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2016.11.04

今年度、全国で一斉に保護林の区分が再編成されます。

全国の国有林に設定されている森林保護地域のひとつである「保護林」について、今年度、全7つの林野庁森林管理局が一斉に、保護の目的別に新たに整理した3区分の保護林に再編成することになっています。3つに分けた新たな保護林の設定目的は、①森林生態系の保護保全、②地域固有の生物群集の保全または復元、③地域の希少な生物種の個体群保全です。これに当てはまる自然性を備えた国有林が、適確な範囲を持ち、かつ適確な管理行為を意識して設定されれば、地域の中核的な保護地域として森の多様性を維持する砦になってくれると思います。

NACS-Jは、管内の多くの保護林、特に現在の「森林生態系保護地域」や「遺伝資源保存林」を提案し、新設にかかわったり、拡大を進言してきたことなどから、北海道森林管理局(北海道全域)と関東森林管理局(山形・福島県から静岡県までの範囲)の保護林管理委員会、そして中部森林管理局の「木曽生物群集保護林」の管理委員会に参加しています。関東森林管理局は6月8日、北海道森林管理局は6月22日に第一回の会議があり、どちらも再編成の方針をまとめました。その上で、3区分への具体的な範囲の振り分けリスト案を元にして、妥当性などについての議論が10月から始まります。

地域ごとの今の個々の保護林の健全性や自然の状態、新たな振り分けや振り分けに伴う課題は、この議論に大変に役立つため、会員の皆様はぜひこれらを「地域の意見」として地元の委員会(7つの管理局すべてにあり、計画課が事務局になっています)に届け、有効な保護保全効果を持つ保護林にしていくことを要望してください。

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▲北海道奥尻島の島嶼に生える北限のブナの森につくられた「植物群落保護林」

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