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10月赤谷の日(10/1-2)

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毎月第一土日に開催している「赤谷の日」です!
今回は、壊れてしまった炭窯の補修ができる、今年最後の日程です。ただ、木の実豊凶調査も、実りの秋を向えていますし、南ヶ谷湿地でも注目している水位を調査する時期であり、忙しい2日間でした。
多くの方に参加して頂き無事に予定をこなすことができました。

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(撮影:竹村)いきもの村から望む、平標山-仙ノ倉山-えびす大黒の頭。県境部は紅葉が始まっています。

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炭窯補修は2日間行いました。9月に引き続いて粘土を掘り出し、それに水を加えていい塩梅の粘土にします。粘土ができたら、石と粘土を組み合わせてみ上げていきます。昨年、空気の漏れが確認された窯口の左右をしっかりと補強しました。
今回は、赤谷集落から上質の粘土を掘り出しました。きっと今度こそ・・・です。


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木の実豊凶調査も一年で最も忙しい月です。ブナ(写真はイヌブナ)が2005年ほどではないかもしれませんが、そのとき以来の実りを迎えています。


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定番のホンドテンモニタリング調査は、1日目にムタコ沢、雨見林道、2日目に小出俣林道を行いました。小出俣ではサルナシを中心に12サンプルを採集しましたが、小出俣林道では珍しく多いサンプル数です。

以上です。
(NACS-J出島)

9月第一土日(9/3-4)は台風の影響で中止として、9月18-19日に振替実施しました。

急な日程変更でしたが、1日目はホンドテンモニタリング(雨見林道、小出俣林道、赤谷林道)と、南ヶ谷湿地保全活動を行いました。2日目は、いきもの村自然観察(7:00-8:00)、炭窯用の粘土掘り(8:30-10:30)を行い、その後、南ヶ谷で見つかった新たな池を観察に行きました。

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粘土掘りは、炭窯に良質とされる白っぽい粘土層を探しながら、うまく掘り出す作業。掘り出す係と仕分け係を交代しながら2時間程度の作業をしました。(撮影:竹村)

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南ヶ谷の池では、クロサンショウウオ(今年生まれ)と、タゴガエルを確認しました。

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早朝いきもの村の展望台からの眺め(撮影:竹村)

 

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いきもの村の倉庫の屋根は、ハイイロチョッキリが落としたコナラのドングリで一杯でした。しばらく待っていると"コツッ、コロコロ"と屋根に落ちる音が聞こえます。

 

出島です。
7月赤谷の日の様子をご紹介します。

○南ヶ谷湿地保全活動
モリアオガエルの産卵の見られる季節です。早速、卵塊のカウントを行い、合計は80個。ちなみに、2006年52、2007年92、2008年114、2009年160*、2010年94、というのがこれまでの推移です。
*2009年は湿地内部も調査したため個数が多くなっています。
卵塊周辺の樹を探すと親の姿も見られました。その他、今後のモニタリング項目として定点撮影について、撮影場所の検討を行いました。
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↑撮影者/竹村
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↑撮影者/前田

○木の実豊凶調査
ムタコ沢、旧三国街道(三坂線)ともに、ブナに設置したトラップには、ブナヒメシンクイに食害された未熟種子が入っていたようですが、まだ樹にも種子は残っていたとのことです。今年はブナの結実が期待できそうです。楽しみです。

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↑ブナの未熟種子(ブナヒメシンクイの仕業)

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↑回収したシードトラップの中身を分別中

○ホンドテンモニタリング
赤谷林道、ムタコ林道・雨見林道の調査を行いました。ムタコ、雨見のサンプルからは、サクラが多く見られたようです。赤谷林道は残念ながらゼロサンプルとのこと。後日(7/10)の赤谷林道の調査でも、テンは1サンプルと低調な状況が続いています。

○三国山のお花畑
ニッコウキスゲやツツジの開花状況を見るために、数名で三国山へ登りました。ニッコウキスゲはまだつぼみが多かったようですが、サラサドウダンツツジ、ウラジロヨウラクの花は見られたようです。
ちなみに、「赤谷の森だより」の最新号(17号)は、竹村さん、川端さんにツツジをご紹介頂いています。ぜひご覧下さい!
http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/policy/business/akaya_project/06article/moritayori/index.html

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サラサドウダンツツジ

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ウラジロヨウラク

○炭窯
猿ヶ京・十日会の方々の炭窯で窯を開けるとの事でしたので、その様子を見せて頂きました。窯は粘土と石でしっかりと分厚くできていました。平均年齢は70歳ぐらい?と思われるみなさんが楽しそうに
作業をされているのは印象的でした。やはり、粘土と石の質が重要ということ。いきもの村の炭窯も、来月から補修に入る予定です。
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以上です。

6月赤谷の日(6/4-5)

