2007年6月アーカイブ

新スタッフ歓迎会

かなり遅ればせながら、先週、3月末に新しく職員となった辻村さんの歓迎会が、近くのカレー屋さんで開かれました。
もう3ヶ月も一緒に仕事をしているはずですが、勤務時間内はプライベートなことはほとんど話さないもの。
歓迎会では、ロックスターを目指していたという驚きの過去などなど、彼の知られざる一面がたくさん公開され、かなり楽しい人であることが判明しました!

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以下、辻村からのごあいさつです。*************
「小笠原プロジェクト」担当となりました、辻村千尋です。
大学では地理学を専攻していたので、フィールドを歩き回ることと、さまざまな人とコミュニケーションをすることは得意です。また、明るさだけが取り柄の人間です。これを生かして小笠原へと飛び込んでいこうと思っています。
世界遺産への登録など今小笠原の自然保護は大きな転換期にさしかかっています。微力ではありますが、皆さまの協力を得ながら、大切な自然を後世に残せるようがんばっていこうと思っています。

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(普及・広報部 田口裕美子)

南硫黄島調査隊

南硫黄島は、過去に人が住んだ形跡もなく、現在は原生自然環境保全地域に指定されて、立ち入りも制限されている島です。
自然環境調査は昭和11年と昭和57年に行われたのみで、データが古いため、今回、植物、鳥類、昆虫、陸産貝類、爬虫類、両生類、海洋生物、地形・地質、そしてクライミングの専門家約25名が調査に向かいました。
NACS-Jからも保護・研究部の朱宮が、約3週間かけて調査に出かけています。現地での調査は順調にいけば約10日で終わる予定です。

計画書によると、東京から船で丸一日かかる小笠原の父島から、さらに漁船で17時間以上かかり、島内も急峻な地形、ものすごい暑さと、とても過酷な旅になるとのこと。
当然、携帯もつながらない南硫黄島からは、無線で隊員たちの様子を知らせる報告が小笠原に入り、そこから、「南硫黄便り」がメールでNACS-Jにも毎日送られてきています。
今日も、調査は順調に進んでいるようです。

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カレンダーの横に貼られた「南硫黄便り」


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父島出発前、大神山神社に調査の成功と安全をお祈り

(普及・広報部 田口裕美子)

赤谷・たくみ小屋のムササビ

群馬県みなかみ町で、生物多様性の復元と持続的な地域社会づくりをめざすAKAYAプロジェクト
その活動拠点、いきもの村の近況です。

いきもの村にある「たくみ小屋」の屋根裏は、ムササビがねぐらとして利用しています。
毎年、春~初夏にかけてが出産・子育て時期で、今年も2頭が順調に育っています。
子ムササビは、姿をお母さんと見間違えるほどにまで成長しましたが、
まだ巣立ちをしていないためか、日中、眠そうなお母さんの周りで、じゃれながら遊んでいます。

子育て以外の時期は、屋根裏をのぞいても爆酔するお母さんの姿があるだけです。
動き回る子ムササビのカワイイ姿見たさに、屋根裏をのぞくのが、プロジェクト
関係者の日課になっているこの頃です。

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5月9日授乳中


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6月8日すっかり大きくなりましたがお母さんの周りでじゃれています。
左がお母さん、右が子ども(左を向いている)


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左後ろがお母さん、右が子ども

(総合プロジェクト 出島誠一)

私は今、ベルギーを訪れています。

ベルギーのブリュッセルでは、2000年からGreen Weekという催し物が開かれています。およそ1週間(今回は、6月12日~6月15日まで)シンポジウムや展示などが行われるのです。

2006年のテーマは「生物多様性」でしたが、今年はローマ条約(欧州共同体設立のきっかけといわれる条約)の50周年を記念し「過去に学び、未来に挑戦する(Past Lesson, Future Challenge)」というテーマで、さまざまなイベントが開催されています。
なんと参加予定者は4000人!
EU各国からNGOや行政役人、研究機関が参加するのです。

