AKAYAプロジェクト事業計画


2015年度 AKAYAプロジェクト活動計画(PDFファイル)

2014年度 AKAYAプロジェクト活動計画(PDFファイル)

2013年度 AKAYAプロジェクト活動計画(PDFファイル)

2012年度 AKAYAプロジェクト活動計画(PDFファイル)

2011年度 AKAYAプロジェクト活動計画(PDFファイル)



以下、2007年度事業計画


生物多様性復元研究事業


1.生物多様性復元研究・プログラム

2006年度までの状況

  • 各分野の研究者による「自然環境モニタリング会議」を発足させ、「赤谷プロジェクト・自然環境モニタリング基本方針(第1期)」を2004年度に整理した。
  • 基本方針に基づき、2004-06年度に(a)情報ツールとしての「地理情報システム(GIS)」の基盤、(b)森林植生、物理環境、指標性を持つ大型猛禽類・ほ乳類のモニタリング実施体制を、関係ワーキンググループとの連動により構築した。この体制により、専門家とプロジェクト関係者、サポーターの協働による成果蓄積のシステムが確立されつつある。
  • 2004、2006年度に、人工林を自然林に誘導する試験地を試行的に設け、事前調査や効果検証のための追跡調査を実施し、手順・手法や調査方法について知見を獲得した。
  • 2005年度に、森林計画(利根上流森林計画区第3次施業実施計画)を改訂し、赤谷源流エリア・小出俣エリアの人工林を自然林に誘導していくための制度を整備した。

1-1.「赤谷の森」自然環境モニタリング

ねらい ・「緑の回廊」を含む「赤谷の森」の環境管理と生物多様性復元に資するための、最適な情報整備とモニタリングの方法を見つけだす。
・「赤谷の森」を全国の自然研究の拠点とする。
活動内容 1)各分野の研究者による「自然環境モニタリング会議」を運営する。
2)情報ツールとして基盤が整ったGISを活用して、モニタリング成果の解析を進める。
3)森林植生・物理環境・大型猛禽類・ほ乳類のモニタリングを実施する。
4)日常的な自然観察記録の蓄積システムを構築し、運用する。
5)日本イヌワシ研究会「合同調査」を共同開催する。

1-2.生物多様性保全・復元を志向した森林管理手法の研究

ねらい ・生物多様性復元の全国モデルとして、科学的根拠に基づいて人工林を自然林に誘導していくために適切な森林管理の手法を見つけだし、実践する。
活動内容 1)既に設定した試験地(小出俣エリア)の追跡調査を実施する。
2)エリアを広く視察し、自然林誘導試験地候補をリストアップする。
3)必要に応じて、新試験地を設定し、調査を行う。
4)次期施業実施計画改訂に向けた課題を抽出する。

2.渓流環境復元・プログラム

2006年度までの状況

  • 2005年度より関東森林管理局「新治地区茂倉沢治山事業全体計画作成調査検討委員会」を設置し、茂倉沢の治山事業の方向を整理し、2007年度以降の事業実施計画を整理した。
  • 2006年度より赤谷プロジェクト内に「渓流環境復元ワーキンググループ」を設置し、赤谷プロジェクトの意向を茂倉沢の治山事業計画に反映しやすくするための体制を整えた。

2-1.渓流環境の復元に資する渓流管理事業の研究

ねらい ・生物多様性復元の全国モデルとして、(治山の目的を達成しつつ)渓流の生物多様性の復元に資することのできる手法を見つけだす。
活動内容 1)「茂倉沢治山事業全体計画」に基づいて、渓流環境復元の方向性を実行に移すための検討事項を整理し、検討委員会及び実行者に提言する。

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環境教育事業


3.環境教育リーダー養成・プログラム

2006年度までの状況

  • 2003年度から、プロジェクト・エリア内で「NACS-J自然観察指導員講習会」を3回実施(2003,2005,2006、赤谷プロジェクト地域協議会とNACS-Jの共催)し、約100名の自然観察指導員が登録された。
  • 2005年度に自然観察指導員研修会「マイ・フィールドの見方・伝え方」を開催した。

