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徳山ダム建設問題と猛禽類生息地保全

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2000.09.06

「この地域が猛禽類の生息地としての重要な地域であることを再確認するもの」

徳山ダム建設事業による猛きん類生息地等への悪影響を懸念しているNACS-Jでは、ダムの建設主体である水資源開発公団が実施し公表した、ダム建設予定地周辺でのワシタカ類のモニタリング調査結果に対して、以下のようなコメントを発表しました。

1.徳山ダムのワシタカ類モニタリング調査の結果、イヌワシの幼鳥2羽、クマタカの幼鳥1羽、オオタカの幼鳥2羽が確認されたことは、この地域が猛禽類の生息地としての重要な地域であることを再確認するものである。

2.イヌワシに関しては、日本自然保護協会の添付文書の指摘によって、Dペアのみならず、Fペアについても調査したことは評価できるが、幼鳥と若鳥の区別がついておらず、さらに調査を続ける必要がでてきたといえる。

3.クマタカに関しては、ダム工事に関係する8ペア(繁殖活動ペア6)のうち、幼鳥確認は1羽のみであり、しかも付帯工事には関係しない最下流のペアである。
付帯工事が進行している地域では、クマタカの繁殖が確認できなかったという事実を重大に受け止め、付帯工事がクマタカの繁殖に与えた影響をもう一度再チェックすべきであろう。

4.ダム工事にともなう猛禽類への影響が、工事中もモニタリングされるのは、今回がはじめてのケースである。モニタリング調査の結果は、途中経過を公表するだけでなく、今後の工事計画にフィードバックされなければならない。

(吉田正人・常務理事 保護担当)

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