新治小学校でイヌワシ集会

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 赤谷の森の麓にある、みなかみ町立新治小学校の朝会で、全校生徒を対象に赤谷の森のイヌワシについてご紹介しました。きっかけは、2002年に赤谷プロジェクト地域協議会の方々が、新巻小学校(当時)に寄贈されたイヌワシの実物大ポスター(絵:薮内正幸、製作:サントリー)が発見されたことでした。

上毛新聞、毎日新聞、朝日新聞でもご紹介頂きました。
http://mainichi.jp/edu/news/20150613ddlk10100196000c.html
http://www.asahi.com/articles/ASH6D36N0H6DUHNB00D.html

 2002年は、赤谷プロジェクトの発足前、90年代に赤谷の森で計画されていたダムとスキー場の開発計画が中止になった後の時期です。地元の小学生に、地域の自然の豊かさや貴重さを知って欲しいという思いから寄贈されたそうです。※詳しくは「赤谷の森をめぐる年表」をご覧下さい。

 ただ、イヌワシは当時の自然保護運動を象徴する動物で、地域を二分する自然保護問題だったため、2002年当時は、寄贈された小学校でもどのように活用してよいか難しい判断だったのではないかと思います。その結果として倉庫で長年眠ってしまったのだろうと想像します。

 今回、13年の時間を経てそのパネルが発見され「地元の貴重な自然を子ども達に伝えるよい機会になる」と考えられた理科担当の先生によって、出島(NACS-J)が話をする機会を頂くことができました。

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 当日は、環境委員の5-6年生がイヌワシについて調べた内容が発表されました。その後10分程の時間で、イヌワシが生息し続けるためには、広く豊かな森が必要であること、今、自分たちのくらす町にイヌワシが生息する事は世界に誇れるほど貴重であることを伝えました。
 理科担当の先生と校長先生からは、今後もイヌワシなど、地域の自然の大切さを伝える機会を赤谷プロジェクトと連携してつくっていくことをご提案頂きました。積極的にご協力したいと思います。

 この後、イヌワシのパネルを寄贈したお二人にご連絡して、13年の時を経てお二人の思いが実現しつつある事と、このような機会をつくって頂いた御礼をお伝えしました。お二人が喜んでいらっしゃったことが何よりも嬉しかったです。
  また、今年度から、赤谷プロジェクトは、イヌワシポスターを製作されたサントリーの基金(サントリー世界愛鳥基金)からご支援を頂いております。これも何かのご縁ですね。(NACS-J出島)

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