3-1.環境教育のリーダー(自然観察指導員)養成

ねらい プロジェクトに加わる環境教育リーダー養成のため、「赤谷の森」をフィールドに、自然観察指導員を養成する。
活動内容 1)既受講の自然観察指導員に対する研修機会を設定する。
2)環境教育WGで、「赤谷の森」を教育リーダーの養成拠点とするための構想を検討する。

4.環境教育カリキュラム研究・プログラム

2006年度までの状況

  • 小中学生、高校生を対象にした環境教育は、地元小学校、高等学校等の総合学習・実習、近隣の高原千葉村を訪れる千葉市立中学校生徒の自然体験学習を「いきもの村」で実施し、センサーカメラを使用したほ乳動物の観察等のプログラムを定番化した。
  • 一般・企業を対象にした環境教育は、2004年度より「リアルネイチャー・キャンプ(RNC)」を開催し、大人から子供まで、現地宿に宿泊滞在型のエリア体験プログラムを定番化した。2006年度はRNCに加えて、新治観光協会青年部主催・地域協議会監修のデイツアー(宿泊客向け)、関東森林管理局主催のデイツアー(群馬県民向け)を実施した。
  • 2006年上期企画運営会議において、地域住民が参加した水源地域の環境修復機会への参画プログラムが提案され、「ムタコの日」を実行に移す準備を開始した。
  • 2004年度から関東森林管理局「森林生態系スペシャリスト養成研修」を実施してきた。

4-1.小中学生・高校生を対象にした環境教育

ねらい ・環境教育プログラムの立案・洗練と実践を進める。
・次世代の担い手育成のため、地元生徒や町内施設に関連する生徒を対象とした、環境教育・自然体験実習を実施する。
活動内容 1)環境教育WGで、教育プログラムとしての洗練と実践方法・手順を検討する。
2)地元小中学校・高校、高原千葉村に対して教育機会の紹介を行う。
3)各学校や関係機関との連携をとり、積極的に教育活動を行う。

4-2.一般・企業を対象にした環境教育

ねらい ・環境教育プログラムの立案・洗練と実践を進める。
・プロジェクト支持者・支援者・サポーターの増加に資するため、エリア体験プログラムを実施する。
・「赤谷の森」を生物多様性や地域づくりに関わる教育・研修の拠点とする。
活動内容 1)環境教育WGで、教育・研修プログラムとしての洗練と実践方法・手順を検討する。
2)「リアルネイチャー・キャンプ/ツアー」の実施体制を確立し、開催計画・要項を策定し、一般・協賛企業を対象に実施する。
3)「赤谷の森・自然散策」の開催計画・要項を策定し、一般を対象に実施する。

4-3.地域住民を対象にした環境修復研修・実習

ねらい ・地域住民のプロジェクトとの交流、地域住民と自然との関係の再構築に資する。
・水源地周辺の環境の向上、エリア内に生息している野生動物の状況解説等、地域社会にとって関心の高いテーマの普及啓発に資する。
活動内容 1)地域づくりWGを発足させ、水源地周辺の森林管理を行う「ムタコの日」の開催計画・要項を策定し、実施する。
2)野生生物(特にニホンザル)のモニタリング活動の一部を住民参加型で実施する。
3)野生生物のモニタリング活動の成果を共有・研修する機会を設定する。

4-4.国有林野職員の研修

ねらい ・国有林野職員に森林生態系に関する知識レベルの向上を図る。
活動内容 1)「森林生態系スペシャリスト養成研修」を実施する。

5.教育フィールド設定・プログラム

2006年度までの状況

  • 2004年より「いきもの村」を教育フィールドとするための環境整備を進め、自然観察路、エンカウンタースペース等を設定し、機能を向上させてきた。

5-1.小出俣エリアの教育フィールド整備

ねらい 小出俣エリアの環境管理主要テーマである「環境教育のための研究・教材開発と実践」を進める。
活動内容 1)環境教育WGで、小出俣エリアの環境教育サイト設定計画を検討、策定する。
2)小出俣エリアでの環境教育教材蓄積を進める。

