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吉野川第十堰問題・河口干潟の保全

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2017.07.10

「吉野川河口「今」「明日」を考えるフォーラム」が開催されました。

2017年7月8日、「吉野川河口「今」「明日」を考えるフォーラム」(主催:とくしま自然観察の会、共催:徳島大学環境防災研究センター、日本自然保護協会は後援)が開催されました。

基調講演は、スパイク・ミリントン氏(東アジア・オーストラリア、フライウェイネットワーク事務局長)
政府・国家機関・NGO・企業などがつくるネットワークで、吉野川河口は日本では最初の登録サイトとのこと。日本を含む東アジア~オーストラリア・フライウェイは、世界最大の渡り鳥のルートで、吉野川河口は渡り鳥にとってとても重要な場所であることなどが紹介されました。

清野聡子さん(九州大学大学院)の講演では、吉野川河口での地元団体の取り組みは、日本の河川保護問題の最先端の課題に取り組んできていたことが紹介されたほか、自然災害が増えているなか、海外では河口など低地帯からは利用を引っ込めようという方向性に急速に進んでいるというお話もありました。

 

日本自然保護協会からは、多数の開発があるなかで、関係者はそれぞれ”環境に配慮”してきているのに、鳥やカニが減ってきているという声がある。
環境アセスメントが重要な役割を果たすはずだが、まだまだ課題も多い制度であることを、NACS-Jがまとめた「環境影響評価制度の実効性強化のための提言」(2016.3)から紹介。とくに吉野川河口のようなケースでは累積的影響評価が必要ということを提案しました。
(提言はこちら http://www.nacsj.or.jp/archive/2016/03/1060/

今回のフォーラムは、主催のとくしま自然観察の会をはじめ、日本野鳥の会徳島県支部、徳島県庁、国交省、徳島河川国道事務所、WWFジャパン、日本自然保護協会と、さまざまな立場で吉野川に係る団体が一堂に会する機会となりました。ミリントンさんから、今度は、多くの関係者によって共通の将来像を描くことが大事との話がありました。

吉野川の河口部分は渡り鳥がやってくる干潟や砂浜がある一方で、橋や埋め立てなど多くの課題があります。
海と川が出合う河口は、古くから利用が進んでいたことや、人間の都合で管理の体系が複雑なこともあり、”河口らしい自然”を守るしくみができていません。

会場は追加で椅子を出すほどの盛況。今回のフォーラムが、吉野川の河口にとって新たな一歩の始まりになるように願っています。
当日の登壇者・プログラムはこちら。http://www.nacsj.or.jp/archive/2017/07/8155/

 

 

吉野川河口を視察するミリントン氏(中央)。案内は長年活動をしてきた「とくしま自然観察の会」の井口利枝子さん(右から2番目)。

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