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中池見湿地の保全

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2016.04.06

中池見湿地を通過する北陸新幹線建設についてラムサール条約の決議を遵守するよう要望書を提出しました。


日本でも有数のトンボの生息地であるラムサール条約登録湿地「中池見湿地(福井県敦賀市)」を横断する北陸新幹線の建設計画は、2015年5月に環境への影響が大きかったルート計画が変更されました。しかし現在のルートでも条約登録範囲内の湿地の水源となる山をトンネルで貫通する計画となっており、ひとたび水文環境に変化が生じれば湿地の形成・維持機構そのものに不可逆的影響を及ぼす恐れがあります。
ラムサール条約では2008年に環境アセスメントのガイドライン(決議X17)が決議され条約湿地内の事業での活用が推奨されていますが、中池見湿地においては、それに沿った対応がなされていません。
北陸新幹線の金沢-敦賀間の開業は2022年を目指しており中池見湿地での工事も迫っていることから、自然保護団体7団体連名で、4月8日に次のような内容の要望書を事業者に提出しました。

1. ラムサール条約の決議に則った「環境管理計画」を専門家の意見を反映させて作成すること。
2. モニタリング調査等の事業評価を検証する独立した評価委員会を設置すること。
3. モニタリング調査の結果や評価委員会の会議を公開すること。
4. 工事における予期せぬ事故に備えて緊急時計画を策定すること。

※要望書の全文は>>> こちら から

参考資料

●中池見湿地の北陸新幹線問題の経緯と今後の現状の課題については以下をご覧ください【2015年10月12日シンポジウム報告書抜粋】

●参考:ラムサール条約の環境アセスメントのガイドライン(決議Ⅹ.17)
(要望書に関係する段落 32、45、46、48、49)

●参考:日本の環境影響評価制度に関する課題と提言(2016年3月9日NACS-Jポジションペーパー)


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▲中池見湿地にかかる北陸新幹線ルート
(2015年5月認可)三方を山に囲まれた湿地は「袋状埋積谷」と呼ばれ、世界的にも貴重な厚さ40mの泥炭層が形成されている。)

 

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▲ラムサール条約登録湿地「中池見湿地」

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▲要望書の提出の様子

 

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