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情報発信事業


6.パブリックリレーション(PR)・プログラム

2006年度までの状況

  • 2004年度にプロジェクト紹介パンフレット(A5サイズ)を制作した。初版3,000部、2版7,500部を印刷し、配布している。
  • 2004年度にプロジェクトのロゴマークを制作した。パンフレット、ホームページ、関係者用防止、リアルネイチャー・キャンプのスタッフグッズ等に展開している。
  • 2005年度より地域広報誌「赤谷プロジェクトかわら版」を制作・配布した。2007年3月より「赤谷の森だより」として制作・配布を再開した。
  • 2004年9月〜2005年3月まで連載した『読売新聞』コラム等を通じて、新聞メディアを通じて赤谷プロジェクトの活動の全体像を解説・発信する機会を設定した。
  • 日本森林学会、世界自然遺産会議等の場で、専門家に対して赤谷プロジェクトの活動の全体像を解説・発信する機会を設定した。

6-1.パンフレット・ロゴマークの制作・展開

ねらい ・プロジェクトの周知、実践される活動の解説と参画主体の開拓のため、パンフレットを配布する。 ・プロジェクトの統一的イメージを醸成する。
活動内容 1)一般、企業、研究者、行政機関等への配布を進める。
2)印刷物、ホームページ等でロゴマークを浸透させる。
3)社会各層に向けた活動紹介用のパンフレットを作成する。

6-2.ホームページの制作

ねらい ・プロジェクトの周知、実践される活動の解説と参画主体の開拓のため、ホームページを制作・公開する。
活動内容 1)プロジェクト総合ホームページの充実を図る。URL:http://www.nacsj.or.jp/akaya 2)関東森林管理局内ホームページを適切に更新する。URL:http://www.kanto.kokuyurin.go.jp/akaya/akayaproject/index.html

6-3.地域広報誌『赤谷の森だより』の制作

ねらい 地域社会へのプロジェクトの周知や住民の参加を促すため、広報誌を発行する。
活動内容 1)「赤谷の森だより」を3〜4回発行する。

6-4.プロジェクト紹介出版物制作

ねらい ・モデル事業としての情報発信のために、プロジェクトの成果を一般書籍にまとめ、発行する。
活動内容 1)書籍制作企画書を策定し、出版形態・構成を確定させ、関係者による原稿執筆を進める。
2)2008年上半期の出版をめざす。

6-5.取材対応・講演対応・現地視察案内

ねらい ・プロジェクトの周知に資する。
活動内容 1)新聞等メディアへの記事化・企画等の持ち込みを進める。
2)共通のプレゼンテーションツールの洗練を図る。

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フィールド管理事業


7.フィールド利用マネジメント・プログラム

2006年度までの状況

  • 2006年度よりフィールド利用マネジメントWGを設置し、プロジェクトの活動に伴うエリア利用の原則について検討する体制を整えた。
  • 2004年度に赤谷プロジェクトの活動に伴う林道利用ルールの検討を開始し、赤谷林道ゲートの改修を実施した。
  • 2006年10月に「赤谷プロジェクト 林道利用のルール」を策定し、運用を始めた。
  • 2005年2月に「いきもの村利用ルール」を策定し、2006年10月に改訂した。

7-1.フィールド利用ルールの策定・運用

ねらい 地域環境管理に最適なフィールド利用ルールを見つけだす。
活動内容 1)フィールド利用マネジメントWGを定期開催し、課題を抽出する。
2)現行ルールを関係者に周知させ、適切な運用を進める。
3)「赤谷の森」のカントリーコード(エリアごとの約束事)の検討を進める。

8.活動拠点整備・プログラム

2006年度までの状況

  • 2004年度に拠点とすることを決めた「いきもの村」で、モニタリングサイト、野生生物のエンカウンタースペース、関係者活動拠点、資材道具置場等の機能を高めるため、「赤谷の日」と関係者自主事業日を活用して、「いきもの村」の整備を進めてきた。

8-1.「いきもの村」拠点整備

ねらい ・プロジェクトの当座の活動拠点として、関係者の集合・休憩場所、研究・教育活動の拠点、資材道具置き場等の機能を持つ施設を設定する。
・モニタリングサイト、野生生物のエンカウンタースペースとしての拠点機能を向上させる。
活動内容 1)環境教育WGで「いきもの村」整備計画を検討する。
2)「赤谷の日」、関係者自主作業日を使い、整備計画に基づく作業を実施する。

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