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沖縄・辺野古、普天間基地移設問題で公有水面埋立承認の「内容審査」の透明性を確保し、多くの知見を知事意見に反映させることを要望しました。

2013.09.13
要望・声明

「普天間飛行場代替施設建設事業に係る公有水面埋立承認手続き」に関する要望書(PDF/139KB)

 


2013年9月13日

沖縄県知事 仲井真弘多 殿

 

「普天間飛行場代替施設建設事業に係る公有水面埋立承認手続き」に関する要望書

公益財団法人 日本自然保護協会
沖縄・生物多様性市民ネットワーク
ヘリ基地いらない二見以北十区の会
沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団
沖縄環境ネットワーク
NPO法人ラムサール・ネットワーク日本
北限のジュゴン調査チーム・ザン
ヘリ基地反対協議会
ジュゴン保護キャンペーンセンター

 
普天間飛行場代替施設建設事業に係る公有水面埋立承認手続きが進んでいます。これに対し、埋立予定地の生物多様性豊かな自然環境の保全や安全で安心な暮らしを守る住民運動に取り組んでいる立場から以下の事項を要望します。

【要望】普天間飛行場代替施設建設事業に係る公有水面埋立承認手続きにおける「内容審査」の透明性を確保し、多くの知見を知事意見に反映させること

 
沖縄県は、同事業の環境影響評価の手続き期間中は、比較的透明性の高い審査と、住民参加を許容する姿勢を取ってきました。沖縄県や県の環境影響審査会は、制度上では定められていない手続きを設け、住民意見の表明の場を作り、また住民からの意見を収集し、それを知事意見に反映させてきました。

それが、「普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価」で防衛省が出した『評価書』に対する、沖縄県知事の「評価書で示された環境保全措置等では、事業実施区域周辺域の生活環境及び自然環境の保全を図ることは、不可能」という厳しい意見に繋がりました。知事意見は、市民、専門家、環境団体から高く評価されています。

しかしながら、公有水面埋立手続きに移行してからは、埋立承認申請書補正指示に対する「事項対応結果」が告示・縦覧期間の途中から開示される、実施した「現地確認」の内容が明かされない、など、沖縄県の審査や審査過程が非常に不透明になっています。これまでの沖縄県の姿勢に相反する手続きの進められ方に、私たちは懸念を抱いています。

埋立予定地の生物多様性豊かな自然環境を保全し、住民の安全で安心な暮らしを守るには、同事業の公有水面埋立承認手続きにおける「内容審査」の透明性の確保と、多くの専門家や市民の知見が不可欠です。

よって私たちは、1)これまで同事業に深く関わってきた沖縄県環境影響評価審査委員からの意見聴取を行い、その場を公開すること、2)知事意見作成にあたり諮問委員会や検討委員会を開催するのであれば、その場を公開すること、3)その他の専門家や市民・住民の意見などの集約・整理を行い、知事の最終判断の前に公開すること、を求めます。

最終判断に至るまでの審査とその過程の透明性を確保し、出来る限り多くの知見を反映させたうえで、沖縄県知事の公有水面埋立承認申請の最終判断がなされることを強く要望します。

以上

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