旧三国街道マップづくり-現地学習会(9/12)

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 旧三国街道の現地学習会も3回目。今回は、亀山章さん(AKAYAプロジェクト自然環境モニタリング会議・座長)と一緒に、森の構造に注目して、木の太さや高さを測りながら歩きました。その後、ミーティングをして、三坂線~長岡藩士~三国峠~新潟側のルートで森を大まかに4タイプに分類してみました。

1.三坂線~くぐつが谷/ブナ-ミズナラ林(標高:1078-1300m)
 ブナとミズナラが主要な樹木となる森。標高1200m付近(ナツツバキのところ)からササ(チマキザサ)が出現する。
<計測結果(樹高/胸高周囲)>
・豊凶トラップのあるミズナラ:17m/413cm
・根上りブナ:*調査簿確認中
・V字ミズナラ:17m/405cm
・V字ミズナラの隣のブナ:21m/260cm
・ナツツバキ:19m/144cm
・ナツツバキの前のミズナラ:20m/341cm
・洞のあるミズナラ:17m/370cm
・ハリギリ(センノキ):16m/206cm
・長岡藩士ベンチ横のブナ:22m/182cm
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↑V字ミズナラを計測中
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↑8mの棒(釣竿)を立てて目安として樹高を測ります。

2.くぐつが谷~三国峠/ブナ-ミズナラとカンバ類(標高1300m)
 冬の大量の積雪と多発する雪崩の厳しい気象により、ブナ-ミズナラは矮小になり、ダケカンバが見られる。傾斜がきつい土砂は安定しない場所や、岩からの染み出し水やが見られる場所が小さなお花畑を形成している。

3.三国峠~権現清水/矮小なミズナラ林(標高1300-1200m)
 なぜかブナが少ない。北西斜面のため、日照条件の悪さが条件の良いところを好むブナが少ない理由かもしれない。はっきりとした事は分からない。
<計測結果>
・標高1300m付近の樹高:11m(主にミズナラ)
・標高1250m付近の樹高:12m(主にミズナラ)


4.権現清水~新潟側駐車場/渓畔林(標高1200-1000m)
 権現清水の半径20m以内で、渓畔林(水辺林)を象徴する樹木トチ、サワグルミ、オヒョウ、カツラの大木が見られる。
<計測結果(樹高/胸高周囲)>
オヒョウ:25m/205m
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↑渓畔林を代表する:オヒョウ

以上。

三坂線ナツツバキの手前に新たな倒木ができました。
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2012年8月16日に発見。私たちが7月18日に歩いた時は無かったものです。永井にある雨量計で7月18~8月16日を調べてみましたが、7月30日12時に時間36mm、8月11日18-19時に時間10-20mmの雨が観測されています。このどちらかで倒木となったのではないかと思われます。

以下、楽しませてくれた晩夏のお花たちです。

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↑オクモミジハグマ

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↑クルマバハグマ

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↑アキノキリンソウ

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↑ダイモンジソウ

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↑ヤマトリカブト

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↑カメバヒキオコシ

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↑ホツツジ

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↑サラシナショウマ

以上です。


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