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NACS-J出島です。
6月赤谷の日のご報告です。
両日とも天候に恵まれ、予定通りの日程を終わっています。
赤谷の森ではササバギンランが目立ち、エゾハルゼミが大合唱でした。
http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/akaya/photosouko.html

▼1日目
・南ヶ谷湿地調査と保全
現在進行中の南ヶ谷湿地検討会の結論に基づいて、一部で開放水面を確保する手掘り作業を行いました。レンゲツツジを期待しましたが、開花直前のつぼみ、タゴ、モリアオ、シュレーゲルの声が楽しめました。

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・木の実豊凶調査
ブナが多く花を付けています。2005年の豊作以降、ブナが実を付けるのを待ち望んでいる豊凶チームです。今年は期待できるかもしれません。設置漏れとなっていたムタコ沢のトラップは、赤谷の日終了後、赤谷センターに設置して頂きました。ありがとうございます。

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これは誰の仕業でしょうか???

 

・ホンドテンモニタリング
雨見林道、小出俣林道、ムタコ林道のサンプリングを実施。ムタコ沢では、昆虫食として、エゾハルゼミと思われるものが目立ったとのこと。土から出てきて羽化直前のものを食べているのではないか?との見立てです。詳細は→http://www.nacsj.or.jp/akaya-blog/cat537/cat540/

▼2日目
・いきもの村自然誌調査/トレイル整備
ササバギンランが目立ったのと、コブナ池には昨年あんなに沢山いたクロスジギンヤンマのヤゴがいなくなってしまったようです。上段のトレイルは、昨年秋の落葉はきの効果で、ヤマビルがすっかり少なくなりました。来月は、昨年作業した相俣の水管橋の様子を見に行きましょう。

・小出俣自然林復元試験地の視察
2006年に試験地として設定した、カラマツ漸伐地の4年間のモニタリングの結果をご紹介した後、
今年予定しているスギ林の試験地について林内を歩きながらご紹介しました。今後、この小出俣の試験地についてのモニタリングも動き出します。随時ご連絡しますのでご協力よろしくお願いします。

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以上です。


 

ヤドリギの食べ痕

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5月赤谷の日2日目。
いきもの村のトレイルをみんなで歩いていると、ヤドリギの葉が落ちているのに気づきました。点々といくつも落ちています。かじった跡も残っています。誰の仕業だろう?ヤドリギの葉は美味しいのか?

数名でヤドリギの葉を食べてみます。「肉厚で柔らかくて悪くない」というのが概ねの感想でした。

さて誰の仕業か?サル?ムササビ?結局答えは出ませんでした。午後には区別の場所でも、同じようなヤドリギの食痕を見つけました。

いい加減な食べ方はムササビなのではないかと思っています。(NACS-J出島)

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NACS-J出島です。
5月赤谷の日に参加された皆様ありがとうございました。
両日とも良い天候で遅い春を楽しめたのではないかと思います。
簡単にご報告です。

今回は2日間にわたり、湿地環境や生物に詳しい専門家をお招きして、
南ヶ谷湿地の保全管理やモニタリングについて意見を頂く機会としました。
・中村庄八さん(元教員)/地質関係
・栗田秀男さん(元教員)/動物プランクトン
・宮原義夫さん(元教員)/水生昆虫
・長谷川雅美さん(東邦大学理学部教授)/両生類・爬虫類

1日目(5/14)
南ヶ谷、豊凶、テンモニ、チョウ類に分かれてテーマ別調査活動。南ヶ谷調査では、県内の湿地環境や生物に詳しい専門家と現地を歩き、調査や保全のご意見をいただいた。
クロサンショウウオの産卵数(卵塊数)は○個をカウント。テンモニは、雨見でゼロサンプル、ムタコで動物食の12サンプル。豊凶調査のトラップを川古、いきもの村の分を設置しました。
(大野より)

2日目(5/15)
南ヶ谷、旧三国街道(豊凶とツツジ等)、チョウチョの3チームに分かれて活動しました。南ヶ谷ではキツネの糞の中から大量のシュレーゲルと思われるカエルの骨が見つかり、絵を描きながら骨の部位まで
解説して頂ける長谷川先生に皆さん感動でした。旧街道もブナの開花状況は良いようです。
チョウチョチームは赤谷林道へ入りました。

 

写真を幾つか、
↓旧三国街道の三坂線のブナ。昨年ニホンミツバチが巣をつくっていた場所です。ツキノワグマが小さな穴をこじ開けて大きな穴になりました。

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↓2010年11月6日の様子です。随分大きくなったのがわかります。ツキノワグマの力のすごさが良くわかります。

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インターンシップで赤谷の日(2010/11/6,7)に参加しました岡野です。

11/6、20:00頃に行われたミーティングを報告します。

ミーティングの内容は以下の写真の通りです。

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・10月11日に行った「いきもの村探検ツアー」の振り返り

