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「旧三国街道・三国峠を歩こう!」マップのイラストを担当して頂いた平田美紗子さんがみなかみ町に来られる機会にあわせて、プロジェクト関係者と地域の方々で学習会と昼食会を開催しました。
赤谷プロジェクト地域協議会の方々、観光に携わる方々、地元山岳会など、計19名での学習会となりました。

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日時:2013年6月30日 12:30-14:30
場所:猿ヶ京・料理旅館樋口
概要:12:30-13:30 昼食会
    13:30-14:30 学習会「旧三国街道・三国峠周辺の森の魅力」
             講師:亀山章(植生管理WG座長)

*地球環境基金の支援を受けて開催
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<学習会の概要>

・旧三国街道・三国峠周辺の魅力は狭い範囲で様々な森のタイプが楽しめること。

・大きな特徴は、いわゆる亜高山帯の針葉樹林帯がほぼ無い(面積が小さい)こと。

・針葉樹林は雪に弱いため多雪地帯のこの地域では成立できなかったことが理由と考えられる。そのため比較的低標高の1500m付近から高山帯の植生となっている。

・谷が急峻で幅が狭いことも赤谷の森の特徴のひとつ。

 平田さんからは「森林官としてはじめて赴任した地域で、新治村を第二の故郷と思っている。イラストがお役に立てて嬉しい。」とのコメントを頂きました。
 今年度、地域づくりWGとしては、旧街道と三国山周辺の季節毎の魅力を発信していくための「時期別マップ」の作成を進めることにしています。(NACS-J出島)

NACS-J出島です。
4月13日~15日の間、平標山の家周辺で過ごしましたので写真を紹介します。
時間があれば、仙ノ倉山にも登りたかったのですが。。。天候に恵まれた日間でした。

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↑平標山と仙ノ倉山

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↑エビス大黒の頭と赤谷川源流部

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↑平標山から大源太の稜線部

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↑大源太山山頂 平標山、仙ノ倉山、エビス大黒の頭

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↑大源太山から三国山と稲包山方面

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↑赤谷の森の西側の風景

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↑明け方の霧氷

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↑霧氷と平標山

以上

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 赤谷プロジェクト活動成果報告会を開催しました。ご参加いた皆様ありがとうございました。
 第1部では、梶光一(東京農工大学・ほ乳類WG)さんからニホンジカについて講演をして頂きました。赤谷の森で、現状のいい状態をどのように守っていくのか?皆で考えはじめる契機になったと思います。その後、水源林保全活動「ムタコの日」(安田さん)、南ヶ谷湿地保全活動(和田さん)、ホンドテンモニタリング(長浜さん)、猛禽類モニタリング(星野さん、松井さん)に報告して頂きました。プロジェクトには専門家だけでなく、様々な方が、様々な活動に参加していることをご紹介しました。

 第2部の意見交換では、2次林の利用、参加型でつくる図鑑、様々な動植物の調査 等、ご意見を頂きました。ご発言頂いた皆さんに感謝です。今後も国民の森として、情報発信と意見交換を続けていきたいと思います。

<新聞でも紹介して頂いています>


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以上

 12月1-2日の2日間、赤谷プロジェクト・エリアの麓、みなかみ町猿ヶ京で、自然観察指導員講習会を開催しました。関東圏を中心に北は岩手県、南は鹿児島から40名の方が参加されました。2日目の「自然観察会のテーマ探し」の実習では、「猿ヶ京お願しょめぐり」を題材に、持谷明宏さん(猿ヶ京ホテル)に講師役をお願いして、"地域の歴史と文化をいかした自然観察会"の実習を行いました。

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↑持谷さんとNACS-J大野(教育普及部長)による「地域の歴史と文化をいかした自然観察会」

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一日目の午前中は吹雪の中の実習となりました。。。。

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寒いので・・・枝にできたツララを観察

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寒いので・・・手湯(きつねの湯)がありがたいー。

今後も定期的にみなかみ町で自然観察指導員講習会を開催していきたいと考えています。
(NACS-J出島)

 赤谷の森(赤谷川上流域の国有林)で、生物多様性の復元と持続的な地域づくりを進めてきた赤谷プロジェクトは今年で9年目となります。地元の方々にプロジェクトの取り組みをより深くご理解いただく為に、今年度2回の現地明会を行っています。2回目となる今回は、茂倉沢における渓流環境の復元と防災の両立を目指した、治山ダムの中央部撤去の取り組みをご紹介します。

 当日は雨のため予定を変更して、室内で資料を使った解説を30分ほど行ってから、時間を短縮した現地説明会として、その後、感想や質問などを含めた意見交換会をいました。

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 プロジェクト関係者を含めた25名で現地説明会を行いました。地元の赤谷集落から参加された方から、茂倉沢に治山ダムができる前の昭和16年頃には、伐採した木材の運搬のために沢を使っていたことや、そのための、沢に堤をつくって一旦水を溜めてから一気に木材を流す方法が東北から出稼ぎに来ていた山師によって伝えられたことなど、茂倉沢の歴史を物語るお話をして頂きました。

 10月1日と今回の2回にわたって、地元の方を対象とした現地説明会をはじめて行いました。今後も、年3回発行している「赤谷の森だより」を含めて、様々な機会を利用してプロジェクトの取り組みをわかりやすく紹介していきたいと思います。(NACS-J出島)

 今年度、赤谷プロジェクトは(株)資生堂の社会貢献活動「花椿基金」からご支援を頂いています。その一環として、今回、赤谷プロジェクトが毎月開催している「赤谷の日」を資生堂社員の方と行いました。

