2005年3月12−13日
サポーター・関係者計25名の参加者で、センサーカメラ実習や環境教育素材探し、年間活動計画づくり、ニセアカシア(外来種)の除去作業など、もりだくさんの一泊二日でした。
3月12日(土)
2月に比べると雪も少なくなりました。
たくみ小屋での自己紹介を兼ねた昼食会の後、1ヶ月分のセンサーカメラの成果報告をしました。
目黒さん作成のいきもの村のイラスト。とてもいい雰囲気です!
←↑カメラの設置箇所を決め、長浜さんの提案によるいきもの村環境教育素材集めを兼ねて、アトリエ側のネイチャートレイルを一周。
赤谷の森でもスギはたくさん花粉をつけています。そして、それに苦しむ方も。。。
↑棒でホジホジ、匂いをクンクン。イタチ(?)の糞。においもまだまだ健在でした。
皆さん気持ちよさそうですねー。
(左)ネズミ穴を見つけました。かなり広い範囲に広がっています。
(右)ハンノキに木屑と糞とが固まって付着しています。サポーターの川端さんが調べた結果、コウモリガのようです。「幼虫は木屑と虫糞とを糸でつづった袋状の塊を加害部に付着させる」と教えて下さいました。
↑ニホンザルの糞と樹皮を食べた食痕。
斜面の下部にできた動物による穴を探します。
モミの木の下にセンサーカメラを設置しました。リスなどが写り込むといいのですが。
ノウサギと思われるほ乳類の頭蓋骨です。頭蓋骨のみがアトリエ東側にぽつんと残されていました。猛禽類が残した頭をカラスが持ってきた、というのが観察チームの仮説です
ノウサギのフットプリント。センサーカメラに写るカレかもしれません。
(左)観察記録を、フィールドノートにとり、環境教育の素材にします。
(右)いつのまにか、斜面を登るのが義務のようになってしまいました
誰かがモミの木の上の斜面を登り始めました。ホントに稜線まで行くのですか?そうこう言っている間にどんどん登り、みんな稜線までたどり着きました。数十メート ル登っただけで、景色がすばらしいです。赤谷方面には、高原千葉村を見下ろせます。稜線はアカマツが特徴的です。南側の斜面はいきもの村の外になります。ここではもう雪がありません。
↑大きな子供が2名。。。
(左)灯油小屋は雪で屋根が壊れてしまいました。。。
(右)何十年も風雪に耐えてきた小屋です。あらためて見ると、貫禄さえ感じます。
ここから地元住民の阿部さんが仲間に加わってくださいました。小屋へ戻り、観察記録のまとめをし、川端さんの提案による「いきもの村歳時記・2005」の相談を進めました。
2005年12月までの活動予定が決まりました。後日、このホームページにも活動予定を掲載します。
3月13日(日)
いきもの村の朝(7:30頃)です。
前の晩は雪が降っていましたが、気持ちよく晴れました。
食事の後、簡単なミーティングを行いました。
横山さんにより、「赤谷の森でこんな冊子をつくりませんか」と英国の”DOMINO(s) ANIMAL TRACKS & SGINS”が紹介されました。全てイラストで書かれている素敵な冊子です。ぜひつくりましょう!!
続いて、イヌワシ、クマタカの識別方法について、白黒写真を使ってレクチャー。
遠くの山々まで見えて気持ちがいいです。
こういう天気だと、みんな気になるのが猛禽類です。
さあ作業です。ニセアカシア(外来種)の伐採作業を行いました。
”萌芽を防ぐ効果がある”ということで、灯油を切り株に塗る作業も行いました。
伐採したニセアカシアは小屋で薪として利用ます。
年輪は16本、鋸での伐採は結構な重労働です。
大きな木が倒れる瞬間は、何とも言えない爽快感があります。
手を休めると、三国山、赤谷谷の奥までクッキリ見えました。
寝不足?!でも手は動いてます。
作業中にたくさん猛禽類を観察できました。
(左から)トビ クマタカ オオタカ ノスリ
(左)10:00:20撮影 (右)10:40:38撮影
ここまで見えれば、羽根の欠損の状況から同一個体と言えますね。すばらしい!
作業後は、昼食を食べて、簡単なミーティングを行いました。赤谷の森には”オゼノタ”と言う”尾瀬ヶ原”の名前の由来となった場所があるとかないとか??!雪が無くなる頃、探しに行きましょう!
←帰りは川古温泉に立ち寄りました。
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いい天気に恵まれ、まだまだ寒い中にも、少し春を感じた「赤谷の日」でした。みなさんありがとうございました。
次回は4月2−3日の予定です。4月、新年度です。2005年度の「赤谷の日」は活動計画満載です。また、いきもの村でお会いしましょう。
写真:茅野恒秀,萩原正朗、文,デザイン:出島誠一
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