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虫の食痕を読みとる
神奈川県・佐藤恭子さん(82年登録)
神奈川県で『自然新聞の事件記者』を目指している佐藤さんは、「昆虫の食べ痕観察」の専門家。
「植物についた〝食痕〟は、小さな食物連鎖の証拠。これを目にすることは、植物と動物が切っても切れない関係にあることを理解する最初の一歩だと思っています」。
食痕を見つけると、まず近くにその痕をつけている生きものがいないか、丹念に探します。近くにかかわりのある別な植物が生えていないかなど周辺をじっくりみて、「誰が何のために食べたのか」の「取材」と「検証」をしていきます。次に、植物や昆虫に詳しい方に聞いたり、図鑑や資料で調べ、食痕の大きさから食べた生きものの大きさを推定したり、タイプの違う食痕があれば複数の生きものがかかわったと判定していきます。このときに注意するのは、人の話や資料からの「聞き込み」情報だけで分かったつもりになってはいけないこと。「自分の目で正確に食痕をスケッチしながら、しっかりみたからこそ分かることを大切にしている」と、佐藤さん。
「例えば花びらについた小さな食痕など、植物の体についた小さな変化を見逃さない目を養うには、普段から植物の普通の状態をしっかりみる習慣を持つといいと思います」。
(※写真:「くずの葉についた食痕のスケッチ」)









































