2012年10月アーカイブ

日時:2012年10月28日(日) 13:10~17:00
場所:高崎市労使会館 第一会議室
[出席者]
ほ乳類WG委員:
 足立高行(応用生態技術研究所)、梶光一(東京農工大学)、安田剛士(群馬県ニホンザル保護管理検討委員会)
関東森林管理局:
 齋藤哲(計画課長)、廣橋潤(赤谷森林環境保全ふれあいセンター所長)
日本自然保護協会:
 横山隆一、志村智子、藤田卓*事務局
サポーター:
 青木邦夫、金井和喜男、北原広志、鈴木誠樹、星野莉紗
オブザーバー:
 小野里光(群馬県環境森林部)

[次第]
(1)今年度のほ乳類WGの検討項目、WG運営スケジュールの確認<資料1>
(2)赤谷の森の望ましい中長期的な将来像の検討<資料2>
(3)次期計画策定年の前年(2014年)に達成すべき評価可能な目標の検討
  3-1 各モニタリング8年間の成果の共有(昨年度とりまとめ結果の確認)<資料3A,B,C>
---休憩10分---
  3-2 今後のモニタリング目標(2014年まで)および実施計画の検討<資料4A,B,C,D、資料6>
(4)赤谷プロジェクトエリアおよび周辺部の鳥獣問題に関する意見交換会の検討

[資料]
資料1 2012年度ほ乳類WG会議の検討課題(案)
資料2 赤谷の森の望ましい中長期的な将来像について
資料3A ほ乳類全体の第一期の成果および課題のまとめ(2011年度報告書より抜粋)
   B ほ乳類WGの8年間の成果および課題
   C テンから見た環境の質の評価(2011年度第二回ほ乳類WG資料)
資料4A ほ乳類WGの基本方針(2011年度報告書より抜粋)
   B ほ乳類WG 4年後(2015年)までに達成すべき目標と行動計画(案)
   C ほ乳類WG 4年後(2015年)までに達成すべき目標と行動計画(案)補足
   D ホンドテンモニタリングについて
資料5 赤谷プロジェクトエリアおよび周辺部の鳥獣問題に関する意見交換会(案)
資料6 群馬県シカおよびツキノワグマ適正管理計画について

以上

日時:2012年10月24日(水) 13:30~16:30
場所:利根沼田広域観光センター2F 会議室
===出席者===
赤谷プロジェクト地域協議会:
 林泉(代表幹事)、安田剛士(事務局)、河合明宣、長浜陽介、松井睦子
林野庁関東森林管理局:
 池田直弥(計画部長)、入澤和彦(森林施業調整官)
 [利根沼田森林管理署]中澤文彦(署長)、石坂邦昭(流域管理調整官)、谷口良治(業務課長)
 [赤谷森林環境保全ふれあいセンター]廣橋潤(所長)、石坂忠・栗田善則(自然再生指導官)
日本自然保護協会:
 亀山章(理事長)、横山隆一(常勤理事)
 [保護プロジェクト部]志村智子(部長)、藤田卓、出島誠一
オブザーバー:
 環境省万座自然保護官事務所:黒江隆太(自然保護官)、小林映絵(自然保護官補佐)
 群馬県 利根沼田環境森林事務所:増田功(次長)
 みなかみ町:小池俊弘(環境課)
 サポーター:山崎義則

===次第===
挨拶
<報告・承認事項>
1.2012年度AKAYAプロジェクト活動計画(10分)
2.第1期とりまとめの進捗報告(15分)
3.自然環境モニタリング会議及び各WGへの依頼事項の整理(15分)
4.各セクターからの報告・連絡事項(20分)
 1)地域協議会:今後の運営体制について
 2)関東森林管理局[赤谷センター]:たくみの里PRブースについて
   [利根沼田森林管理署]:今年度事業の進捗状況
 3)NACS-J:資生堂ボランティア活動日について等
5.環境省及び自治体からの依頼・要望・報告・連絡等
 1)環境省万座自然保護官事務所(10分)
 2)群馬県・利根沼田環境森林事務所(10分)
 3)みなかみ町環境課(10分)

<検討・相談事項>
6.プロジェクトにおける資料等(ルール化されたものや各WGの資料など)の整理及び共有方法について(25分)