・2011年の活動予定

ミーティング後、この日はおうし座流星群が極大を迎えた日であり、多くの人が、寒空の中、天体観測を楽しんでいました。

インターンシップで赤谷の日(2010/11/6,11/7)に参加した岡野です。

初回講習会の報告をいたします。

初めて赤谷の日に参加する人向けの初回講習会を受けました。

まず、たくみの小屋にて赤谷の森の説明を受けました。

赤谷の日の目標として、生物多様性の復元であり、主に人工林を自然に戻すことなどが挙げられました。

次に、いきもの村を少し出たところで、赤谷の森の基本的なエリアの説明が行われました。

昼食後、赤谷の歴史の説明を受けました。

段ぬやスキー場の開発の中、射水や温泉を利用したいという人々と当時猛禽類を指標とした自然保護運動を展開してきたNACS-Jが共同で保護運動を展開。

やがてダムやスキー場開発が中止にはなり、自然再生と地域づくりを目指した活動へと展開していきます。この「赤谷の森」は、地元の地域協議会、関東森林管理局、NACS-Jで共同管理をし、2003年赤谷プロジェクトを発足。このプロジェクトを通して、それぞれの願いが叶うかもしれません。

 

歴史の話が終わり、次は主な活動拠点であるいきもの村を散策することに。

ここでは、いきもの村下段を散策しながら、とサポーター活動で行われていることの説明が行われました。

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豊凶調査のトラップ観察

 

モニターカメラの回収、そして交換。また、過去にモニターカメラで写った動物たちの写真を見せてもらいました。

 

次にいきもの村上段の散策に移ります。

ここでもモニターカメラの回収、交換が行われました。

また、

 

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いきもの村上段にてモミの木の黒い線(コケ類?樹液?)の上を蟻が列を乱しながら歩いているところを発見しました。ちなみにこの黒い線は地表でも現れていました。

 

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クマの爪跡もありました。

16:30 たくみの小屋にてまとめです。以下が各班から活動報告がされました。

 

2010年4月赤谷の日(炭焼き勉強会)

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赤谷の日の2日目午後に笛木さんに来ていただき、近年の炭焼きの反省会・勉強会を実施しました。全てが灰になってしまった2回の反省としては以下の点が挙がりました。

1.窯の蓋の仕方
・蓋の粘土は粗いものと上質のものを混ぜた方が良い。粗いものとしてはいきもの村内の赤土でもOK。
・窯の蓋は、ブロックを段差を付け傾斜させて積み、さらにブロックの穴に詰めた石が手前に出っ張るようにすることで粘土が擦り落ちるのを防ぐ。
・窯の蓋の粘土は投げつける、押さえない。一度まんべんなく投げつけて覆ったら、1~3時間乾くのを待って2度めの投げつけ覆いをする。可能ならさらに1~3時間待って3度めの投げつけ覆いをする。
・蓋の粘土は厚くする。表面が乾いてヒビ割れたらトロトロ粘土を流し込んで密封する。
・煙突口の蓋も今までよりも厚く盛り上げ空気の漏れを少なくする。

2.窯の補修
・以下の補修用粘土は上質粘土にセメンを混ぜて使用する。
・窯の内側、壁部(天井は除く)に粘土の投げつけをして密閉度を高める。投げつけ前に壁面を軽く湿らす(霧吹きが良い)。終了後に火を焚き乾燥させる。可能ならその後2度めの投げつけをする。
・窯口周辺の後退部に事前の水の霧吹き後、粘土を盛りつけ口周りを厚くする。厚みは蓋部の粘土の厚みに合わせる。

今年の炭焼きは10月の3連休の実施を予定しています。そこで窯の補修を直前の9月の赤谷の日に実施することにしました。また補修用と今後の蓋用の上質粘土を、9月の赤谷の日までに手配することになりました。
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調査は中井さん竹村さん、飛鳥さん、藤田さん、高野さん、前田さん、センター小川さんと佐藤の8名。林道は中間地点より徒歩、一部は地面が見えてはいたが、ほぼ雪道。締まった雪がほとんどだが、一部ゆるんで歩きずづらい道のり。途中の(仮)ワダ池でバイカモを観察、5月の赤谷の日では開花がみられるのか楽しみです。途中見晴らしの良い場所で昼食をとり、いざ湿地へ。湿地の状況は、日当たりの良い一部を除きまだ積雪に覆われていた。水面と日当たりの良い南面は雪解け。開放水面にはクロサンショウウオの卵塊が約35観察でき、さらに生体も確認することができた。

その後高野さんがセンサーカメラのフィルを交換、残りのメンバーで管理すべき領域を中心にニホンジカなどの食害状況を確認しながら、防護柵などの目安を調査した。また水位を調査する測量杭を中井さんが設置し水位の変化を観察した。(サポーター・佐藤)

 

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↑南ヶ谷定点A

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↑南ヶ谷定点B

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