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愛知県でモニ1000講習会を開催しました!

2013.06.12
活動報告
icon_goto.jpg  保全研究部の後藤 ななです。
モニタリングサイト1000(以下、モニ1000)は環境省の事業で、100年間全国1000ヵ所の調査サイトでさまざまな生態系の変化を見ていこうというものですが、NACS-Jでは、2005年から生態系タイプのひとつである「里地(二次的環境)」を調べるための里地調査の事務局をつとめています。
実はこの里地調査は、NACS-Jが2003年から千葉県と茨城県の市民団体に協力をいただき、市民でもできる調査手法の開発を手がけてきた、という下地があった上でできたものです。
全国的に同じ手法で精度で、多くの市民の方に参加・継続してもらいデータをとる。これらは一見矛盾しそうなことですが、市民団体の方の多くの協力を得ながら試行錯誤を加え、現在では全国200ヵ所で、調査員の数1300名以上の方にご参加いただいています。
そうした全国調査を実現するために大切なこと、それが「モニ1000講習会」です。
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▲モニ1000講習会の様子
モニ1000講習会は、新しく調査に参加される調査員の方にわかりやすく調査方法などをお伝えし、日頃調査をされている方も調査についての疑問などを相互に意見交換する場となっています。
今年度はじめてのモニ1000講習会は、6月8・9日に愛知県春日井市・瀬戸市で行いました。中部地方や近畿地方から40名ほどの方にご参加いただきました。
当日の様子はたくさん書きたいことがあるのですが、いつくか取り上げてご紹介します。
まずは、初日に開催したカヤネズミ調査講習会。
前日の豪雨はうそのような雲一つない晴天の中、モニ1000調査員の方に加えて中部大学の学生さんも集まっていただき、一緒に調査をしました。
前日の雨のおかげか、カヤネズミがもしかすると雨宿り用に仮住まいとして設けたようなささやかなカヤ巣を見つけることができました!
調査を実施しながら、カヤネズミの生活への配慮や環境条件の取り方なども学びました。
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▲左:カヤネズミ調査講習会様子、右:やっと見つけたカヤネズミの巣!
また、同じ日に説明会と中部地方版サイト間交流会を実施しました。
サイト間交流会にも多くの方にご参加いただきました。自己紹介では、調査を通して里やまをよく知る方にこそ聞きたい『好きな里やまの生きものは?』という質問をお願いすると、個性豊かで想いのこもった生き物の名前とその理由も教えていただきました。
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▲「好きな里やまの生きものはなんですか?」
次の日は愛知県瀬戸市の海上の森をお借りして鳥類、水環境、哺乳類、植物、チョウ類とたくさんの調査項目の講習会を行いました。
海上の森はモニ1000里地調査のコアサイトでもあり、日頃から調査を実施されている「海上の森モニタリングサイト1000調査の会」の皆さんにも協力をいただきながら、とても楽しい雰囲気で実施することができました。
講習会のあいまにも、調査員の皆さんが和気あいあいと情報交換や質問などを交わしていました。
今年は、全国でモニ1000講習会や交流会をどんどん実施します。モニ1000調査員の方にむけたイベントが多いですが、一般の方もご参加できる回もありますので、ぜひご参加ください!
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▲愛知県講習会集合写真

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