赤谷の森

 赤谷の森は自然環境が変化に富み、人と森林の関わり方も多様です。
 森の入口から主稜線までの標高差はおよそ1400m。周囲を囲む岩峰と奥山に広がるブナ、ミズナラ、トチノキ等の自然林、標高の低い地域には人工林や、かつて薪炭林だったコナラ林が広がります。希少種であるとともに生態系のアンブレラ種であるイヌワシ、クマタカ、ツキノワグマなどの生息地にもなっています。
 利根川の上流域にある赤谷の森は、地域の重要な水源の森であるとともに、首都圏の水源にもなっています。また、歴史ある温泉が点在し、エリア中央部にはかつて交通の要路であった旧三国街道が通じており、古くから人びとと深く関わってきた森林です。



6つのサブエリアの名称と主要テーマ区分

 AKAYAプロジェクトでは、プロジェクトエリア全体の自然的・社会的特性が一様ではないという状況に合わせて、サブエリアを設定しています。
 また、複数の事業を持つ本プロジェクトの目標を目標毎にサブエリアに見合った主要課題として配分し、場の特性と事業の不整合を防ぐとともに、同じ傾向を持つ事業を特定の地域に効率よく集める働きを持たせるため、主要テーマ区分を設定しています。
↓地図上をクリックすると、各エリアの紹介へリンクします。 エリア(1):赤谷源流 エリア(2):小出俣 エリア(3):法師沢・ムタコ沢 エリア(4):旧三国街道 エリア(5):仏岩 エリア(6):合瀬谷 法師温泉 長寿館 川古温泉 猿ヶ京温泉 エリア(1)(赤谷源流エリア) 「巨木の自然林の復元とイヌワシ営巣環境保全」
エリア(2)(小出俣エリア) 「植生管理と環境教育のための研究・教材開発と実践」
エリア(3)(法師沢・ムタコ沢エリア) 「水源の森の機能回復」
エリア(4)(旧三国街道エリア) 「旧街道を理想的な自然観察路とするための森づくりと茂倉沢での渓流環境復元」
エリア(5)(仏岩エリア) 「伝統的な木の文化と生活にかかわる森林利用の研究と技術継承」
エリア(6)(合瀬谷エリア) 「実験的な、新時代の人工林管理の研究と実践」
※(「緑の回廊」地域:「野生生物の移動経路の確保と保護地域の連続性向上」)

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