2005年4月2−3日
サポーター・関係者総勢20が参加。「赤谷の炭焼き文化を学ぶ会」、観察テラスづくり、ニセアカシア切り出し作業を行いました。
4月2日(土)
鳥のさえずり、足元にはフキノトウ。すっかり春です。。。
若者二人は早速、島内所長から最近の猛禽類の様子についてレクチャー。島内さんのデジスコ画像は、
ブログ”いきもの村日記”
で紹介しています。みんな楽しみにしてますので今後もよろしくお願いします!!
2月-3月に伐採したニセアカシア(外来種)は雪の為に運び出すことができませんでした。雪も無くなったため、昼食前に運び出す作業をしました。
昼食後、『赤谷の炭焼き文化を学ぶ会』を行いました。
(左)阿部年男さん (中)笛木正幸さん (右)阿部佐太雄さん ありがとうございました。今後もご指導よろしくお願い致します。
いきもの村での活動目的の一つは、森と人との繋がり、その文化と技を学ぶことです。そして、今年、赤谷の森で長年続けられてきた炭焼き文化を、いきもの村で復活させようとしています。
そのために、まずは赤谷の森でどのような炭焼きが行われてきたのか、過去を知る方々にお話を聞きたいということで、今回、新治村の方々をお招きしての勉強会を行いました。
←炭窯をつくる予定の場所を実際に見て頂いて、炭窯づくりのアドバイスを頂きました。
(↑左)炭窯復活の隊長川端さん。
(↑右)貴重な記録をしっかりビデオにも。
今回の勉強会で、炭窯づくりが具体的に見えてきました。そしてなかなか大変な作業であることも認識しました。みんなでがんばりましょう!
その後は、引き続きニセアカシアの切り出し作業です。ニセアカシアはなかなか良い炭になるという話を聞き、早速、炭材の大きさ(3尺:約90cm)で切り出すことにしました。
(↑)今回の作業で、たくみ小屋の横は片付きましたね。お疲れ様でした!!
そして、恒例の宴会へ・・・・
旧三国街道と、そこにつながる古道を復活させよう!と話は盛り上がりました。
この4月から相俣の森林官となった目黒さん。「地元の方々とのパイプ役になります」と心づよい一言。
4月3日(日)
(左)カケス (中)ベニマシコ雌 (右)ホオジロ
次回の赤谷の日は早起きして、朝の観察に行ってみようと思います。今回、私が起きた時には、たくみ小屋の2階に一人でしたので。。。
二日目もすっきり晴れました。赤谷の日の晴天率はかなり高いと思います。今日はニセアカシアの切り出しと、展望台(テラス)製作に分かれて作業を行います。
↑作業中はTシャツで十分な陽気です。
(左)切り出したニセアカシアを倉庫まで運びます。神林さんは黙々と運んでいましたが、なかなか重労働です。
(右)「椅子にする!」と大物にじっくり向き合うヤマさんです。
←炭材としては乾きすぎるのも良くないということで倉庫の中に置きました。今回の作業で炭焼き一回分ぐらいはできたでしょうか?
育ちの悪い植林木を使ってのテラス製作開始です。
作業中も猛禽類が気になります。「あの木によくとまるから」と島内所長にレクチャーを受けながらスコープをセット。
途中、倒れたりもしましたが、、だんだんとできてきました。ハシゴもつくって完成も間近です。
出来上がるとやっぱり登ってみたくなります。上からの景色は、いつもよりもう一つ先が見える感じです。私が登ったときにはちょうどオオタカが姿を現してくれました。作業中には、ノスリがピーエーとなきながら何度も姿を現し、クマタカもかなり近くを飛びました。このテラスで一層観察がしやすくなりますね。
※この二日後、
島内さん、石坂さんにより2台目が完成しています
。
作業終了後、昼食をすませて、永井の集落で現在も炭焼きをやられている笛木正幸さんの窯を見せて頂きました。
さすがに立派な炭窯です。
細部までじっくり解説して頂きました。
最後に笛木さんが見せてくれたこの炭俵に、みんな惚れました。いきもの村でぜひ作りましょう。我家にも一個といわず欲しいです。
ここで4月の「赤谷の日」は解散しました。
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ぽかぽか陽気で春の到来を強く感じる赤谷の日でした。参加された皆様ありがとうございました。観察テラスも完成し、自然観察の拠点らしくなってきました。 炭窯づくりもいよいよ本格スタートです。これからは「赤谷の日」以外にもいきもの村に集まることが多くなりそうですね。
写真:茅野恒秀,萩原正朗、文・デザイン:出島誠一
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