赤谷の日活動報告の最近のブログ記事

 今年度、赤谷プロジェクトは(株)資生堂の社会貢献活動「花椿基金」からご支援を頂いています。その一環として、今回、赤谷プロジェクトが毎月開催している「赤谷の日」を資生堂社員の方と行いました。

 当日2日間は生憎の天気でしたが、明るく元気な資生堂の皆さんと、楽しく2日間を終える事ができました。1日目は通常の赤谷の日と同様にホンドテンモニタリング、木の実豊凶調査、薪集めの3班に分かれて活動しました。2日目は、旧三国街道の三坂茶屋跡付近に残されたゴミ(主に一升瓶)を、三国山の会とも協力して回収を行いました。


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↑ホンドテンモニタリング調査の様子。見つけたホンドテンの糞について解説中。

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↑木の実豊凶調査の様子。樹木の下に設置したネットから、ち葉や木の実を回収して、その中身を分けているところ。


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↑小出俣の自然林復元試験地に残されたミズナラなど、炭や薪にするのに適した木材を適当な大きさに切って搬出作業中。"薪ガール"ということばも生まれました。

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↑1日目の最後にみんなで集まってそれぞれの活動の様子を情報交換中。

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↑2日目は旧三国街道三坂茶屋跡に放置された一升瓶を回収。この一升瓶を人力で国道まで運搬します。国道との標高差約200mです。

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無事にみんなで運搬完了。その後の計測によると総重量約120kgとのことです。
資生堂の皆様、三国山の会・みなかみ町役場・環境省万座自然保護事務所の皆様、ご協力ありがとうございました。

以上です。
(NACS-J出島)





11月赤谷の日(11/3-4)

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11月赤谷の日に参加された皆様お疲れ様でした。夜に雨は降りましたが、二日間良い天気の中で少し遅れた紅葉を楽しむ事ができました。

同日、たくみの里の情報発信ブースも無事オープンを向かえました。
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↑たくみの里にオープンした「赤谷プロジェクト情報発信ブース」ぜひお立ち寄り下さい。

1日目は、テンモニ、南ヶ谷湿地、木の実豊凶調査の3チームに分かれて活動を行いました。テンモニはムタコ・雨見ルートをサンプリングして、ムタコで25サンプル、雨見は0サンプル、内容物はサルナシが主でした。南ヶ谷湿地は周辺の間伐が終わり、林内はまるで別の場所のように明るくなりました。大変丁寧に綺麗に作業して頂いたことが良くわかります。今後、森がどのように変化して行くのか楽しみです。

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↑間伐した南ヶ谷湿地周辺のスギ林(TH)

木の実豊凶調査は、川古台地の上だけですが回収を行いました。
ツキノワグマの痕跡がとても多く、実りのあるコナラの枝はひどく折られて、トラップの周りにも散在している状況でした。ブナとイヌブナのトラップついてはトラップの撤収も行いました。

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↑トラップの周辺に散在したコナラの枝・・・幹にはしっかりツキノワグマの爪あとがありました。


2日目は、旧三国街道をカエデに注目しながら歩きました。既に長岡藩士付近の紅葉は終わりを迎えていたため、三坂線から大般若へ下るルートを歩きました。カエデの綺麗な落ち葉を集めながら歩きましたので、今後の旧三国街道マップづくりの素材のひとつとしたいと思います。

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↑紅葉の三国街道三坂線

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↑南ヶ谷湿地の紅葉(TH)

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↑集めたカエデを整理中

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↑大峰林道のリンドウ(TH)

以上

 10月赤谷の日に参加された皆様お疲れさまでした。夜から明け方に雨が降りましたが、活動には影響なく、気持ちの良い気候の中で過ごす事が出来ました。
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↑クリは豊作のようです(TH)
 1日目は午前中を中心にいきもの村内で草刈や側溝の板の張替えなどを行いました。そこで一大事・・・上の水場から引いている水を一時的に止めたところ、出なくなってしまいました。。。取水場所や草むらのホースを辿って、泥抜き用(?)の弁を開けて泥水を抜いたところ、無事に水が出るようになりました。
 今回のことで、上の水場から防火水槽までがどのような仕組みになっているか分かりましたし、水がない夜を過ごす不安からも解消され、水が出る喜びを改めて実感する機会となりました。
ご協力頂いた皆さま改めてお疲れ様した!