イベントのひとつに、欧州環境庁主催のシナリオワークショップがありました。
欧州環境庁が数回のワークショップを通じて作った「2037年の欧州の土地利用の変化のシナリオ」をワークショップ参加者で議論するというものです。
「技術革新」を追い求めた場合のシナリオや「環境意識が高まり、足ることを知る社会」のシナリオなど5つのシナリオが用意されています。

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国際的な議論を見てみると、例えばミレニアム生態系評価も同様ですが、「将来予想されるシナリオを作る」ということが最近流行っているように思います。
別の見方をすれば、私たちの社会が分岐点にたっているということの現れかもしれません。グローバリゼーションを進めてよいのか、あるいは地方分権はどうかかといったなど社会の基本的方向性をどうすべきかが問われているのかもしれません。
日本政府が開催国として名乗りを上げている「生物多様性条約第10回締約国会議」は、2010年以降の世界の生物多様性保全の未来像を決める重要な会議です。それに向けて、自然保護の日本版のシナリオを構想してみるというのはいかがでしょうか。

(保護・研究部 IUCN担当 道家)

屋久島ではシカが樹木の皮や下草を食べてしまうことが問題となっています。
そこで、植生や地表にすむ昆虫へのシカの影響を調べるため、7箇所の調査ポイントを設け、シカが入れないように柵を設置して、柵の内外の比較調査を行うことになりました。

まず、5月22日から4日間で、調査員の東京大学新領域創成科学研究科の学生とともに、2箇所で柵の設置を行いました。
雨の多い屋久島のこと、初日以外はすべて、雨の中の作業でした。
重いポールやネットを持って雨の中登山道を登り下りし、調査予定地まで運び、設置作業を行いました。まずポールを設置し、次に順番にネットを張っていきます。
悪天候のため、寒いだけでなく風も強く、根気とスピードが要求される作業でした。
ヤクタネゴヨウ隊の斉藤さんが指導してくださったため、2箇所とも比較的スムーズに設置ができました。

その後、私は現場を離れてしまいましたが、斉藤さんと学生のおかげで、31日までに全7箇所の柵の設置が無事終了しました。
学生達はもう一人前のシカ柵設置職人になっています。
(ありがとうございました!)
7月からいよいよ調査が始まります。

(保護・研究部)朱宮丈晴

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柵の高さは2m

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どしゃぶりの中の作業

2007年5月の活動日誌

1日
  • 絶滅の危機にあるチョウについての取材対応
4日
  • 赤谷のクマに関する取材対応
7日
  • 関東森林管理局・希少野生生物検討会出席(8日まで)
  • 第394回秋田自然観察指導員講習会の下見
  • 穂谷ふれあい予備調査(大阪府・8日まで)
8日
  • 自然しらべ2007打ち合わせ
  • NACS-Jの活動について取材対応
  • 訪問学習対応(仙台市立八乙女中学校)
10日
  • 林野庁・第1回保護林モニタリング検討会出席
  • 第2回風力発電施設と自然環境保全に関する研究会出席
11日
  • AKAYAプロジェクト・フットパスプロジェクト・キックオフミーティング開催
  • モニタリングサイト1000第1回コーディネーター会合開催
  • IUCN-J総会開催
  • 公益法人セミナー出席
  • 監事監査
  • 第398回山口自然観察指導員講習会の下見(12日まで)
12日
13日
14日
15日
16日
  • 小笠原・父島、母島ナチュラリストミーティング(21日まで)
  • 海岸群落調査分析会議開催
17日
  • 野生生物法ネット世話人会出席
18日
  • 関東森林管理局「第1回小笠原諸島森林生態系保護地域保全管理委員会」出席
  • 吉野川ふれあいマップ調査(19日まで)
  • 第394回秋田自然観察指導員講習会開催
21日
  • 小笠原の自然遺産登録への動きについて取材対応
  • 国際生物多様性の日特別講演会出席(名古屋)
  • 自然しらべ2007打ち合わせ
22日
  • 国連大学他主催シンポジウム・国際生物多様性の日・生物の多様性と気候変動に関する円卓会議で話題提供
  • 屋久島生態系動態把握調査(26日まで)
  • 経済同友会シンポジウムに出席
24日
  • クマタカの保護について取材対応
25日
26日
27日
  • 照葉樹林フォーラム出席(宮崎)
  • 沖縄島辺野古大浦湾に関するNGOミーティング出席
  • モニタリングサイト1000カエル類調査講習会開催(山形・鶴岡市)
28日
  • 綾照葉樹林プロジェクト調整会議出席(宮崎)
29日
  • 北海道森林管理局・第2回生物多様性委員会に出席
  • リスクマネージメントについてオレンジページの取材対応
  • 自然しらべについて埼玉大学林教授に取材
29日
  • 第1回生物多様性国家戦略小委員会傍聴
  • 風力発電施設と自然環境保全に関する研究会出席
30日
  • 定例理事会・評議員会開催(2006年度事業報告、決算の同意および承認)
  • 最近の自然保護問題について取材対応
31日
  • モニタリングサイト1000第6回検討委員会開催

