生物多様性の道プロジェクト

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生物多様性の道プロジェクトとは

日本の生物多様性をまもっていくために、NACS-Jは、ひとりでも多くの人に、自分たちの地域の自然やそこからもたらされる自然の恩恵(生態系サービス)の価値に気づき、関心を持ってほしいと願っています。そして、もしその場所の生物多様性が悪い方向に変わろうとしたときにはいち早く見つけ、未然の対策を立てることができるよう、地域の自然を観察し続ける(モニタリング)人が、もっと増えてほしいと考えています。
生物多様性条約という国際議論の場でも、長期の保全戦略を策定・実行するための根拠としてモニタリングの重要性は強く認識され、各国・各地域のモニタリングシステムを網の目のようにつなぎ、地球規模で生物多様性を監視していく「生物多様性観察ネットワーク」構築がすでに始まっています。
このプロジェクトでは、いま現在、地域が大切に思う生物多様性保全上重要な場所が、日本全国にどれだけ残されているのか、その場所をまもる活動をしている人がどれだけいるのか、その実態を明らかにし、さまざまなプログラムを通して、地域の生物多様性をまもる手立てをより確かなものにしていきたいと思っています。

6つの参加型活動

生物多様性の道プロジェクトでは、6つの参加型の活動を計画しています。

生物多様性・生態系サービスモニタリング

1.生物多様性,生態系サービスモニタリング

みなさんの住んでいる地域で生物多様性が感じとれる場所、いつまでも大切に残したい場所を「生物多様性の道」として登録します。そして、その場所の「生物多様性(生物や自然の様子)」「生態系サービス(自然とのふれあい・自然の恵み)」「自然を守るための活動」を記録します。

生物多様性の守り手ガイドブック

2.生物多様性 自然の守り手リスト

「生物多様性の道」に登録した場所を守るために、定期的に通い、手入れを続けている団体のみなさんの活動や、散策・観察コース(ネーチャートレイル)、その場所ならではの自然の恵み(食・水・暮らし・風景など)を紹介するガイドブックをつくります。

生物多様性・実感研修会

3.生物多様性・実感研修会

生物多様性を楽しく理解し、自然観察を通して生物多様性を実感する方法、また観察会などでそれを伝える方法について学びます。
「NACS-J会員・自然観察指導員向け」と「NACS-J賛助会員向け」プログラムをご用意しています。

市民調査全国大会

4.市民調査全国大会

全国各地で自然環境の調査を続けている市民のみなさんが一同に会し、お互いの成果を持ち寄って交流する発表会です。口頭発表やブース展示、分科会などを通して、さまざま知恵と人のネットワークをつくり、市民調査の活性化につなげます。

市民活動と企業のCSR活動のマッチング

5.市民活動と企業のCSR活動のマッチング

“あと少しの支援があれば活動を発展させることができる”といった活動団体のリクエストを調べ、支援希望の企業を募って、市民活動とのマッチングの場をつくります。

もり・かわ・うみ・いきものバンザイ!ツアー

6.もり・かわ・うみ・いきものバンザイ!ツアー

これまでNACS-Jが取り組んできた、生物多様性のホットスポット、自然保護問題の現場を訪ね、生物多様性保全の課題と問題解決の道のりを学ぶスタディーツアーです。



生物多様性条約とは

地球規模で損失が進む生物多様性を守ろうと取り決められた生物多様性条約は、1992年にブラジル、リオデジャネイロで開催された「地球サミット」で気候変動枠組み条約と一緒につくられた国際条約です。現在、191カ国がこの条約に参加しています(アメリカを除く)。

1994年から条約締約国による会議(COP)を開催しており、2010年10月18~29日に第10回締約国会議(COP10)を日本・名古屋で開催することが決まっています。

この条約では、私たちの暮らしや経済に欠かせない自然の恵み(生態系サービス)をもたらす生物多様性の保全や、その持続可能な利用、遺伝資源へのアクセスとそこから得られる利益の公正・公平な配分という3つを目的に掲げています。

そのため「地球の上に生きる生命(いのち)の条約」とも呼ばれ、私たちの生活に密接に関係しています。また「生物多様性国家戦略」や「特定外来生物法」など生物多様性保全に関する日本の法制度や政策もこの条約に基づいてつくられています。

これまで、「生物多様性の損失速度を顕著に抑える」という2010年目標にむけて、さまざまな世界基準やガイドラインがつくられてきました。日本で開催されるCOP10では、その2010年目標に代わる新たな世界の目標をつくることから、世界中が注目する会議といわれています。

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