 無事に水が出る事を確認した後は、凶調査(川古・仏岩)、テンモニ(雨見)を実施しました。

 2日目は、豊凶、テンモニ(赤谷)、南ヶ谷に分かれて活動。今年木の実はブナ・イヌブナは当然のようにまったくなし。ミズナラは成熟種子にはまだ早い様子。コナラは多くの実をつけていますが、虫害や未熟が多い状況。
 テンモニは雨見・赤谷ともにサルナシのサンプルが主体。南ヶ谷では7本のクリでクマ棚が見られ、水中でクロサンショウウオの幼生も確認したとのことです。

紅葉にはまだ早いですが、秋のすっきりした空気の中で活動できました。
来月は紅葉を楽しみたいと思います。

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↑側溝の修理
121006-7_Akayaday (2).jpg ↑ミヤマガマズミ(TH)
121006-7_Akayaday (3).jpg ↑ハナイグチ(TH)
121006-7_Akayaday (4).jpg ↑センブリ(TH)
121006-7_Akayaday (6).jpg ↑豊凶調査の仕分け中

9月赤谷の日に参加された皆様お疲れさまでした。
赤谷の日ご報告です。

 1日目は中澤利根沼田森林管理署長に講師をお願いして「人工林管理を学ぶ」を行いました。
間伐の前後と作業中の場所をうまく選んで頂き、作業中の角石林業の方々にもご配慮頂き、実際の現場で重機の活躍ぶりを見ることもできました。参加されて皆さんは、かなり貴重な時間になったのではないかと思います。中澤署長の解説が分かり易く聞きやすいと大変評判でした。本当にありがとうございました。

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Photo:takemura


2日目は、ホンドテンモニタリング、木の実豊凶調査、南ヶ谷湿地保全をチーム別に行いました。人数が少なかったですので、テンモニは小出俣、豊凶調査は三国・ムタコのみを実施しています。

テンモニの小出俣でのサンプルは3つ。
内容物はサルナシ、イチゴ類、ノウサギ?と思われるものでした。
休憩した千曲平の川原で、カワネズミをかなりしっかり見ることができ、とてもラッキーでした。

木の実豊凶調査では、予想通りのブナの不作ぶり、チョッキリによるミズナラの未熟種子の落下などが報告されました。

南ヶ谷湿地では、降水量が少ないためやはり水位は低下が定点観測から報告されています。また、モリアオガエルは今年生まれの幼生が成育して上陸をはじめていたようです。


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クジャクチョウ(大峰):maeda

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ツバメシジミ(いきもの村):maeda

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カブトムシ(いきもの村):takemura

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モリアオガエル(南ヶ谷):takemura


今回の1日目は、渓流環境復元WGが進めている「渓流環境調査」を体験する機会としました。中井達郎さん(自然環境モニタリング会議委員・渓流環境復元WG委員)に講師役をつとめて頂き、全員で小出俣沢を歩きながら、調査体験をしました。

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:maeda

 本当に暑い日でしたが、渓流沿いを抜ける風は心地よく、足を水に浸しながら歩く渓流環境の調査は真夏の活動としてピッタリだと感じました。
 渓流環境復元WGでは、渓流環境の基礎的調査として、AKAYAプロジェクトエリア全域で渓流環境調査を実施し、プロジェクトエリア内の渓流環境のタイプ分類を行うことを目指しています。

 1日目の夜には南ヶ谷湿地でのホタル観察を行いました。前回観察した2010年よりも随分少ないとの感想でしたが、湿地全体で概ね200頭ぐらいのヘイケボタルが飛んでいたと思います。その後、いきもの村周辺でも観察を行いましたが、いきもの村周辺の田んぼや沢でもゲンジとヘイケを観察する事ができました。

 2日目は、定番の南ヶ谷湿地保全調査、ホンドテンモニタリング、木の実豊凶調査を行いました。
参加された皆様暑い中お疲れさまでした。

以下、8月の赤谷の森で見られた動植物です。

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カジカガエル(小出俣沢):maeda

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樹液に集まる昆虫(いきもの村):maeda

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ヤマユリ(大峰林道):takemura

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オオムラサキ(いきもの村):maeda

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アオバセセリ(大峰林道):maeda

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キマダラセセリ(うだっぱら):maeda

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コムラサキ(大峰林道):takemura

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ミドリヒョウモン(大峰林道):maeda

7月赤谷の日(7/7-8)

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7月赤谷の日に参加された皆様お疲れ様でした。

 1日目は雨が降ったり止んだりで、時折強く降る状況でした。雨の中でも楽しめる活動は、モリアオガエルの観察だろうと言うことで、南ヶ谷湿地でモリアオガエル卵塊数調査やセンサーカメラ設置を行うチームと、大峰沼・古沼を訪問するチームに分かれて活動をしました。

 南ヶ谷湿地のモリアオガエルの卵塊数は140個。例年に比べて数は多いです。2006年52、2007年92、2008年114、2009年160*、2010年94、2011年80というのがこれまでの推移です。
*2009年は湿地内部も調査したため個数が多くなっています。

