生物多様性の道プロジェクト

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生物多様性 ≠ 環境・生態系だけのはなし

この半世紀の間、人間は開発や資源の急激な消費の集中によって自然のバランスを大きく崩し、多くの生きものの絶滅を招きました。日本でも2011年3月11日の東日本大震災と福島第一原子力発電所事故が起き、自然に寄り添って暮してきた地方が都市住民の快適な生活のために原子力発電所のリスクを負うという構造的な問題を浮かび上がらせました。同じように地方が抱える中山間地の高齢化や獣害問題なども、くらしのありかた、都市と地方のあり方を根本から見直さないと解決できない生物多様性の問題です。

これから私たちが未来をつむぐためには、いのちとくらしが持続可能になるよう、それぞれの地域どうしが「生物多様性を守る道」へ歩み出すことが必要です。

生物多様性の道プロジェクト201-13では、全国で策定が始まった「生物多様性地域戦略・行動計画」を手がかりに、生物多様性の保全に向けた、社会システムづくり、地域づくり、人づくりを目指します。

NEWS & TOPICS 〜地域の活動〜

2014.04.28[NEWS]

セミナー「生物多様性地域戦略の活かし方」を開催しました。

3月4日に東京・渋谷にて、地方自治体の担当者の方を対象にしたセミナー「生物多様性地域戦略の活かし方 〜地域の発展を目指した事例から学ぶ〜」を開催しました。全国31自治体から36名の方が集まりました。新刊「ココからはじめる生物多様性地域戦略 地方自治体・実践事例集」をテキストに、橋本佳延氏(兵庫県立人と自然の博物館主任研究員)の基調講演、加西市や北広島町、目黒区、長野県から事例報告などを行い、参加された自治体担当者の方とのワークシヨップを行いました。

2014.02.28[NEWS]

生物多様性地域戦略の実践実例集が完成しました!

NACS-Jでは、昨年発行の『ココからはじまる生物多様性地域戦略』に続き、『生物多様性実践事例集』を発行します。生物多様性の保全には、国家戦略だけではなく現場に近い地域の自治体の役割がとても重要です。今回は、個性ある地域戦略をつくることに焦点を当て、すでに策定された地域戦略での工夫などをNACS-Jスタッフによる各地の自治体職員の皆さんへのインタビュー記事でご紹介しています。

2014.01.31[NEWS]

3/4(火)自治体担当者対象セミナー「生物多様性地域戦略の活かし方」を開催します。(東京・渋谷)

自治体担当者を対象に、この「実践事例集」を用いて、地域の特性の活かし方、戦略策定の推進力の作り方、市民の関わりの持ち方…などの秘訣を共有し、生物多様性地域戦略づくりの推進に役立つ情報を提供します。

2014.01.08[沖縄]

1/18(土)フォーラム「生物多様性おきなわ戦略で見る沖縄の未来」開催します。

昨年夏に、市民、行政、研究者等が対話しながら作ってきた生物多様性地域戦略「生物多様性おきなわ戦略」が完成しました。今回のフォーラムでは地域戦略策定を担当した沖縄県自然保護課や策定検討委員の先生にお話しいただき、策定にあたり乗り越えた困難や今後の展望や課題について披露いただきます。

2014.01.06[千葉]

1/18(土)奇跡の原っぱ「そうふけっぱら」の視察ツアーを開催します!

都心から1時間という距離に残された生物多様性豊かな草原「そうふけっばら(千葉県印西市)」を、保護問題の解説とあわせて実際に見てみませんか? NACS-J担当者と、地元団体がポイントごとに丁寧に説明しながら、「奇跡の原っぱ」を回ります。

3つの視点 : プロジェクト【10年の目標】

3つの視点 : プロジェクト【10年の目標】

人づくり

生物多様性の視点から産業づくりや社会づくりを行う方策を理解し、人に伝え、行動し、周囲を巻き込む人材を個々の現場で育てます。同時に、そのような人材が活躍できるポストを特に行政内に作るよう働きかけ、生物多様性を活かした地域づくりの専従者を増やします。

