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IUCN日本委員会

会報『自然保護』
更新日:2005.09.01
第5回IUCN東アジア保護地域会議に参加しました。

▲日本の自然遺産候補地選定について吉田が発表。

2005年6月21~24日、香港中文大学で第5回東アジア保護地域会議が開催され、NACS-Jからは大澤雅彦専務理事と私(吉田)の2名が参加しました。この会議は、IUCNが世界の保護地域の政策に対して提言することを目的として、10年ごとに開催する世界公園会議の地域会議です。

2005年9/10月号より転載



若い世代のパワー目立つ

今回のテーマは「次世代に引きつぐ保護地域の持続的管理」。これまで政府関係者、研究者の発表が多かったのに対し、若い世代の発表が多かったのが特徴です。最終日には、大学から見える吐露港を記念した「吐露港宣言」が採択され、そこでも若い世代の保護地域計画・管理への参加機会の増大がうたわれ、3人の優秀発表者に賞が贈られました。

香港の郊野公園(カントリーサイドパーク)の設立に貢献し、特別講演に招かれた、IUCN元研究員のリー・タルボット氏は、英統治時代に香港の40%以上を郊野公園とするタルボット氏提案の計画が実現されたことを評価しました。

050901シェパード氏IUCN保護地域プログラムのデビッド・シェパード氏(右写真)は、変わりゆく世界の中の保護地域について講演し、海の保護地域や絶滅危惧種の保護を目的とした保護地域を増やすこと、また、保護地域と農村都市景観を結ぶコリドーを増やすことが必要であると強調しました。

一般講演では、海洋保護区、湿地保護区、エコツーリズムなどをテーマとする会場をまわりました。私は日本における自然遺産候補地の選定という題名で、知床が自然遺産に選ばれた経緯と、知床、小笠原、琉球諸島の課題について発表しました。



香港の自然保護

九龍半島の北西にあるマイポ湿地は、ラムサール登録地となっていますが、その近くで埋め立て予定地を湿地に戻す計画がすすめられ、香港湿地公園がつくられました。

また香港国際空港の建設にあたっては、周辺一帯に生息するシロイルカに配慮して、エアカーテンによる防音工事や海洋保護区の設定が行なわれました。イルカのモニタリングはもちろん、海草の追跡調査も行なわれています。

香港の湿地保護区、海洋保護区については、日本ではあまり知られていませんが、保護や研究に多くの人たちが参加していることが印象的でした。第6回の東アジア保護地域会議は、2008年に中国で開催される予定です。

(吉田正人/NACS-J理事)
IUCN日本委員会

(財)日本自然保護協会
(NACS‐J)

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