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下総生物多様性アクションプランが始動!

2012.04.27
活動報告

NACS-Jは、千葉県北西部をモデル地域として広域的な保全行動計画を市民側から作成・実行することを目指した「下総生物多様性アクションプラン」を開始しました。
首都圏に隣接するこの地域は、宅地開発や農林業の放棄の影響が深刻な一方で、かつての氾濫原や江戸時代の牧場の面影を残す保全上重要な湿地・草地などが点在する場所です。
今年の1月から、地域の生物多様性や生態系サービスを保全する上での重要地域を地元市民団体と一緒に再評価するための会議を始めています。

simousa-No527keisai.jpg第1回目はモニタリングサイト1000里地調査の調査サイトでもある流山・四街道の方々をはじめ、柏・白井・印西・我孫子・市川・取手市などから地元自然保護団体のメンバー15名が集まり、各団体の活動内容と各市町村で抱える保全上の課題について話し合いました。
また、国立環境研究所の若手研究者や生活クラブ生協の方、地域戦略を全国に先駆けて策定した流山市の市役所職員にも参加いただきました。
会議では、いまだに大きな脅威となっている開発問題をどう解決するか、分断された緑地をどうつなぎ再生するか、得られた調査データを保全や政策にどう活用するか、保全の担い手育成や農業・税制上の問題をどう解決できるかなどについて活発な議論がなされました。
4月にはアクションプランの具体的な進め方を話し合う会議を引き続き開催しています。

この取り組みを通じて、特に開発が迫る印西・白井市などの地元自然保護団体の活動支援につながるような保全の科学的根拠づくりを早急に進めるとともに、アクションプランの推進に必要となる調査体制の強化や自然環境分野以外の市民団体の巻き込みなどについても地元団体とともに取り組んでいく予定です。
この活動の主役として参加したいという千葉北西部周辺の市民団体や、関心のある方がおられましたら、下記担当までぜひご連絡ください。

(高川晋一/保全研究部 Eメール:waytob@nacsj.or.jp
※スパムメール対策のため@を大文字にしています。小文字にして送信してください。

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