 大峰沼・古沼を訪問したチームは、地域協議会・長浜さんに案内役をして頂きました。古沼で偶然お会いした金井先生の解説を聞きながら、モリアオガエルの卵塊を観察した後、大峰沼へ向かいました。昼食後に大峰沼を一周しながら、湿地の成り立ちや周辺環境、現在の人の利用等について解説して頂きました。南ヶ谷湿地と規模は違っても同じ成り立ちをもつ湿地環境として参考になったのではないでしょうか。ヒツジグサの花や、大峰沼の原生的な森に興味を持った方が多かったようです。

 夜は雨が小降りになりましたので、いきもの村周辺でホタル観察。渓流沿いにはゲンジボタル、田んぼ周辺ではヘイケボタルが見られました。

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↑ 古沼

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↑大峰沼


 2日目は山沿いに雲がかかっているものの、雨は上がりました。夜~明け方まで激しい雷雨がありましたので、テンモニはサンプルが雨で流され成果が得られないと判断して中止。木の実豊凶調査はデータ回収が来月となっても大きな問題はないため中止としました。

 早朝に、いきもの村を一周しながらヒメシジミの分布を確認し、その後30分トレイルの草刈を行ってから、三国峠に向かいました。

 昨年の冬から地域づくりWGですすめている「旧三国街道のマップづくり」の情報収集の一環として、三国トンネルの群馬県側、新潟県側からそれぞれ三国山を目指しました。三国峠~三国山にかけて、ニッコウキスゲを中心に様々なお花が見られる季節です。
 歩道はクネクネとした登りで、そのクネクネの様子と、途中の大木や清水など目印になる場所を、地図への書き込みカーブのカウントをしながら歩いていただきました。
お花畑のニッコウキスゲは満開にはまだ早い様子でしたが、三国峠までの森の中にお花が少なくなる一方で、三国峠~山頂はウラジロヨウラクツツジ、コメツツジ、ヤマツツジ、ヤグルマソウなど、見るられる花は豊富であることを実感しました。注目していたゼフィルス類も群馬県側、新潟側それぞれで見られたようです。回の情報もマップづくりに反映していきます。

(NACS-J出島)

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↑ 三国山お花畑

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↑ 三国山お花畑~山頂の階段

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↑朝のいきもの村

 

サポーター竹村さんが6月赤谷の日に撮影された写真をご紹介します。
今回は希少なランの仲間とタニウツギ。

 

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↑エビネ

 

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↑エビネの群落

 

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↑ギンラン

 

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↑サルメンエビネ

 

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↑タニウツギ(白)

 

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↑タニウツギ

6月赤谷の日のご報告です。
1日目は春らしい天候に恵まれまれ、2日目もなんとか雨の影響を受けずに活動を終えることができました。赤谷の森では、エゾハルゼミとタゴガエルの声が響き渡っていました。

ホンドテンモニタリング
小出俣林道と雨見林道・ムタコ林道を実施しました。サンプル数は、小出俣林道5、ムタコ沢7、雨見林道1。動物食が主です。

木の実豊凶調査
今回はムタコ沢、いきもの村、三国街道周辺にトラップ設置を行いました。

南ヶ谷湿地保全・調査
モリアオガエルの産卵はまだ見られませんでしたが、声はよく聞かれたそうです。湿地周辺にはまだスミレも残っているようで、季節の進み方が例年よりも遅いことを感じています。

2日目は、小出俣に2011年に設置した自然林復元試験地でシカ柵の設置と、ブナ・ミズナラ類の実生調査を実施しました。シカ柵は冬も設置したままにすることを想定してかなり頑丈な設計となっているため、かなり設置の手間もなかなか掛かりました。途中降り出しそうになる雨もなんとかもって、設置完了まで漕ぎ着けました。

その後、お弁当の後に、ブナ、ミズナラ、コナラについての実生調査を実施しました。
2011年夏、湘南学園の生徒が担当した伐採前調査について、今年生まれの実生が見られるこの時期に伐採後調査を行いました。ただすべて終わるには時間が短く、また、今年のブナの実生がずいぶん自然林から遠い場所で確認されるなど、面白い事実も分かりそうです。引き続きの調査も後日実施します。

今回、宿を猿ヶ京温泉・旅館仁田屋さんにお世話になりました。
夜は「三国街道の魅力を語る会」として、地元の方にもお集まり頂いて、サポーターを含めたプロジェクト関係者との意見交換を行いました。赤谷の森の魅力を知るサポーターの方々の情報をいかしながら、地域づくりWGの活動をすすめていくこととしました。

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↑スギ林のブナの実生

 

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↑シカ柵設置作業中

 

 

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↑シカ柵設置作業中

 

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↑シカ柵完成

 

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↑語る会の様子

 

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↑仁田屋食事

 

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↑タニウツギ

 

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↑ミツバウツギ

 

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↑モミ

 