<決定事項>
7.企画運営会議/調整会議の再構築(40分)
  ~2つの会議の効果を高めるための工夫

8.その他(5分)

以上
 旧三国街道秋のモニターツアーを開催しました。
 6月に参加して頂いたリピーターの方、猿ヶ京温泉の常連の方、近隣の方など参加者7名と関係者8名の計15名でのツアーとなりました。
 あいにくの雨模様で天候は悪化する予報だったため、コースを短縮して、甘い香り漂うカツラの大木と、古くから旅人の喉を潤してきた湧き水「三国権現御神水」を目指して歩きました。遅れていた紅葉も見頃を迎え、カツラの甘い香りも楽しめました。
 ハイキングは早々に切り上げた後、猿ヶ京温泉の無料休憩所「猿や」をお借りして意見交換会。マップを見た時の最初の印象、実際に歩いてみた感想、どんな人が対象になりそうか?など、参加して頂いた方にお聞きしました。
 今後、これまでの勉強会や意見交換をもとにマップを完成させる予定です。ご参加頂いた皆様ありがとうございました。

※当日の様子を紹介して頂いているブログ

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カツラの前で甘い香りを楽しんでます。

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以上
 長年、AKAYAプロジェクトを支援して頂いている(株)ニコンの社員やそのご家族、約40名をご案内して、旧三国街道(三坂線~新潟側)を歩きました。紅葉はまだ5割程度ですが、晴天に恵まれ、森の中を心地よく歩いて頂けたのではないかと思います。
 AKAYAプロジェクトが復元に取り組んでいる「恵みの豊かな森」とはどのような森なのか?豊かな森のもつ機能とはなど、三坂線から三国峠を歩く間に、森が育む生物多様性とその恵みを実感しながら理解して頂けるようなプログラムを実施しました。
 帰りには、森の恵みである温泉(猿ヶ京・まんてん星の湯)も楽しんで頂き、森の持つ恵みやそれを維持管理するための取り組みについて、ご理解いただけたのではないかと思います。

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晶子清水の東屋付近
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くぐつが谷付近

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三国権現御神水付近

以上


 みなかみ町観光協会主催のオンパクに、AKAYAプロジェクトがプログラム提供して「サル被害の原因と対策を学ぶ-サル追跡&サルウォッチングin猿ヶ京」を行いました。
 みなかみ町獣害対策センター、群馬県鳥獣被害対策支援センターの方々にもご協力を頂き、発信機がついているニホンザルを探索しながら、これまでの調査で明らかになった、新治地域におけるニホンザルの群れの分布状況や、ニホンザルの生態について解説を行いました。

 今回はニホンザルは山の高いところにいる様子で、残念ながら、観察することはできませんでした。ただ、森にドングリやクリなどの実りがあるこの時期に人里に現れていないことは健全な状況です。 今回のプログラムで、ニホンザルと人が共存しながら、よい関係を築いていく方法を一人一人に考えて頂く機会になったのではないかと思います。

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上毛新聞で紹介して頂きました。

 赤谷の森(赤谷川上流域の国有林)で、生物多様性の復元と持続的な地域づくりを進めてきた赤谷プロジェクトは今年で9年目となります。この度、これまでの取り組みを、町民の皆さんにより深くご理解いただく為に、現地でわかりやすく紹介する機会を設けることとしました。
2回目は、茂倉沢における渓流環境の復元と防災の両立を目指した、治山ダムの中央部撤去の取り組みをご紹介します。気軽にご参加下さい!

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↑2011年 みなかみ町長及び町議の視察の様子

主催:赤谷プロジェクト 後援:みなかみ町
日時:11月26日(月)13:15~16:30
集合場所:小出俣林道入口(川古温泉浜屋旅館手前)
申込方法:電話又はFAX、メールなどで、住所、氏名、電話番号をご連絡下さい。
申込先:日本自然保護協会(担当:デジマ)
TEL:03-3553-4107、FAX:03-3553-0139、Email:akaya@nacsj.or.jp
その他:当日は沢沿いを歩きますので「長靴」でご参加下さい。

