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2015.12.25

【配布資料】春の七草を見つけよう

会報『自然保護』No.549(2016年1・2月号)より転載


このページは、筆者に、教育用のコピー配布をご了解いただいております(商用利用不可)。
ダウンロードして、自然観察会などでご活用ください。

今日からはじめる自然観察「春の七草を見つけよう」(PDF/2.2MB)

 

本コーナーは、エプソン純正カートリッジ引取回収サービスを利用されたお客様のポイント寄付によるご支援をいただいております。

 

 

今日からはじめる自然観察

春の七草を見つけよう

 

道端でも見かける身近な草たちが、1月7日に食べる七草がゆの具材に名を連ねています。

旧暦のころからの習慣のため、現在の新暦1月7日に探すには少し早いですが、

冬から春の成長・変化も観察してみましょう。

 

 

「君がため 春の野にいでて 若菜つむ

わが衣手に 雪は降りつつ」(光孝天皇)

これは、小倉百人一首に編まれた名歌で、平安時代の若菜摘みの光景が詠まれています。
春の七草は、7種類の若菜を意味する言葉です。若菜とは、まだ寒い早春にたくましく葉を広げる野草や野菜のこと。この若菜を野辺で摘んで羹(お吸い物)にして食べる習慣は、万葉集の歌が詠まれたころからありました。当時の人々は若菜を野で摘み、羹として食べることで、病気をはらい、若菜が持つ生命力を取り入れていました。

平安時代は若菜の種類は

昔から七は吉数とされました。昔から七は吉数とされました。中国では、元日から七日目を人日と呼び、この日に七種の菜で羹をつくって食べ、病気のもとをはらう習わしがありました。これが日本で、若菜摘みの文化と結びついたと考えられます。
日本では、平安時代に書かれた『皇太神宮儀式帳』(804年)に、正月七日(旧暦の1月7日・現在の1月下旬~2月中旬)に若菜を羹として奉ったことが記録されています。室町時代の連歌師・梵灯が著した連歌の注解書『梵灯庵袖下集』には、現在の七種の若菜の名があげられています。ただ、若菜の種類は文献によって少しずつ違い、しっかり決まっていなかったようです。
 江戸時代に幕府が人日を五節句のひとつに定めたことで、庶民も七草がゆを食べるようになりました。

七草を探そう

七草は、正月六日に野原や水辺で摘みます。七草は前年の秋に新しい芽が出て、小さなまま冬を越して春に萌え立つので、若菜に摘むぐらいの大きさには育っています。茎が伸びずに地面に葉を広げている状態の時(薹が立つ前)が食べごろです。

六日の夜に、摘んできた若菜を、七草ばやしを歌いながら、まな板の上で大きな音を立てて打ち(刻み)ます。七草ばやしは、地域によっても違うので、ぜひ地元の七草ばやしを調べてみてください。
また、七草を覚えるには江戸時代につくられた次の和歌が便利です。

「せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞななくさ」(年中故事要言)

 七草は、野原や水辺、田畑など住居に近い場所に生育しています。有毒植物に十分気をつけるとともに、取り過ぎないことも大切です。野辺に出て、春の七草を摘み、 若々しい生命力を体感してください。

「あらたまの 年の始めの 七草は

大地に描く 元気印を」(髙野哲司)

 

 

 

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(※↓画像をクリックすると大きくなります)

 

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髙野哲司(自然観察指導員 /IPNET-J参与)


 

●クイズの答え:ホトケノザ(シソ科)

 

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