バッタは、意外と多くの種類が鳴きます。
後ろ足の腿(もも)を、前バネにこすりつけて鳴く種類が多いです。
トノサマバッタ、クルマバッタ、クルマバッタモドキ、カワラバッタは、この方法で鳴きます。
また、飛んでいるときに、「パタパタ」とか「キチキチ」という音を出すバッタもいます。
ショウリョウバッタやトノサマバッタ、クルマバッタは、飛びながら音を出します。
したがって今回の対象種では、5種のバッタが鳴きます。
バッタがたくさんいる草はらでは、いろんなバッタの鳴き声を聴くことができると思います。
ぜひ、バッタをじっくり観察して、鳴き声を聴いてみてください。
(自然しらべ2006・学術協力/内田正吉)
鳥、蛙、クモ、カマキリ、ハエ(寄生性のハエ)などがいます。
海外では、バッタに寄生する冬虫夏草(菌類)や、バッタを狩るハチも知られています。
(自然しらべ2006・学術協力/内田正吉)
どちらも今年に生まれた個体です(観察した場所が本州~九州本土の場合)。
9cmのショウリョウバッタは、メスの成虫です。
4cmのショウリョウバッタは、まだ幼虫か、オスの成虫でしょう。
バッタの仲間は、オスが小さく、メスが大きいです。
ショウリョウバッタは特に、雌雄の大きさの違いがはっきりしています。
(自然しらべ2006・学術協力/内田正吉)
北海道~九州にいるバッタの場合、幼虫から成虫までの寿命は5ヶ月ていどのものが多いようです。
卵の期間を含めると、約1年の寿命です。
トノサマバッタのように、一年に2回(またはそれ以上)成虫が現れるバッタでは、寿命はもっと短くなります。
(自然しらべ2006・学術協力/内田正吉)
今回の対象種のうち、北海道にも分布する種は以下の4種です。
・オンブバッタ 道南(渡島半島南部)に分布することが知られています。
・トノサマバッタ 北海道にも広域に分布しています。
・クルマバッタモドキ 北海道からの記録はありますが、北海道での分布の詳細はよく分かっていないようです。
・カワラバッタ 石狩川や十勝川などに分布することが知られています。道内には広域に分布しているようです。
このほか、クルマバッタの過去の記録もあるのですが、現在もクルマバッタが北海道にも確実に分布しているのかどうかは不明です。分布していない可能性が高いと考えられます。
今回の調査で、北海道からクルマバッタが見つかれば、大きな成果となります。
(自然しらべ2006・学術協力/内田正吉)
バッタ類(バッタ科やオンブバッタ科)に関しては、今のところ外来種は知られていません。
コオロギ類では、アオマツムシが著名です。
(自然しらべ2006・学術協力/内田正吉)
図鑑を見ると、「オンブバッタは前翅は長く、腹端を越えるが、飛べない。」書いてありますが、オンブバッタは羽を使って飛ぶことはないのでしょうか?
ショウリョウバッタは羽で飛びますか?
Answer
オンブバッタは、基本的には飛ぶことはありません。でも、飛翔する個体が、ごく稀にいます。
飛翔するといっても飛翔距離はとても短く、せいぜい数メートルの距離を飛ぶだけです。
ショウリョウバッタは、よく飛びます。10メートルほどの距離を軽々と飛びます。
(自然しらべ2006・学術協力/内田正吉)

オンブバッタ

ショウリョウバッタ
バッタ科とイナゴ科が分けられることがありますが、その場合は、「ノドボトケ」の有無で区別されます(フキバッタ類にもノドボトケがあります)。
でも、世界的に見ると、「イナゴ」もすべてバッタ科に含まれているのが一般的です。
今回の「自然しらべ」の調査マニュアルにイナゴ科という名称を使っていないのは、そのことによります。
つまり、イナゴもバッタ ということになります。
(自然しらべ2006・学術協力/内田正吉)

ハネナガイナゴ 10月 撮影:伊藤信男

クルマバッタ 撮影:伊藤信男
このサイトへのリンクはフリーです。リンクは下記のURLへお願いします。
http://www.nacsj.or.jp/project/ss2006/
バナーは必ずDLしてからお使いください。
![]()
(財)日本自然保護協会
(NACS‐J)教育普及部
〒104-0033
東京都中央区新川1-16-10
ミトヨビル2F
TEL:03-3553-4101(代表)
TEL:03-3553-4105(教育普及部)
FAX:03-3553-0139