絞り込み検索

nacsj

「グレートバリアリーフ」が世界自然遺産の資格を剥奪される!?

2013.01.26
活動報告

icon_abe.jpg  保護プロジェクト部の安部です。

現在、奄美・琉球諸島を世界遺産の候補に入れるかどうかが検討されています。
●「奄美・琉球」暫定リストへ 世界遺産候補 (琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-201204-storytopic-1.html

20130126abe-2.jpg

一方、世界最大のサンゴ礁で1981年に世界自然遺産に登録されたグレートバリアリーフが世界自然遺産の資格を剥奪されるかもしれない、というニュースが入ってきています。
(→グレートバリアリーフのサンゴ礁)
昨年6月、ユネスコ(国連教育科学文化機関)は、オーストラリアに広がり世界最大のサンゴ礁であるグレートバリアリーフが開発の脅威にさらされており「危機にさらされている世界遺産」に指定される可能性もある、との報告書を発表しました。
グレートバリアリーフはオーストラリアという国のシンボルともなっていますが、近年、サンゴの白化、サイクロン、オニヒトデの大発生などにより健康度が低くなっています。
報告書には、石炭やガス輸出に伴う港湾開発などがサンゴ礁への脅威となっている現状が指摘され、保全の姿勢に改善が見られない場合は今年2月に危機遺産としての指定を検討するようにと書かれています。
現在、海に出ている船は約4000隻ほどですが、計画されている通りに港湾開発が進めば一気に7000隻となってしまいます。

20130126abe-1.jpg

今月に入り、オーストラリアの複数の環境団体が「サンゴ礁のために戦う」キャンペーンを政治家に対して開始しました。
さて来月に迫る結論はどうなるでしょうか?
(→長さ1mにも及ぶ大きなシャコガイ(オオシャコガイ)がいるグレートバリアリーフ)
2013年1月に届いたニュース(英語版):
●Great Barrier Reef could be stripped of heritage status
http://www.news.com.au/national/reef-could-be-stripped-of-heritage-status/story-fncynjr2-1226559661049?sv=cc5d9d51535be0bf0867447e2f257931
 
2012年6月のニュース(日本語版)
●グレートバリアリーフは「危機遺産」指定も=ユネスコ (時事通信社)
http://www.jiji.com/jc/rt?k=2012060400278r
 
●ユネスコ、乱開発でグレート・バリア・リーフ危機と発表 (日豪プレス)
http://nichigopress.jp/ausnews/world/38862/
 

前のページに戻る

あなたの支援が必要です!

×

NACS-J(ナックスジェイ・日本自然保護協会)は、寄付に基づく支援により活動している団体です。

継続寄付

寄付をする
(今回のみ支援)

月々1000円のご支援で、自然保護に関する普及啓発を広げることができます。

寄付する