以上

10/7-8に「赤谷の森」の小出俣の自然林復元試験地※において、一般の方から参加者を募って "自然林復元100年モニタリング調査会(植生版)"を開催しました。本来は1週間前の9/29-30日で開催する予定でしたが、台風の接近によって、急遽1週間延期しました。日程が急に変更されたにもかかわらず、4名が参加していただきました。ありがとうございました。

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1日目は、亀山先生による、植物の見分け方講座を実施。座学と野外実習で、植物の見分け方を学びました。

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伐採前(20117月撮影)


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伐採後(201210月撮影)


2日目は、スギの人工林を自然林に復元するための試験地において、植物群落の調査方法の講習、樹木の大きさ/成長を測る方法(毎木調査)の講習を行いました。その後、全員で、伐採後1年目の調査区において、植物群落調査と毎木調査の実習を行いました。

最後に、この森が、5年後、10年後、20年後どうなるのかを、参加者みなさんで考えてもらい、それを絵にしてもらいました。みんなで話し合った結果、20年後には、伐採されずに残されたハルニレ、オニグルミを中心とした立派な林になると予想しました。本当にそうなるのか?5年後、20年後、100年後も一緒に見守っていきましょう!!


なお、この事業は「花椿基金」(資生堂社会貢献くらぶ)の助成を活用して実施しました。

 10月赤谷の日に参加された皆様お疲れさまでした。夜から明け方に雨が降りましたが、活動には影響なく、気持ちの良い気候の中で過ごす事が出来ました。
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↑クリは豊作のようです(TH)
 1日目は午前中を中心にいきもの村内で草刈や側溝の板の張替えなどを行いました。そこで一大事・・・上の水場から引いている水を一時的に止めたところ、出なくなってしまいました。。。取水場所や草むらのホースを辿って、泥抜き用(?)の弁を開けて泥水を抜いたところ、無事に水が出るようになりました。
 今回のことで、上の水場から防火水槽までがどのような仕組みになっているか分かりましたし、水がない夜を過ごす不安からも解消され、水が出る喜びを改めて実感する機会となりました。
ご協力頂いた皆さま改めてお疲れ様した!

 無事に水が出る事を確認した後は、凶調査(川古・仏岩)、テンモニ(雨見)を実施しました。

 2日目は、豊凶、テンモニ(赤谷)、南ヶ谷に分かれて活動。今年木の実はブナ・イヌブナは当然のようにまったくなし。ミズナラは成熟種子にはまだ早い様子。コナラは多くの実をつけていますが、虫害や未熟が多い状況。
 テンモニは雨見・赤谷ともにサルナシのサンプルが主体。南ヶ谷では7本のクリでクマ棚が見られ、水中でクロサンショウウオの幼生も確認したとのことです。

紅葉にはまだ早いですが、秋のすっきりした空気の中で活動できました。
来月は紅葉を楽しみたいと思います。

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↑側溝の修理
121006-7_Akayaday (2).jpg ↑ミヤマガマズミ(TH)
121006-7_Akayaday (3).jpg ↑ハナイグチ(TH)
121006-7_Akayaday (4).jpg ↑センブリ(TH)
121006-7_Akayaday (6).jpg ↑豊凶調査の仕分け中

AKAYAプロジェクトの取り組みを地域の方により深く理解して頂くために、今年度、2回の現地説明会を開催致します。第1回目の今回は、人工林を自然林に復元する取り組みついて、小出俣エリアにある、2006年12月に伐採したカラマツ試験地(伐採後放置して6年目)と2011年7月に伐採したスギ試験地(伐採後放置して1年目)をご紹介しました。

小出俣エリア全体の看板.jpg

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 当日は10名の方にご参加頂き、プロジェクト関係者とあわせて約20名での現地説明会となりました。現地説明の後は意見交換会も実施し、AKAYAプロジェクトについて率直な意見を頂く機会となりました。
 現地説明会の間も含めて、
・このような科学的な取り組みは、中高生にしっかり伝えて欲しい。
・林業の現状を考えれば人工林を自然林に戻していく事は良い事。
・今回のようにしっかりした解説があれば観光にも教育にも使える。
・会議にばかり出ていたが、現地で取り組みが見られて理解が深まった。
等のご意見を頂きました。

次回(第2回)は11月26日(月)に茂倉沢の渓流環境復元の取り組みをご紹介します。
こちらもぜひご参加下さい。