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乗鞍岳の自然保護と観光のあり方

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2015.12.25

入山はガイドツアーのみの高山市五色ヶ原で自然案内人研修会の講師をしてきました。

岐阜県高山市丹生川町の五色ヶ原。ここで2015年10月29~30日、高山市が企画した自然案内人研修会の講師を務めました。群馬県みなかみ町で進める赤谷プロジェクトとの交流がきっかけです。

 

五色ヶ原は、北アルプス・中部山岳国立公園の南端にあたる乗鞍岳の北西山麓で、標高1300~1600mのおよそ3000haの森。地元でゴスワラと呼ばれてきた過去の噴火の溶岩流でつくられた台地といくつもの池、水量の多い渓流と渓畔林があり、ブナからシラビソまでの森が広がっています。

 


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この森は、高山市の条例で個人では入山できず、「五色ヶ原の森ツアーセンター」に予約して料金を払い、センターのマイクロバスで入山するという、欧米の保護地域内では普通の、しかし日本ではまだ珍しいガイドツアー方式を取り入れています。入山期間は毎年5月20日~10月31日。
2つのトレッキングルートがあり、どちらも一日の入山数は150名まで、最大10名までの1グループごとに地元の登録ガイド1名が同行し案内してくれます。2つのルートには4つのログハウスがあり、温水洗浄器付きの水洗「バイオトイレ」が完備され、必要な電力は渓流での「マイクロ水力発電」によって得られていました。

 

自然案内人とは、自然観察会のリーダーとガイドツアーのガイドです。今回は約25人の方々が参加され、30年以上前に岐阜・御嶽の森林管理署作業小屋を借りて開催した自然観察指導員講習会でお目にかかった指導員の方とも再会でき、講習会での働きかけが実っていることを実感し、感激でした。

 

ここでのガイドツアーでは、乗鞍からの溶岩の流れと今の森や湿原・池との関係や、明治・大正期の平金鉱山の遺構の案内もあり、まねをしたい上質のエコツアーが提供されていました。
(横山隆一/参事)

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