
日本の生物多様性をまもっていくために、NACS-Jは、ひとりでも多くの人に、自分たちの地域の自然やそこからもたらされる自然の恩恵(生態系サービス)の価値に気づき、関心を持ってほしいと願っています。そして、もしその場所の生物多様性が悪い方向に変わろうとしたときにはいち早く見つけ、未然の対策を立てることができるよう、地域の自然を観察し続ける(モニタリング)人が、もっと増えてほしいと考えています。
生物多様性条約という国際議論の場でも、長期の保全戦略を策定・実行するための根拠としてモニタリングの重要性は強く認識され、各国・各地域のモニタリングシステムを網の目のようにつなぎ、地球規模で生物多様性を監視していく「生物多様性観察ネットワーク」構築がすでに始まっています。
このプロジェクトでは、いま現在、地域が大切に思う生物多様性保全上重要な場所が、日本全国にどれだけ残されているのか、その場所をまもる活動をしている人がどれだけいるのか、その実態を明らかにし、さまざまなプログラムを通して、地域の生物多様性をまもる手立てをより確かなものにしていきたいと思っています。
生物多様性の道プロジェクトでは、6つの参加型の活動を計画しています。

地球規模で損失が進む生物多様性を守ろうと取り決められた生物多様性条約は、1992年にブラジル、リオデジャネイロで開催された「地球サミット」で気候変動枠組み条約と一緒につくられた国際条約です。現在、191カ国がこの条約に参加しています(アメリカを除く)。
1994年から条約締約国による会議(COP)を開催しており、2010年10月18~29日に第10回締約国会議(COP10)を日本・名古屋で開催することが決まっています。
この条約では、私たちの暮らしや経済に欠かせない自然の恵み(生態系サービス)をもたらす生物多様性の保全や、その持続可能な利用、遺伝資源へのアクセスとそこから得られる利益の公正・公平な配分という3つを目的に掲げています。
そのため「地球の上に生きる生命(いのち)の条約」とも呼ばれ、私たちの生活に密接に関係しています。また「生物多様性国家戦略」や「特定外来生物法」など生物多様性保全に関する日本の法制度や政策もこの条約に基づいてつくられています。
これまで、「生物多様性の損失速度を顕著に抑える」という2010年目標にむけて、さまざまな世界基準やガイドラインがつくられてきました。日本で開催されるCOP10では、その2010年目標に代わる新たな世界の目標をつくることから、世界中が注目する会議といわれています。
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