5月赤谷の日の報告です。

1日目は県境稜線部は雪が降り、夕方いきもの村に戻ったみんなが口にした言葉は「寒い!」でした。。。猿ヶ京シャトウの大浴場に入れて頂いて温まりました。

ホンドテンモニタリング
小出俣と赤谷林道を実施。
ブナの芽吹きの様子からツキノワグマも見られるかも?と期待しながら入りました。
結果は、小出俣で5サンプル、赤谷林道で10サンプル。全て動物食で動物の毛が目立ちました。出俣の調整池ではオシドリが見られ、タゴガエルの鳴き声が聞こえ始めています。残念ながらツキノワグマは見られませんでした。

木の実豊凶調査
トラップの補修などを行なった後、川古台地、富士新田の設置を行ないました。2日目の旧三国街道でもそうですが、赤谷の森ではブナの実生が目立ち、昨年の豊作ぶりがわかります。この風景も、次に見られるのは5-6年後・・・・。今年見る価値があります。

南ヶ谷湿地
春の自然誌調査(4/29)に2000個をカウントしたクロサンショウウオの卵塊は、2600個と数を増やしていました。まだカタクリも少し見られたとのこと。雪も降り、春の遅さを感じたとのことでした。

2日目は、少し冷たい風も心地よく、スカッとした快晴でした。早朝にいきもの村を歩いたあと、旧三国街道に向かいました。現在、地域づくりWGでは、旧三国街道のマップづくりをはじめています。時期別の旧街道の魅力を集めて、時期別の魅力が伝わるマップをつくろうと話しています。
今回、みんなで集めた情報も、マップづくりに活かしていきます。

今回、三坂線~新潟側まで歩きました。新緑前線の最前線という様子。明るい林床のブナの実生、スミレ類、オオヤマザクラニリンソウなどを見ながら気持ちよく歩きました。
※新潟側の出口付近で捕獲した、シマヘビはシマヘビ研究中の村上さん(東邦大)が「シマが濃い!」と大喜びで計測とマーキングを行い、その後、出島が14日に捕獲した場所にリリースしています。

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↑赤谷川の新緑の様子
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↑旧三国街道三坂線の新緑の様子
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↑殻斗をつけたままのブナの実生
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↑旧三国街道のオオヤマザクラ
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↑いきもの村からの新緑と県境稜線の眺望。前日で雪が少し増えました。

以上

11月赤谷の日(11/5-6)

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毎月第一土日の活動日「赤谷の日」。11月赤谷の日です。

1日目は、木の実豊凶調査、南ヶ谷湿地保全、ホンドテンモニタリング、炭材・薪材集めを行いました。2日目は、早朝にいきもの村自然誌調査。その後、三国峠あたりの紅葉はすっかり終わっていたので、いきもの村(手道)~カッパ広場(猿ヶ京)の歩道を散策。その後、新治地区の観光スポット「たくみの里」を訪れたことがないというサポーターの方が多いことに驚いて、たくみの里で散策と昼食となりました。

木の実豊凶調査は、一部、まだ実が落ちそうなブナのトラップを残して、大部分のトラップは回収をしました。ブナは豊作と言えるほどではないかもしれませんが、少なくともこんなに大変な仕分け作業は2006年の開始以来はじめて。個人的には少し感慨深く作業をしました。今年は本当にクマ棚を見かけません。実りが多い時はわざわざ木に上らないのかもしれません。

南ヶ谷湿地では、来年度行う予定の湿地周辺の人工林の間伐作業方法についての現地検討、珪藻調査用のサンプル採集、定期のセンサーカメラと定点撮影を行いました。

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↑南ヶ谷湿地の周辺の人工林で検討中

ホンドテンモニタリングは補修作業中の赤谷林道を除いた、雨見、ムタコ、小出俣の3ルートを実施。全体的には定番のサルナシが主体ですが、ムタコ林道でウラジロノキが多く採取されています。

炭材・薪材集めは、大峰林道入口付近の伐採地の残材を回収し、軽トラ6台分を運搬して頂きました。これで、来月はバージョンアップした窯で炭焼きです。

2日目はいきもの村から縁結びの滝、カッパ広場までを散策、いきもの村周辺の紅葉はちょうどピーク。十分に楽しめました。道もしっかりしているので、ちょっとした散策ルートとして、誰でも楽しめます。

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↑手道集落周辺。小雨が降っていますが里地の紅葉が綺麗です。

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↑猿ヶ京で紅葉を見ながら迎えの車を待っていました。

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↑まんてん星の湯で¥500で販売。

「カッパ広場」「縁結びの滝」について、何でその名前?と思った方はぜひ『猿ヶ京温泉語りガイド・おとめ婆の祈り』をご覧下さい。地域に伝わる民話が、地図と綺麗なイラストで楽しく紹介されています。

その後、地域協議会長浜さんのガイドでたくみの里を散策して須川茶屋で昼食後に解散としました。

参加されたみなさまお疲れ様でした。

(NACS-J出島)

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