2007年4月の活動日誌

2日
3日
5日
7日
10日
11日
12日
13日
  • 小笠原・兄島ノヤギ排除検討会出席
  • 経団連自然保護協議会主催・企業とNGOの集いに出席
14日
  • シンポジウム「サンルダム問題を考える」出席(15日も)
15日
  • AKAYAプロジェクト・地域づくりワーキンググループ準備会合出席
  • モニタリングサイト1000植物相調査講習会開催(長野・飯田市)
16日
17日
  • 尾瀬・至仏山問題について尾瀬保護財団と協議
  • 2006年度決算に関して公認会計士と打ち合わせ
18日
19日
  • 三番瀬再生計画意見交換
  • 自然しらべ2007についてバンダイと打ち合わせ
20日
  • 「干潟の図鑑」(ポプラ社)発行
  • 野生生物法ネット世話人会出席
  • 鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律施行の一部改正(案)に関する公聴会出席
  • ふれあい調査委員会開催
  • 2006年度決算に関して公認会計士と打ち合わせ
21日
22日
  • AKAYAプロジェクト・ツキノワグマ生息調査(24日まで)
  • ネイチュア・フィーリング新宿御苑下見
  • モニタリングサイト1000カエル類調査講習会開催(北海道・栗山町)
23日
  • ap bankとイベントの協力の打ち合わせ
  • ボランティア活動について取材対応
24日
  • 吉野川ふれあいマップ調査(25日まで)
  • 綾の照葉樹林プロジェクト調整会議出席
25日
  • 林野庁経営企画課との定期ミーティング
26日
  • 自然しらべ2007打ち合わせ
  • 第396回八王子自然観察指導員講習会の下見
  • モニタリングサイト1000契約内容について環境省と打ち合わせ
  • 中央環境審議会自然環境野生生物合同部会傍聴
27日
28日
  • 尾瀬・至仏山東面登山道の下り利用中止に関するNGOミーティング出席
  • ネイチュア・フィーリング新宿御苑開催
29日
  • エコリーグ主催・エコ情報交流会に協力
30日

5月25日~27日、神奈川県芦ノ湖キャンプ村で第395回自然観察指導員講習会を開催しました。
この会場は芦ノ湖に隣接し、近くには箱根の火山地形を一望できるスポットもありました。
「地域の自然の実習」ではその立地条件を活かし、火山がつくりだした自然を地形・植物・動物という各々の視点から見てみました。
また、今回は、初日が雨でしたが、その後は汗ばむほどの夏の陽気になりました。
天気によって、森の表情が異なることがよく見られました。

新指導員の方々の今後の活動を楽しみにしています。

これからの講習会は自然観察指導員のページをご覧ください。

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講師:時田さん
コンクリートで固められた道と、石を並べて作った道を比べています。


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講師:今井さん 家紋にある植物を探す実習


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外輪山を望む

(普及・広報部 本間)

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