活動報告|屋久島の自然林の保全

HOME > 活動紹介 > 屋久島の自然林の保全 > 活動のこれから

屋久島の自然林の保全

世界遺産地域の保全管理システムを構築。

yakushima_korekara.jpgNACS-Jは、2006~08年の3年間、「屋久島の世界遺産地域における生態系の動態把握と保全管理手法に関する調査」(環境省委託)を行いました。これは、気象観測、地形・地質、植生、動物(ほ乳類、昆虫類)について調べ、統合的に解析することによって、相互の要因を明らかにするというものです。

特に、ヤクシカについては、はじめて本格的な全島調査が同時期に行われ、自然林にシカの分布が集中している傾向が明らかになりました。

屋久島の生態系の保全管理にあたっては、

1.増えすぎたシカを集落の周辺部でだけ駆除するという単発的・緊急避難的な対策だけでなく、屋久島町が統一的な方法で被害防止対策を実施する

2.増えすぎた人工林を自然林に復元する

など、屋久島全体の土地利用計画を改めて見直す必要があると考えられました。
 

2009年6月には、第1回屋久島世界遺産科学委員会が開かれました。屋久島ではこれまでもさまざまな分野の研究者による調査が行われてきましたが、今後、適切に屋久島・世界遺産地域の保全管理を進めていくためには、順応的な保全管理システム、すなわちインベントリー(目録づくり)、モニタリング(監視)、診断、保全対策といったプロセスをシステムとして確立していく必要があると思います。

NACS-Jは、原生自然環境保全地域における調査結果や今回の調査結果をこうした保全管理手法の検討に役立てていきたいと考えています。

日本自然保護協会
(NACS‐J)

〒104-0033
東京都中央区新川1-16-10
ミトヨビル2F
TEL:03-3553-4101(代表)
FAX:03-3553-0139


PAGETOP