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国立公園制度の改良

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2014.11.27

濃飛横断自動車道計画(リニア関連工区)路線近傍での希少猛禽類の調査の早期実施を求める要望書を出しました。


2014年11月26日
岐阜県知事 古田 肇 殿
中津川市長 青山 節児 殿
公益財団法人 日本自然保護協会
理事長 亀山 章

 要望書

濃飛横断自動車道計画(リニア関連工区)路線近傍での

希少猛禽類の調査の早期実施を求める

日本自然保護協会は、2014年6月20日に独自の地形解析にもとづいて、濃飛横断自動車道計画(リニア関連工区)路線周辺(以下、計画路線)では、特異な環境を有する湿地群に当該道路計画が大きく影響を及ぼす可能性の高いことを指摘した要望書を提出した。
今般、地域住民からの情報で、計画路線付近でのオオタカの生息の可能性が示唆されたため、2014年11月19日に現地調査を実施した。その結果、猛禽類が使用したと考えられる巣を確認した(写真1)。この巣は胸高直径70cmの杉の大径木の地上20mの枝上にかけられていた。周辺の残渣の状況から(写真2)、今年の繁殖期に当該巣を利用したと考えられ、残渣の中に鳥類の骨が多いことから、当該巣を利用した猛禽類はオオタカである可能性が高いと推定できた。
各種開発行為に際しての保全措置の考え方を示した環境省の「猛禽類保護のすすめ方改訂版」では、事業予定地の選定段階において分布状況の情報収集を行い、影響を回避できる計画をたてるのが望ましい、とされている。さらには、影響の回避にはオオタカの行動圏の内部構造を明らかにし、重要な場所を推定した上で保全措置を検討することが重要であるとしている。この内部構造の把握には少なくとも繁殖成功年を含む2繁殖期の調査が必要であり、オオタカの繁殖期(1月~8月)を考慮すれば、来年1月には調査を開始する必要がある。
以上のことから、日本自然保護協会は早急に希少猛禽類の調査を実施することを求めるものである。
以上

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▲写真1 今回確認したオオタカのものと推察される巣(2014年11月19日、日本自然保護協会撮影)

 
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▲写真2 巣の直下の鳥類の骨の残渣(2014年11月19日、日本自然保護協会撮影)

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