12 月10日、北海道知事は、日高山脈を貫く日高横断道路を凍結する方針を発表しました。士幌高原道路、千歳川放水路につづいて、建設中の日高横断道路の凍結 を発表したことは評価できますが、いったん凍結された士幌高原道路が再開されたこともあるため、日高横断道路は財政的な理由で「凍結」するだけではなく、 自然環境保全の理由から「中止」とすべきであるという要望を、北海道知事に提出しました。 なお、北海道知事の意向を受けて、国土交通大臣が国直轄区間の工事の取扱いを決めるため、国土交通大臣にも国直轄区間の「中止」を求めるとともに、環境 大臣に日高山脈を国立公園または国の自然環境保全地域とするよう求めました(日高山脈は、現在、日高山脈襟裳国定公園の一部となっています)。 日高横断道路は、1984年に北海道日高支庁の静内町と十勝支庁の中札内村から建設がすすめられ、道が工事する34km、国が工事する21kmがまだ残 されています。この区間は、急峻な地形のため地形改変による自然環境への影響も大きく、トンネル区間が多いため、これまでかかった費用490億円に対し て、さらに580億円の支出が必要になります。 今回の道知事の「凍結」の方針は、このような財政的な理由が主ですが、NACS-Jは自然環境保全の重要性から、日高横断道路の「中止」を求めました。
中札内村側の工事現場(2002.9.9)
2002年12月11日
北海道知事 堀 達也 殿 国土交通大臣 扇 千景 殿 環境大臣 鈴木俊一 殿
(財)日本自然保護協会 理事長 田畑 貞寿
日高横断道路建設事業の「中止」と日高山脈の保全に関する要望
12月10日、北海道知事は財政上の理由から、日高横断道路(主要道道静内-中札内線、一部開発道路)の凍結の方針を決めたと報じられています。当協会は、別紙の理由から、日高横断道路は、「凍結」ではなく「中止」とすべきであると考え、下記のように要望します。
記
理由書
(財)日本自然保護協会 (NACS‐J)
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