6月25〜27日、赤谷の森でコウモリ調査を行いました。
赤谷の森では今、小出俣の自然林復元試験地にバットディテクター(コウモリの声をキャッチして自動録音する機械)を設置して、夜間のコウモリの活動量を調査しています。
写真:モモジロコウモリ(撮影:大沢夕志)
調査で捕獲したモモジロコウモリ。手のひらにすっぽり入るくらいの大きさ(体長約5cm、体重8g前後)。赤谷の森では、これまで12種類のコウモリが確認されています。
コウモリの声は種類によって特徴があるため、声を録音することで、おおよそどの種類が何をしたかを知ることができます。
ただ、それを調べるためには、赤谷の森のコウモリの声のサンプルをたくさん集める必要があります。そのため、活動量の調査と平行して、コウモリの声のサンプルを集めるため捕獲調査も行っています。
写真:コウモリを捕まえる道具・ハープトラップ(撮影:大沢夕志)
細い糸がハープのようにたくさん張ってあり、その間をコウモリが通ろうとすることで、下のポケットにコウモリが落ちるしくみ。コウモリは捕獲されると中で逆さまになってじっとしています。
赤谷の森のコウモリを調べるため通い始めて、今年で6年目になりました。ヒルとの戦い、道に迷うなどいろいろありますが、楽しく行っています。
イラストまんが:赤谷コウモリ調査エピソード
(コウモリの会 三笠暁子)
赤谷の森のコウモリ調査の成果についてはぜひこちらもご覧下さい。
群馬県立自然史博物館研究報告(16) 群馬県みなかみ町のコウモリ類
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