カマキリは、全国で見られ、みんなが知っている昆虫ではありますが、どこでどんな種類がみられるかといった基礎的な情報さえ限られたものしかなく、広く各地で調べられたことがありませんでした。
また、主に昆虫を食べる肉食で、環境との関係を知る指標となる生きものであるため、カマキリをとおして日本の自然のようすを知ろうと、日本で初めて全国一斉の市民調査を実施しました。とは言っても、一般に使えるような観察のマニュアルや種類の見分け表もなかったので、それらを新たに作るところから取り組みは始まりました。そして、カマキリの成虫を見つけたら、見分け表を使って種類を確かめた上で、カマキリの写真と観察記録(見つけた日、場所、周辺の環境など)を送ってもらうという方法で、7/1からスタートしました。
8月になると全国的に成虫が見られるようになると言われるカマキリですが、例年に比べて成虫になる時期が遅かったため、調査期間を8/31から10/31まで延長したところ、47都道府県、沖縄県竹富島から北海道函館市まで690ヶ所から1,078件の観察情報が集まりました。
そのうち約半数の530件が関東南部(神奈川・千葉・東京・埼玉)から寄せられたものでした。発見するのが比較的難しいにもかかわらず、これだけの情報が集まったことは、意義のあることだったと思います。参加者から集まった記録は、種類の見誤りを修正して、より正確な観察記録としました。また、観察情報のネット投稿を受け付けたキッズgooの特設サイトには、約138,000回ほどのアクセスがありました。『読売ウイークリー』誌で連載された監修・岡田正哉さんによる「教えてカマキリ博士!」も、興味深い生態がいろいろ紹介されて好評でした。
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