第2回 早池峰フォーラムの開催2nd Forum in session HAYACHINE 1999

著者名Authors

早池峰フォーラム実行委員会 Executive committee of Hayachine Forum

多田和広Kazuhiro Tada・ 井上祐治Yuji Inoue・ 望月達也Tatsuya Motiduki・ 千葉和Kazu Chiba・ 奥畑充幸Mituyuki Okuhata・ 中嶋敬治Keiji Nakajima・ 湯浅俊行Toshiyuki Yuasa

1. 第2回早池峰フォーラムの開催

<日時と場所>

1999年11月28日 盛岡市ふれあいランド岩手(当日参加者90名)

<内容>

第一部 早池峰からの報告 13:00-14:00

  • 今年の早池峰地域を振り返る
  • 早池峰山頂避難小屋トイレ
  • 岩手インターハイ
  • 集団登山に関する報告

第二部 早池峰のこれからを考える 14:20-16:50

  • 県ならびに早池峰フォーラムの今後の取り組みについて
  • 早池峰地域保全対策懇談会について
  • 会場参加者のフリートーク

2. 啓発用リーフレット

「早池峰入山者心得七箇条」1万部を発行し、無料配布を行った。配布は早池峰山の各登山口ならびに麓の施設においたのと、7-8月の週末に登山者に直接手渡しするという方法で実施した。また、マスコミにも宣伝し、希望者には郵送するということも行った。県外からの問い合わせが多く、かつ非常に好評であったことも付け加えておきたい。

3. 携帯トイレ無料配布キャンペーンの実施

携帯トイレ(サンタクリーン)1000個を購入し、登山シーズン中の7月20日、8月15日の両日、無料配布キャンペーンを行った。早池峰の各登山口、それに山頂にも人員を配して、希望者に手渡すという手法をとったが、ほとんどの人が欲しい、使ってみたかったという反応を得られた。また、携帯トイレ(山の持ち帰り)に関する意識調査も行った。昨年から始めたキャンペーンであるが、携帯トイレの知名度も、確実に上がっていることを実感することができた。

4. 「早池峰の森と酸性雨」講演会と現地調査

現地調査・講師 森林(やま)の会・事務局長宮下正次氏。

全国の山で酸性雨の実態を調査している宮下さんに早池峰に来てもらって、調査をしてもらうと共に、酸性雨に関する講演会を行った。

講演の中で、宮下氏は「早池峰の森が危機的状況にある」と診断し、私達も驚いた。小田越付近のオオシラビソは息絶え絶え、下のブナ林の土壌pHは3.6とこれもギリギリの線だという。早急な対策を打たねばならない時にもはや来ていることを参加者一同実感した。

付記

写真1:第2回早池峰フォーラム会場の様子(1999.11.28)

写真1:第2回早池峰フォーラム会場の様子(1999.11.28)

写真2:入山パンフ:早池峰入山心得七箇条リーフレット

写真2:入山パンフ:早池峰入山心得七箇条リーフレット

写真3:携帯トイレモニターキャンペーンの実施・7月20日・8月15日

写真3:携帯トイレモニターキャンペーンの実施・7月20日・8月15日

写真4:フォーラムプレイベント「早池峰の森と酸性雨」現地調査の様子 上:講師の宮下正次氏・中:小田越登山口・下:小田越付近 梢枯れを起こすオオシラビソ

写真4:フォーラムプレイベント「早池峰の森と酸性雨」現地調査の様子
上:講師の宮下正次氏・中:小田越登山口・下:小田越付近 梢枯れを起こすオオシラビソ