 当日2日間は生憎の天気でしたが、明るく元気な資生堂の皆さんと、楽しく2日間を終える事ができました。1日目は通常の赤谷の日と同様にホンドテンモニタリング、木の実豊凶調査、薪集めの3班に分かれて活動しました。2日目は、旧三国街道の三坂茶屋跡付近に残されたゴミ(主に一升瓶)を、三国山の会とも協力して回収を行いました。


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↑ホンドテンモニタリング調査の様子。見つけたホンドテンの糞について解説中。

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↑木の実豊凶調査の様子。樹木の下に設置したネットから、ち葉や木の実を回収して、その中身を分けているところ。


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↑小出俣の自然林復元試験地に残されたミズナラなど、炭や薪にするのに適した木材を適当な大きさに切って搬出作業中。"薪ガール"ということばも生まれました。

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↑1日目の最後にみんなで集まってそれぞれの活動の様子を情報交換中。

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↑2日目は旧三国街道三坂茶屋跡に放置された一升瓶を回収。この一升瓶を人力で国道まで運搬します。国道との標高差約200mです。

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無事にみんなで運搬完了。その後の計測によると総重量約120kgとのことです。
資生堂の皆様、三国山の会・みなかみ町役場・環境省万座自然保護事務所の皆様、ご協力ありがとうございました。

以上です。
(NACS-J出島)





 旧三国街道秋のモニターツアーを開催しました。
 6月に参加して頂いたリピーターの方、猿ヶ京温泉の常連の方、近隣の方など参加者7名と関係者8名の計15名でのツアーとなりました。
 あいにくの雨模様で天候は悪化する予報だったため、コースを短縮して、甘い香り漂うカツラの大木と、古くから旅人の喉を潤してきた湧き水「三国権現御神水」を目指して歩きました。遅れていた紅葉も見頃を迎え、カツラの甘い香りも楽しめました。
 ハイキングは早々に切り上げた後、猿ヶ京温泉の無料休憩所「猿や」をお借りして意見交換会。マップを見た時の最初の印象、実際に歩いてみた感想、どんな人が対象になりそうか?など、参加して頂いた方にお聞きしました。
 今後、これまでの勉強会や意見交換をもとにマップを完成させる予定です。ご参加頂いた皆様ありがとうございました。

※当日の様子を紹介して頂いているブログ

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カツラの前で甘い香りを楽しんでます。

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以上
 長年、AKAYAプロジェクトを支援して頂いている(株)ニコンの社員やそのご家族、約40名をご案内して、旧三国街道(三坂線~新潟側)を歩きました。紅葉はまだ5割程度ですが、晴天に恵まれ、森の中を心地よく歩いて頂けたのではないかと思います。
 AKAYAプロジェクトが復元に取り組んでいる「恵みの豊かな森」とはどのような森なのか?豊かな森のもつ機能とはなど、三坂線から三国峠を歩く間に、森が育む生物多様性とその恵みを実感しながら理解して頂けるようなプログラムを実施しました。
 帰りには、森の恵みである温泉(猿ヶ京・まんてん星の湯)も楽しんで頂き、森の持つ恵みやそれを維持管理するための取り組みについて、ご理解いただけたのではないかと思います。

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晶子清水の東屋付近
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くぐつが谷付近

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三国権現御神水付近

以上


 みなかみ町観光協会主催のオンパクに、AKAYAプロジェクトがプログラム提供して「サル被害の原因と対策を学ぶ-サル追跡&サルウォッチングin猿ヶ京」を行いました。
 みなかみ町獣害対策センター、群馬県鳥獣被害対策支援センターの方々にもご協力を頂き、発信機がついているニホンザルを探索しながら、これまでの調査で明らかになった、新治地域におけるニホンザルの群れの分布状況や、ニホンザルの生態について解説を行いました。

 今回はニホンザルは山の高いところにいる様子で、残念ながら、観察することはできませんでした。ただ、森にドングリやクリなどの実りがあるこの時期に人里に現れていないことは健全な状況です。 今回のプログラムで、ニホンザルと人が共存しながら、よい関係を築いていく方法を一人一人に考えて頂く機会になったのではないかと思います。

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上毛新聞で紹介して頂きました。

10/7-8に「赤谷の森」の小出俣の自然林復元試験地※において、一般の方から参加者を募って "自然林復元100年モニタリング調査会(植生版)"を開催しました。本来は1週間前の9/29-30日で開催する予定でしたが、台風の接近によって、急遽1週間延期しました。日程が急に変更されたにもかかわらず、4名が参加していただきました。ありがとうございました。

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1日目は、亀山先生による、植物の見分け方講座を実施。座学と野外実習で、植物の見分け方を学びました。

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伐採前(20117月撮影)


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伐採後(201210月撮影)


2日目は、スギの人工林を自然林に復元するための試験地において、植物群落の調査方法の講習、樹木の大きさ/成長を測る方法(毎木調査)の講習を行いました。その後、全員で、伐採後1年目の調査区において、植物群落調査と毎木調査の実習を行いました。

最後に、この森が、5年後、10年後、20年後どうなるのかを、参加者みなさんで考えてもらい、それを絵にしてもらいました。みんなで話し合った結果、20年後には、伐採されずに残されたハルニレ、オニグルミを中心とした立派な林になると予想しました。本当にそうなるのか?5年後、20年後、100年後も一緒に見守っていきましょう!!


なお、この事業は「花椿基金」(資生堂社会貢献くらぶ)の助成を活用して実施しました。

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