ小屋の前から調達したお茶の葉を、蒸して揉んで・・・味のほうもかなり好評です。縣さんは、お稲荷さんをつくってきてくれました。宮澤さんは名物『もつ煮込み』で腕を揮ってくれました。おいしい食事とお酒で今宵もふけていきます。。。


2日目(6月5日)

 二日目はホンドテン・モニタリング講習会です。講師は足立高行さん(大分市・応用生態技術研究所)。まず、たくみ小屋でレジュメを使用したレクチャーを受けました。モニタリングとして実際に行う作業は”フンの採集”です。必要な道具、対象とするフンの種類、記録すべき項目と記録方法など、詳しく教えていただきました。その後、小出俣林道へサンプリング実習に出かけました。
小出俣林道でサンプリング実習 小出俣林道でサンプリング実習
一つのフンから様々な想像ができます。足立さんのお話は本当に楽しいです。
フン フン フン
明け方に雷雨があったのでサンプルがあるか不安でしたが、合計7つのサンプルを採集できました。
通常であれば、前日が大雨の場合はサンプリングは中止です。
出ました。。。ヤマビル
ヤマビルも活動をはじめました。。。。画像は鈴木さんの足元です。虫除けを含ませたサポーターを長靴に巻いています。かなり効果があるようで、サポーターの周りをぐるぐると回るだけで登ってきません。”ヒルノック”も効果がありました。私は、スパッツも付けず、トレッキングシューズだったのですが、ヒルノックのお陰で被害を免れました。
次はニホンマムシくん
ニホンマムシも活動をはじめています。鈴木さんが気づいたのですが、その前を何人も歩いています。。。ニアミスだったと思います。でも、一番怖かったのはマムシくん本人ですよね。。。
タゴガエルの卵塊 ミズキ
コミスジ・・・幼虫の食草はニセアカシアなどのマメ科植物・・・納得です。。。
 今後、この講習会をベースとして、サポーターチームで赤谷の森全域のサンプリング作業を進めていきます。調査の中心となるメンバーを仮称”テンふん隊”として、長浜隊長のもと、赤谷の日だけに限らず、定期的なサンプリングを行います。”テンふん隊”は只今、隊員募集中です!!


 参加いただいた皆様、お疲れ様でした。次回、赤谷の日は『炭窯づくりリターンズ』『テンふん隊』の活動を予定しています。冬に向けた薪作りや、草刈、ネイチャートレイルの整備も必要となってきます。皆さん奮ってご参加ください!


  ※翌日(6月6日)行われた”オゼノタ探索隊”の活動については別途ご報告します。お楽しみに。

写真:平井希一、横山隆一、茅野恒秀、萩原正朗
文・デザイン:鈴木誠樹、出島誠一

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