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2015.08.27

【配布資料】頭のとがったバッタ 1種類じゃないの?

会報『自然保護』No.547(2015年9・10月号)より転載


このページは、筆者に、教育用のコピー配布をご了解いただいております(商用利用不可)。
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今日からはじめる自然観察「頭のとがったバッタ 1種類じゃないの?」(PDF/1.9MB)

 

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今日からはじめる自然観察

頭のとがったバッタ 1種類じゃないの?

 

バッタはコオロギやキリギリスなどとともにバッタ目にまとめられています。

日本のバッタ目は約450種が知られ、このうちバッタは、約120種が知られています。

今回は、よく見かける頭がとがったバッタに注目します。

 


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秋の草はらを歩くと、たくさんの種類のバッタに出会えます。よく見かける頭のとがったバッタが、実は1種類ではないことはご存じですか? ここでは、頭のとがった身近なバッタのオンブバッタ、ショウリョウバッタ、ショウリョウバッタモドキの3種を例にして、その生活や特徴などを紹介します。
バッタは、土の中に卵を産み付けます。そこから孵化した幼虫は、地面から出て成長し、何回かの脱皮をして、成虫になります。蛹の時期がありません。だからバッタは、幼虫と成虫がよく似た姿をしています。九州より北では卵で冬を越すバッタが多いですが、沖縄では一年を通して成虫が見られるバッタが少なくないようです。

すんでいる環境が少しずつ違う

バッタは植物の葉を食べます。オンブバッタは、キク科、シソ科、ヒルガオ科など、さまざまな種類の植物の葉を食べます。そのため、すんでいる場所もさまざまで、草はらや林縁、庭や畑にもよく見られます。ただし、イネ科植物の葉は食べないようです。
ショウリョウバッタはイネ科植物の葉を食べ、草丈の低い草はらを好む傾向があります。草の葉の上にいることもありますが、草はらの地面にいることが多いです。
ショウリョウバッタモドキも、イネ科植物の葉を食べますが、ショウリョウバッタとは異なり、草丈の高い草はらを好みます。地面にいることはなく、いつもイネ科植物の茎や葉に上向きに止まっています。


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雄と雌、どっちがおんぶ?

バッタの雄と雌の見分け方は、とても難しいです。ただし、どの種類でも雌の方が雄よりも大きいので、大きさが雄と雌の区別点にはなります。交尾をするとき、オンブバッタだけではなく、バッタはみんなおんぶします。おんぶをしているときの下にいるのが雌で、上に乗っているのが雄です。また、交尾していなくても、ほかの雄に雌を奪われないよう、雄が雌の上に乗っていることもあります。オンブバッタは、特にその傾向があります。
ショウリョウバッタの雄は飛びながら、翅を使って「キチキチキチ」とよく音を出します。オンブバッタは幼虫が音を出すことがあるようです。ショウリョウバッタやオンブバッタが何のために音を出すのか、その理由はよく分かっていません。ショウリョウバッタモドキが、特徴的な音を出すことは知られていません。
バッタを見つけたら、外見的な特徴だけでなく、すんでいる環境や行動もよく観察してみてください。

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原稿・写真:内田正吉(日本直翅類学会会員)

 

クイズの答え:キリギリスの仲間の触覚はバッタより長い。

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