社会づくり

恩恵を受けている生態系サービスに対して、持続可能な暮らしに対して、あるいは、それらを守る取り組みに対して、対価が支払われる仕組みをつくり、かつ支払う人を増やします。

産業づくり

生物多様性を保全し、そこからもたらされる生態系サービスを持続可能に利用する産業(エコツーリズムや、生物多様性認証農業、エネルギーなど)が、長期の持続可能な価値・利益を持つことを証明できる事例をつくります。

5つの活動 : 道プロジェクト2011-13

生物多様性の道プロジェクト2011-13は、5つの活動を計画しています。

地域戦略ガイドブック

1.地域戦略づくりへの提案

生物多様性の保全には、国家戦略だけではなく現場に近い地域の自治体の役割がとても重要です。日本自然保護協会では、これまでの自然保護活動の経験からよりよい生物多様性地域戦略にするための提案を「ガイドブック」としてまとめ、セミナーやシンポジウムを開催して活用を発信していきます。

2.地域の事例〜はじめの一歩・市民がつくる地域戦略

2.地域の事例〜はじめの一歩・市民がつくる地域戦略

「生物多様性地域戦略」づくりは、ほとんどの人が初めて取り組むもの。よく知られていない「地域戦略」を広めるために、まずは実践事例づくりに取り組みます。
NACS-Jが自然保護問題でかかわってきた現場で、セミナーや調査などを行ったり、行政による戦略づくりに参加しながら、どのように地域戦略が形になっていくか、取り組みのようすをご報告します。

3.ふれあい調査

3.ふれあい調査 別ウインドウ

まちを歩き、人々の記憶をたどる。そんな場を重ねることで、まちの歴史、先達の知恵、人と自然の関係が、いきいきと浮かび上がってきます。地域の記憶をさぐる「ふれあい調査」は、現状の課題・未来像を浮かび上がらせる「場」づくりであり、地域戦略のはじめの一歩です。各地でのふれあい調査の取り組みを紹介します。

4.ワークショップ・セミナー・シンポジウムの開催

4.ワークショップ・セミナー・シンポジウムの開催

地域戦略づくりのための、活用できるワークショップの紹介や、各地の地域戦略づくりの取り組みやノウハウを学ぶセミナーやシンポジウムを各地で開催しています。

5.国家戦略への提言

5.国家戦略への提言 別ウインドウ

2010年の生物多様性締約国会議で策定された「愛知ターゲット」(2011年から2020年までの世界の生物多様性戦略計画)に沿って、国家戦略が見直されます。日本は、世界の中での生物多様性のホットスポット。日本自然保護協会は、全国の活動現場の声を集め、国家戦略に提言をしていきます。

おもな成果物

生物多様性とは

「生物多様性(biodiversity)」は、生きものの「かたち」や「はたらき」や「くらし」が、地球始まって以来の長い歴史の中で、お互い同士の関係によってつくり上げられてきていること、すなわち存在する生きものそれ自身と、それらの間のさまざまな関係を、全体として示す用語です。
この言葉は、人間活動による種の大量絶滅と衰退、それによる生物相や生態系の地球規模での急激な変質の危機を、どうすれば回避できるかを目標として、新しくつくられたものです。
生物多様性の保全は、人類の今後の生存のためにも必要不可欠です。またそのためには、そこから生まれた人間自身の文化の多様性に基づいて行うことが大切です。あえて言えば、「生きもの−文化複合多様性」の保全こそが、重要な目標なのです。
(『自然保護』2007年1・2月号/川那部浩哉「生物多様性という言葉の意味」より一部抜粋)

参考解説:

会報『自然保護』連載(2007年1・2月号〜9・10月号):シリーズ「生物多様性ってなに?」(2.5MB)

「生物多様性」という言葉の意味/地球上の生物分布の偏り/種の多様性とは/遺伝的多様性とは/生物多様性と生態系

独立行政法人環境再生保全機構 地球環境基金このwebサイトは平成23、24、25年度独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて作成しました。
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